「ヤッサ」は2000年にスタートしたウルフルズによる夏の恒例イベント。今年の公演タイトルは、ヒットシングル「バンザイ~好きでよかった~」のリリースから20周年を迎えることから命名された。ウルフルズの4人はこの日もヒット曲満載のステージを繰り広げ、集まった約1万6千人のファンを魅了した。
ライブ開始直前、ステージ両脇のビジョンに「バンザイ」リリース当時のバンドのアーティスト写真が映し出される。「バンザイ~好きでよかった~」のイントロが流れると、メンバーが颯爽と姿を現した。4人はそのまま舞台を飛び出すと、会場を練り歩きながら観客に「バンザイ餅」を配るというユニークな登場でファンを喜ばせる。
メインステージに戻ると、バンドは改めて「バンザイ~好きでよかった~」の演奏でライブを開始。
転換後、ド派手なハッピ姿で現れたトータスは「Let's Go Monday」をパワフルに歌唱。彼はステージに設置されたやぐらや花道を使ったパフォーマンスで観客を大いに楽しませたあと、「今から新曲やります!」と宣言する。続けて「この曲はこの先、一生歌い続けていこうと思います! タイトルは『せやなせやせや人生は』!」と新曲のタイトルを発表した。「せやな、せやせや」はトータスの口癖であり、ウルフルズのライブでお決まりのコール&レスポンスの言葉。思いがけない発表に客席から拍手と笑いが起こる中、バンドは浴衣を着たダンサーと共に新曲を初披露した。
ライブ後半は「バカサバイバー」「ええねん」などアッパーな楽曲が続き、オーディエンスのテンションはさらに高まっていく。「大阪ストラット」の曲間では恒例となっているウルフルケイスケ(G)による「六甲おろし」が披露され、会場上空には大量のジェット風船が舞った。すっかり日が暮れた頃、最後のナンバー「いい女」のイントロが鳴り響くと会場は大きな歓声に包まれる。バンドは力強い演奏と伸びやかな歌声を届け、ライブ本編の幕を閉じた。
アンコールに応えて再登場した4人は、コール&レスポンスで観客を煽るとその勢いのまま「ガッツだぜ!!」に突入。ステージ上には火花が飛び散り、ダイナミックな演出が観客の熱気をぐっと高めていく。トータスが「来年の『ヤッサ』に向けて1年張り切っていこうと思っています。よろしく!」と意気込みを述べると、バンドは「最後はね、もう1回『バンザイ』を歌いたい。どうか聴いてください」とこの日2回目の「バンザイ~好きでよかった~」をパフォーマンス。演奏後には多くの花火が打ち上げられ、3時間を超えるイベントは熱狂のうちに締めくくられた。
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- ウルフルズ オフィシャルサイト : ULFULS.com
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かわ @kawaG3
ウルフルズ、恒例夏ライブ「ヤッサ」で20年目の「バンザイ」! - 音楽ナタリー https://t.co/CELocagW2b