minus(-)の単独公演「minus(-) LIVE 2016 "summer Voltaire"」が、8月13日に東京・赤坂BLITZにて行われた。
今年6月にメンバーの
ステージには、3台のドラムセットがセンターを囲むように置かれ、後方中心の一段上に藤井の機材が設置されるという形に。観客はこれまでとは異なるminus(-)のステージセットを前に開演を待っていた。
場内の暗転と同時に静寂が訪れ、張り詰めた空気がフロアに漂う。続いてスピーカーから重低音が鳴り始め、藤井がドラマーたちと共に舞台へ。割れんばかりの拍手が会場に響く中、ライブは「No_9」で口火が切られた。
Yuumi、山口、平井の繰り出す激しく重いリズムと、シリアスな藤井のボーカルが絡む「No_6」が観客を圧倒したあとは「The Victim」へ。エッジィでダンサブルなサウンドに合わせて、躍動感のある照明演出が繰り広げられ、緊張気味だったオーディエンスも少しずつ踊り出す。藤井もラップトップやシンセサイザーを繰りながら、森岡の歌声に合わせて体を揺らした。藤井はその後、「LIVE」と名付けられた新曲やオリエンタルなムードの「No_4」を投下。ドラマー3人はアイコンタクトを取りながら、三者三様ながらも息の合ったリズムを刻む。そしてドアをフィーチャーした映像と共に披露された「Maze」を経て、再び新曲へ。それまでのクールなモードから一転して、さわやかでキャッチーなメロディを軸にしたダンスチューンに観客は心地好さそうに踊った。
後半戦の口火を切った「Descent into madness」では激しく明滅する照明に合わせて、ドラマー3人が強烈なビートでフロアを揺らしていく。山口の躍動感のある動きに感化されるように、オーディエンスもクラップをしたり、踊ったりしながら場内をダンスフロアへと変えていった。
開演から1時間が経過したあとも、ステージの4人はMCも挟まずストイックにパフォーマンスを続けていく。グラマラスなボーカルやシンセサイザーが光る「Peepshow」と「Dawn words falling」で場内の熱気はピークに。その後、会場の熱気を冷ますように「B612」が奏でられ、深遠なサウンドに乗せて藤井はどこか切なさをにじませた声を響かせた。そして深い余韻が残る中でライブが終わったと観客が思った瞬間に、スピーカーからギターの音が流れ出す。そこから始まったのはSOFT BALLETの「AFTER IMAGES」。遠藤遼一の低く穏やかな歌声が会場中に響き渡ると、観客は驚きつつ手を高く伸ばす。その光景を前に藤井は、柔らかな視線をたたえていた。全14曲を届け終えたあと、藤井はドラムセットの前に立つ。ドラマーたちと肩を組み一礼をすると、万雷の拍手に送られながら足早にステージをあとにした。
なおminus(-)は、12月28日に東京・新宿ReNYにて単独公演「minus(-) LIVE2016 "Vermillion #2"」を開催する。オフィシャルサイトでは8月31日23:59までチケットの先行予約申し込みを受け付けている。
minus(-)「minus(-) LIVE 2016 "summer Voltaire"」
2016年8月13日 赤坂BLITZ セットリスト
01. No_9
02. No_6
03. The Victim
04. LIVE
05. No_4
06. RZM
07. Maze
08. Beauty
09. Descent into madness
10. No Pretending
11. Peepshow
12. Dawn words falling
13. B612
14. AFTER IMAGES
minus(-) LIVE2016 "Vermillion #2"
2016年12月28日(水)東京都 新宿ReNY
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- minus(-) official website
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黒須みゆき @kurosumiyuki
もう1週間かぁ。仕事終わると、なんかまだ考えてしまう。ライブの時、写真撮ってる北岡さん、じーっていっぱい見ちゃった。
minus(-)、強靭トリプルドラムと共に繰り広げたBLITZライブ https://t.co/J8rge5jkHA