でんぱ組×BRAHMANで古川未鈴がソロ曲熱唱「今日は奇跡の日」

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でんぱ組.incの対バンツアー「はやぶさかがやきツアー2016」の宮城公演が7月15日に宮城・仙台PITで開催された。

BRAHMANの演奏に乗せてソロ曲「ソーリー、ロンリー。」を歌う古川未鈴。(写真提供:ディアステージ)

BRAHMANの演奏に乗せてソロ曲「ソーリー、ロンリー。」を歌う古川未鈴。(写真提供:ディアステージ)

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対バンツアー3カ所目には、でんぱ組.incの所属レーベルの大先輩でもあるBRAHMANが登場。古川未鈴が彼らの大ファンということと、RONZI(Dr)が彼女のソロ曲「ソーリー、ロンリー。」を手がけた縁もあって、念願の対バンライブが実現した。会場にはでんぱ組.incのパフォーマンスはもちろん、BRAHMANのライブも楽しみにした多くのファンが駆けつけ、開演前からフロアは熱気で満ちていた。

BRAHMANによるライブの様子。(写真提供:ディアステージ)

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BRAHMANは1曲目の「SWAY」からオーディエンスのテンションを爆発させる。バンドは続けざまに「賽の河原」「BASIS」「SEE OFF」などを連投し、フロア前方に双方のファンによる激しいモッシュを発生させた。ほどなくしてTOSHI-LOW(Vo)はフロアに飛び込み、ファンに支えられながら彼らの頭上で歌唱を続ける。「警醒」ではさらにボルテージの上がったオーディエンスが人をかき分けながらクラウドサーフでTOSHI-LOWに向かっていき、TOSHI-LOWは手を差し出す彼らの熱い魂に応えるように全方位に歌声を届けた。

ゆっくりと息を整えながらTOSHI-LOWは「先月中国でライブをやったときに地元で人気のある男性のアイドルの人たちとやったんだけど、俺らのライブ中にうちわと光る棒が上がって、前から5列くらいはみんな耳を塞いでて(笑)。今日もそんな感じになるんじゃないかって思ってたんですけど、オマエらみんな、ものすごい熱い感じで」とこの日集まったオーディエンスを絶賛する。

BRAHMANの演奏に乗せてソロ曲「ソーリー、ロンリー。」を歌う古川未鈴。

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続けてTOSHI-LOWは以前子供と一緒に公園で遊んでいる際に出会ったオタ芸をする青年たちのことを語り出す。「俺は彼らが必死こいて踊ってるのを見て『なんじゃこりゃ』って思って、申し訳ないけどずっと笑ってたの。そうしたら彼らがもめ始めて。リーダー格が若い子に『オマエなんか応援する資格はねえ』みたいなことを言って、若い子が怒って帰ってしまって。そこから1時間くらい子供と遊んで帰ったんだけど、その帰り道にさっき怒って出て行った若い子が水たまりができそうなほど汗をかいて必死に光る棒を持って踊ってたんだよ。それを見て感動してしまって。こいつが何のためにここまでやってるのかわかんないけど、人を応援するためにここまでやるのってすごいなと。俺たちのライブだって知らないやつが見たら『なんだこれ』って思うかもしれないけど、そのことがあってから俺は自分が知らないことを笑っちゃダメなんだって思うようになったんだ」「そんなことを今日思い出したんだけど、5年前に東日本大震災があって傷ついた街、人、たくさんいるでしょう。それを忘れるんじゃなくて、応援していくという力をもっと見せていきたい。ステージの上でジャンルや性別、年齢を超えて、これからやる曲を東北へのエールとして代えさせていただきます」と自身の思いを述べ、今日のライブを一番楽しみにしていたというRONZI(Dr)に対して演奏を促し、古川未鈴を呼び込んだ。

古川はギターを手にステージのセンターに立ちBRAHMANの演奏に乗せて「ソーリー、ロンリー。」を熱唱。テンションの上がった古川が「みんな、来いよー!」と叫んで観客を煽ると、彼女の担当カラーである赤色のペンライトの光がフロアを埋め尽くした。歌唱後に古川は「こんな豪華なことがあってもいいんですか……」と放心状態に。するとTOSHI-LOWは「俺たち『東北ライブハウス大作戦』というのをやっていて、津波で傷ついてる街にライブハウスを3つ作りました。そこででんぱ組.incも……」と突然オファーをかける。これに対して古川は「本当に行けるかはわからないんですけど、これだけは言わせてください。『東北ライブハウス大作戦』始めます!」と宣言。その言葉で火が付き再び激しく動き出したオーディエンスへBRAHMANはラストナンバー「THE ONLY WAY」を届け、熱狂的なライブを締めくくった。

でんぱ組.incによるライブの様子。

でんぱ組.incによるライブの様子。[拡大]

彼らの熱いライブに触発されたのか、でんぱ組.incも負けじと1曲目の「破!to the Future」をフルスロットルのパフォーマンスで披露する。彼女たちの熱気に呼応するようにオーディエンスはコールを絶叫し、さらに「NEO JAPONISM」では6人の振りに合わせて左右へ大移動を行った。「皆さん、楽しんでますかー!」と古川が叫ぶと夢眠が「さっきのみりんちゃん、今までで一番カッコよかった! テンション上がるね! これが対バンツアーのだいご味だよね」と感想を語る。相沢梨紗は「ずっと一緒にやりたいって言ってたもんね。今日は“奇跡の日”だね!」と述べた。さらに古川はTOSHI-LOWから「同じステージに上がるんだったらアイドルとか関係ねえ。俺たちはバンドだ!」と言われたことを告白する。続けて「音楽の力で人の心を動かしたいっていうのは、ジャンルとか関係なくみんな一緒なんだなって思いました」とコメントした。

「最高の夏の思い出を作っていきましょう!」と古川が叫び、ライブは夏メドレーパートへ突入。「おつかれサマー!」では6人がタオルを振り回して会場に夏を呼び込んだ。終盤でメンバーはバラード曲「キボウノウタ」からアッパーな「Future Diver」などタイプの異なるナンバーを畳みかけ、ラストは「でんでんぱっしょん」で会場を大いに盛り上げてこの日のライブの幕を下ろした。

なお次回の「はやぶさかがやきツアー2016」は7月23日に北海道・北斗市総合文化センター・かなで~るにて開催され、Charaとの対バンが行われる。

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でんぱ組.inc「はやぶさかがやきツアー2016」

2016年7月23日(土)北海道 北斗市総合文化センター・かなで~る
<出演者>
でんぱ組.inc / Chara

2016年7月28日(木)長野県 ホクト文化ホール 中ホール
<出演者>
でんぱ組.inc / スチャダラパー

2016年7月29日(金)富山県 クロスランドおやべ
<出演者>
でんぱ組.inc / サンボマスター

2016年8月11日(木・祝)青森県 青森市文化会館 リンクステーションホール青森
<出演者>
でんぱ組.inc / ゴスペラーズ

2016年8月12日(金)岩手県 盛岡市民文化ホール
<出演者>
でんぱ組.inc / 氣志團

2016年8月18日(木)石川県 本多の森ホール
<出演者>
でんぱ組.inc / T.M.Revolution

2016年8月24日(水)埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール
<出演者>
でんぱ組.inc / NICO Touches the Walls

2016年8月25日(木)東京都 Zepp Tokyo
<出演者>
でんぱ組.inc / Fear, and Loathing in Las Vegas

でんぱ組.inc「はやぶさかがやきツアー2016」番外編

2016年9月8日(木)東京都 TSUTAYA O-EAST
<出演者>
でんぱ組.inc / Wienners

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