彼女たちにとって3回目かつ“淫ディーズ”では最後のワンマンとなった今回の公演。会場には5月の“女ジャー”契約調印式を再現したスペースも設けられ、記念撮影を行う人も多く見られた。
開演時刻になるとVTRの上映と共に、益子寺かおり(Vo)と中尊寺まい(Vo, G)、バックバンドのパートタイムラバーズがステージに登場。先日ミュージックビデオが公開されたばかりの新曲「GOLDの快感」でライブをスタートさせた。
彼女たちはライブ前半、7月27日にリリースされるニューアルバム「RICH」の収録曲を中心に披露していく。そのうちの1曲「SEXY HERO」の演奏を終えると、まいとかおりは「いやー……新宿BLAZE、熱いねー!」「下半身のダイヤルQ2も、鳴りっぱなしなワケなんだけどー!」とおなじみのトークで性徒諸クン(ファンの総称)を歓迎。「チン曲(新曲)をいっぱいドッピュンドッピュン発射してみたけど、気分はどう?」と様子を伺う一幕もあった。また楽曲「太陽を信じて…」の紹介では主題歌に使用される映画「大怪獣モノ」について話題に挙げ「プロレスと特撮がね、淫グリ悶グリしてて言葉では言い表せないムービーだったわよね!」「ティッシュが必要な映画だったね……永遠のティッシュタイムだったわ」と感想を語った。
「消えちゃうパープルバタフライ」のあとには過去のライブ映像の上映、スタッフによるグッズ紹介コーナー「スペネット北岡」を挟み、まいのソロに突入。彼女はセーラー服風のデザインが施された水着を身に着けて飯島愛「まんがらりん」をカバーし「それじゃあ、イクよ!ギルガー?メッシュ!殿さまのー?フェロモン!」と客席にコール&レスポンスを求めたのち「揺れるちゃんまいのパイオツでいっぱいヌキやがれー!」とサービス満点の縄跳びで性徒諸クンを翻弄した。続くかおりは新日本プロレス所属のレスラー、獣神サンダー・ライガー選手そっくりの手作りの衣装に身を包み、「チン獣 益子デライガー」として弘妃由美「怒りの獣神」をカバー。途中ではプロレスラー・佐野直喜選手(現・佐野巧真選手)の人形を持ち出し新日本プロレス・IWGPジュニアヘビー級王座の試合のオマージュも行い、マスクを剥がされつつも技をかけ、3カウントをとるなどのパフォーマンスでフロアを沸かせた。
まい、かおりのソロに加え、パートタイムラバーズの4人による演奏コーナーも用意された。スローセックス石島(Dr)は自身のInstagramにリハ中の写真を投稿したものの、「セトリが映り込んでてすごい怒られちゃって……」と打ち明け、観客の笑いを誘う。またショルキーを持ちステージ中央ではしゃぐ舐める派JAPAN(Key)、観客やほかのメンバーにいじられるアダムタッチ高橋(B)など、各々個性的な一面を見せるシーンもあった。そしてポリネシアン・キヨII世(G)の「新宿BLAZEにいる800人……今夜、全員抱くぜ……!」というセリフを合図に、彼らは男闘呼組「TIME ZONE」の演奏をスタート。高橋とキヨは息ぴったりの歌声を会場に響かせ、オーディエンスを魅了していった。
パートタイムラバーズが去ったあと、今度はまいとかおりがラッパー姿で登場。「ロックとか超ウケね?」「響かねえっていうか?」とこれまでとは違った雰囲気で話していると、ロベルト吉野がステージに上がりスクラッチを披露。この音につられてまいとかおりは「リリックが下半身からあふれ出ちゃうよー!」「ウチらのこともマワしてー!」と腰砕けになってしまう。そのままユニット史上初となるヒップホップナンバー「成りアガり VICTORY」の演奏が開始されるとサイプレス上野も登場し、スピード感あふれるフロウでフロアを扇動していった。MCで4人はニューアルバムでコラボしたことを明かし、「4人で作ったらデキちゃったの!」「着床しちゃったー!」と回想。仲良く並びながら「パツイチ楽屋でヤってきまーす!」と退場した。
東京・音処 手刀でのデビューライブや、一夜限りで結成されたバックバンド・玉門占いズとのライブ映像が流れたあと、ステージにはメンバーとダンサーからなる「ベッドメイキングガールズ」がスタンバイ。これまで数多くのステージを彩ってきたナンバー「POISON~プワゾン~」「ワケあり DANCE たてついて」、そして「あゝ無情」「私は嵐」のカバーで本編は終了した。
鳴り止まない“マンコール”の嵐にあわせて登場したベッド・インは、改めてこの日が淫ディーズ最後のワンマンになることに触れた。かおりは「最初は池袋手刀ドームからおっ始まって。ただの飲み友達だったウチらが、まさかこーんなにたくさんの性徒諸クンに集まってもらえるようになるなんてサ……駆け抜けたよね……」と感慨深そうに振り返る。そして「淫ディーズに、サヨナラ……」という宣言と共にGAO「サヨナラ」をアコースティック編成で披露。かおりが心を込めて歌う中、フロアには数多くの「岩下の新生姜ペンライト」がゆらめいていた。
ダブル“マンコール”でかおりは「女ジャーに行ってもベッド・インは何も変わりません!強いて言えば“マル金パパ”がちょっと増えたコトかな……?」とコメント。今後もセルフプロデュースで活動を続けていくことを説明し、まいも「まったく変わることないから、安心パパしてねー!」とメジャーに向けての意気込みを口にした。そして久宝留理子「『男』」、SHOW-YA「限界LOVERS」といったおなじみのカバー曲で一気にオーディエンスを盛り上げ、淫ディーズ最後のライブを堂々と締めくくった。
ベッド・イン「ボディコン反逆ナイト VOL.3 ~梅雨ダクde乙女ジュクジュク~」
2016年6月19日 新宿BLAZE セットリスト
01. GOLDの快感
02. ZIG ZAG ハートブレイク
03. GIVE ME! ~哀・してる~
04. SEXY HERO
05. 太陽を信じて…
06. 嵐の素顔(オリジナル:工藤静香)
07. Summer Dream
08. 消えちゃうパープルバタフライ
09. まんがらりん(オリジナル:飯島愛 / 中尊寺まいソロ)
10. 怒りの獣神(オリジナル:弘妃由美 / 益子寺かおりソロ)
11. TIME ZONE(オリジナル:男闘呼組 / パートタイムラバーズ)
12. 成りアガり VICTORY(ベッド・イン×
13. POISON~プワゾン~
14. ワケあり DANCE たてついて
15. C調び~なす!
16. あゝ無情(オリジナル:アン・ルイス)
17. 私は嵐(オリジナル:SHOW-YA)
<○ンコール>
18. サヨナラ(オリジナル:GAO)
<ダブル○ンコール>
19. ♂×♀×ポーカーゲーム
20. 「男」(オリジナル:久宝留理子)
21. 限界LOVERS(オリジナル:SHOW-YA)
リンク
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