6月12日、辻林美穂のワンマンライブ「ごちゃまぜ祭り」が東京・渋谷7th floorで開催された。
辻林は悠木碧のアルバム「イシュメル」への楽曲提供のほか、Tomgggの音源「Butter Sugar Cream」にボーカルとして参加するなど、さまざまな活動を展開しているシンガーソングライター。4月20日に1stフルアルバム「Clarte」を発表しており、「ごちゃまぜ祭り」はそのリリース記念ライブとなった。
満員の観客の拍手に迎え入れられた辻林はグランドピアノの前に座ると、2本のバイオリン、ビオラ、チェロからなる弦楽カルテットともに「あさひ」「あぶく」「うそつき」「きみととく」と、「Clarte」収録曲の中でもメロウな楽曲を披露。前髪を切りすぎた自身に「なんかオーガニック好きのババアみたいになっちゃってますね」と照れ笑いを浮かべるコミカルなMCを挟みつつ、透明感あふれる歌声を7th floorいっぱいに響かせた。
そして5曲目「Paranoia」からは「Clarte」のプロデュースを手がけた石井マサユキ(G / TICA、GABBY & LOPEZ)らを招き入れ、バンドセットでステージを繰り広げる。1980年代シティポップテイストの「Paranoia」や、スウィンギンな「Parallel Love」、トイミュージックライクな「bora zoo」などスムーズながらもどこかストレンジな楽曲を確かなテクニックで聴かせると、辻林は「アルバム1枚分しか持ち曲がないから時間が保たないんですよ」と苦笑い。「大貫妙子の歌声が好きすぎる」と語るシュガー・ベイブ「いつも通り」や、「コードが鬼難しいけど、いつかカバーしたかった」冨田ラボ feat. ハナレグミ「眠りの森」、自身もレコーディングに参加した檸檬の「夢のまた夢」という3曲をカバーして、オーディエンスの大きな拍手を集めてみせた。
「You know...」「No More 速度制限 feat. 満員電車」「ランデブー・ドライブ」というダンサブルな3曲でライブ本編を締めくくった辻林は、アンコールがかかるや、すぐさまステージに舞い戻る。そして自身の音楽的ルーツにあたるアーティストだというaikoの「瞳」を弾き語りスタイルで、同じくaikoの「心に乙女」を弦楽カルテットと共に披露し、客席を縫いながら控え室へと向かおうとすると、またもやアンコールの声が。これに今度は客席の途中できびすを返すと、ライブが盛況のうちに最終盤を迎えていることに感激の涙を浮かべながらも「私、今キモいですよね」とオーディエンスを笑わせて、改めてバンドセットで「You know...」をプレイ。再びオーディエンスの笑顔と拍手を一身に集めて、「ごちゃまぜ祭り」を締めくくった。
辻林美穂 デビューアルバム「Clarte」発売記念ライブ~ごちゃまぜ祭り~
2016年6月12日 渋谷7th floor セットリスト
01. あさひ
02. あぶく
03. うそつき
04. きみととく
05. Paranoia
06. Parallel Love
07. 真夏のかけら
08. bora zoo
09. いつも通り
10. 眠りの森
11. 夢のまた夢
12. You know...
13. No More 速度制限 feat. 満員電車
14. ランデブー・ドライブ
<アンコール>
15. 瞳
16. 心に乙女
<ダブルアンコール>
17. You know...
※文中「Clarte」の「e」はアキュートアクセント付きが正式表記。
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