堂島孝平楽団は、堂島のさまざまな楽曲をホーン隊を含む大編成で表現するために2006年末に結成されたバンド。2007年にはライブアルバム「堂島孝平楽団デビュー」を発表し、以降も音楽フェスなどにたびたび登場する。今回の2DAYSライブでは八橋義幸(G / The Uranus)、鹿島達也(B)、岡本啓佑(Dr / 黒猫チェルシー)、sugarbeans(Key / Tommy & Sammy)、伊沢麻未(Cho / Tommy & Sammy)、新森春花(Cho)、湯浅佳代子(Tb /
グレン・ミラー楽団「ムーンライト・セレナーデ」の調べに乗せて楽団メンバーがステージにそろい、「スマイルカウンシルのテーマ」のイントロを奏でると、団長の堂島は金幕まばゆいサブステージから登場。そこから「6AM」「H.A.P.P.Y」と続けて3曲を披露し、堂島は冒頭からハイテンションなあまり腰に付けたサスペンダーが外れてしまう。およそ6年ぶりに実現した楽団ワンマンとあって、堂島はメンバーと観客に「今日はやり切ります! 次いつやれるかわかんないんで。思い残すことなく、全員やり切ろうね!」と呼びかけ、「サスペンダーにトラブルがありましたけど、外れてもいいと思ってます。リミッターどんどん外していきます!」とこのライブにかける意気込みを宣言した。
その後のステージは、2015年末に発売された最新アルバム「VERY YES」の楽曲を軸に進行していく。どの曲も楽団のアレンジでより華やかに生まれ変わり、堂島は大量の楽器とメンバーでぎゅうぎゅうのステージを右へ左へと駆け回りながらご機嫌な歌を届けた。「車の免許が欲しい」というストレートすぎる希望を歌った「免許を取ったら」を歌ったあと、堂島は40歳にしてようやく本腰を入れて免許を取る決意をしたと報告。「約束通り『免許を取ったぞ』という曲を作ります」と予告した。また堂島は、役者として出演する劇団鹿殺しの舞台「怒パンク時代劇『名なしの侍』」の稽古が翌日からスタートすることを明かし、「音楽のリハーサルとは勝手が違うから何もわからないんですよ。ジャージが必要だって言うからおととい買いに行って。40で新しいジャージ買うってすごくない? こういう新しいチャンスをいただけたのも音楽を続けてこられたからこそで、今に至る自分を作る礎になった曲も確かにあります」と、初期のバラードナンバー「セピア」を歌い上げた。
終盤戦は軽快なスカ「So She, So I」や、ソウルフルにアレンジされた「ベンジャミン、空を睨む」、ひさびさのライブ披露となった「スプリング・スプリンガー ~春に跳ぶ人~」と過去のレパートリーを連発。さらにキラーチューン「き、ぜ、つ、し、ちゃ、う」で場内の熱気を上げた。堂島は思わず「最高だな」とつぶやき、「僕は普段『最高だな』なんて思いながらライブをやる人間じゃないんです。だって『最高だな』と思ったその次を迎えないと最高じゃないわけでしょ? だから今日は『超えた』ってことです」と会心の笑みを浮かべた。
ライブ本編はアルバム「VERY YES」のラストナンバー「きみのため」で締めくくられ、アンコールでは「センチメンタル・シティ・ロマンス」「スマイリン ブギ -Smilin' Boogie-」の2曲をパフォーマンス。ライブの終了を惜しむ堂島と楽団メンバーは、またこのメンバーで集まることを観客を前に約束した。堂島とメンバーがステージを去るも、観客は拍手を続けてダブルアンコールを求める。歓声に答えた堂島は、舞台稽古前の“ならし運転”で着用したという前述のジャージを着て登場し「これが最新の堂島です! ダブルアンコールということで、最新の俺を見せに来ました」とひと言。爆笑と歓声に包まれる中、堂島は楽団とともに「ないてんのわらってんの」を演奏し、にぎやかにステージを終えた。
このあと7月には宣言通り、“役者”として劇団鹿殺しの舞台に挑む堂島。10月から12月にかけてはソロツアー「俺が、ゆく -neo-」で全国を回り、41歳の誕生日直前となる2017年2月18日には東京・LIQUIDROOMにてワンマンライブ(タイトル未定)を行う。堂島の公式ファンクラブ「黄昏流星群」では7月1日正午より7月7日18:00までソロツアーのチケット先行受付が実施される。
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- 堂島孝平 Official Website
- 堂島孝平 / IMPERIAL RECORDS
- 堂島孝平 (@dojima_kohei) | Twitter
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そういえばONIGAWARAは堂島孝平楽団のメンバーだったな https://t.co/MVFAvVXPeU