超特急、生バンドと躍動した「Body & Groovin'」最終公演で生んだ“最高のシンクロ”

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超特急が昨日6月10日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて全国ツアー「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism」の最終公演を行った。

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])

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今回のツアーで「~Shout & Body~」と「~Body & Groovin'~」という2つの公演テーマを掲げて全16公演を行った超特急。彼らのCDデビュー4周年の記念日にあたるこの日のステージは、バックバンドによる生演奏に乗せて7人がパフォーマンスをする「~Body & Groovin'~」公演として実施された。超特急がバンドを従えたライブを行うのはこのツアーが初めて。7人はそれぞれのイメージカラーで仕立てられたレトロなスーツをまとい、ファンクやソウル、ジャズなどさまざまなアレンジが加えられた超特急のナンバーを披露して8号車(超特急ファンの総称)に新たな表情を見せた。

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])

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公演は「No.1」で幕開け。バックボーカルのコーイチとタカシがバンドの音に合わせて歌声を響かせ、続けてダンサーの5人が舞台上に姿を見せると大きな歓声が湧き上がった。カイの「8号車の声聞かせてくれ!」という言葉とともにドロップされたのはファンクの要素を採り入れた新曲「DJ Dominator」。7人はしなやかにダンスを踊りながら客席に挑発的な視線を投げ、アダルトな表情を8号車に見せつける。スポットライトを浴びたコーイチはリズミカルに体を弾ませながら、気持ちよさそうにソロパートを歌い上げた。

ユーキ(撮影:米山三郎[SignaL])

ユーキ(撮影:米山三郎[SignaL])[拡大]

MCでタクヤが「悔いのないよう、最高のシンクロをバンドさんと8号車、そして僕たちで作っていきましょう」と呼びかけると、続くパートではオリジナル曲に大胆なアレンジが加えられた楽曲の数々がオーディエンスの耳を楽しませた。オールドスクール感のあるヒップホップナンバーに生まれ変わった「panipani」ではコーイチとタカシがラップをしながら無邪気にステージを駆け回る。また彼らのライブの定番曲「Kiss Me Baby」はシンセサウンドをフィーチャーした80'sポップス風に。ソロのキメパートで毎回お茶目なポーズを決めるユースケもこの日はクールな仕草で8号車の悲鳴のような歓声を誘い、ユーキは華麗なジャケットプレイを披露してニヤリと小さく笑みを浮かべる。曲数を重ねるごとにバンドと7人のグルーヴ感はぐんぐんと高まっていき、「Turn Up」ではバンドの熱演に触発されるように7人が力強く音に乗るパワフルなパフォーマンスを展開した。

タカシ(撮影:米山三郎[SignaL])

タカシ(撮影:米山三郎[SignaL])[拡大]

メンバーが一度ステージからはけると、アコースティックギターの繊細な音色が場内に響く。すると舞台上にはコーイチとタカシが戻り、階段に腰かけた2人はギターとのセッションで「Starlight」と「Billion Beats」を披露した。コーイチは時折目をつむりながらささやくような甘い歌声を聴かせ、その対面に座ったタカシはまっすぐな眼差しで優しく語りかけるように歌声を響かせる。タカシの「『~Body & Groovin'~』ではボーカルもこだわりを持って、歌い方にアレンジを加えたりしています。いつもと違う超特急のステージを楽しんでもらえたら」という言葉を経てプレイされたのは、ジャズアレンジの「スターダスト LOVE TRAIN」。フェイクを効かせた2人の歌に8号車は歓声を上げ、曲の途中でステージに戻ったダンサーは流麗なピアノの音色に合わせ軽快なステップを踏む。カイとユーキは息の合ったペアダンスを踊ってオーディエンスの目を奪った。続く「EBiDAY EBiNAI」ではダンサー5人も階段に座り、リズムに乗りながら手の動きと表情で曲の世界観を表現。ピアノソロのパートではユースケがキュートなソロを踊り、リョウガとタクヤはペアダンスのシーンで優しく手を重ね合わせた。

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])

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ユーキが「ここからは声出して盛り上がっていきましょう!」と叫ぶと、ライブ定番曲をつなぐメドレーがスタート。「Rush Hour」では会場の熱を煽るようなカッティングギターの音色が楽曲を彩り、「Shake body」ではタクヤが「まだまだ行ける、もっとシンクロしようぜ!」と絶叫する。彼の声に応えた8号車が大きなコールを叫ぶと、カイは弾ける笑顔を浮かべて客席を見つめた。高まっていく熱気は「バッタマン」で最高潮に。この曲のセンターを務めるユースケは「横浜―――!!」と声を振り絞り、ステージを縦横無尽に駆け巡る。メンバーと8号車による「トゥリマカシ」「サマサマ」の掛け合いパートでは、バンドメンバーも一緒にノリノリになってダンスを踊り、強い一体感を作り出していた。

ボーカルの2人が豊かな歌唱力を提示したアコースティックパートを経て、ライブはクライマックスへ。「Burn!」ではリョウガが真っ先に舞台の端までダッシュして観客の声を求め、コーイチも「さあみんな、歌えー!」と呼びかける。続く「OVER DRIVE」ではテンションが振り切れたユーキが歌唱中のコーイチを後ろから羽交い締めにして大笑い。自身のパートを苦しそうに歌い終えたコーイチは「何すんねん!(笑)」と笑いながらユーキにツッコミを入れた。そして「fanfare」では7人がステージの上をエネルギッシュに躍動し、彼らの熱いパフォーマンスに呼応するように8号車も大合唱の声を響かせた。

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])

超特急(撮影:米山三郎[SignaL])[拡大]

本編最後の曲を前に、リョウガは「もっともっといろんな景色を見て、いろんなものを見つけたい。8号車の皆さんと、ずっと走っていきたいです。今日は最高のシンクロをありがとう!」と客席に思いを伝える。タクヤは「この先どこに行っても何をしていても、僕たち超特急と8号車の気持ちはつながっている……シンクロしていると信じて、パフォーマンスしていきたいと思います」と約束した。柔らかなギターの音色にドラム、ベースと音が重なり、壮大なメロディが紡がれるこのツアーのテーマソング「Synchronism」で、7人は力を振り絞るような気迫あふれるダンスを披露する。万感の表情を浮かべるカイ、力強い眼差しのタクヤと、それぞれの表情で瞬間を噛みしめるメンバーの横で、ユースケの目には涙が。彼は顔をくしゃくしゃにしながら体を動かしたが、コーイチやユーキと顔を合わせて踊るうちに笑顔を取り戻す。7人は弾けるような笑みを8号車に向けてこの曲を結び、ステージをあとにした。

ツアーファイナルの様子。(撮影:米山三郎[SignaL])

ツアーファイナルの様子。(撮影:米山三郎[SignaL])[拡大]

大きなアンコールの声に応えステージに戻った7人は「走れ!!!!超特急」でライブを再開させた。メンバーはにぎやかに舞台の上を駆け回り、ユーキは2連続バック転からのバック宙を決めてひときわ大きな歓声を集める。曲を終えると年末のアリーナツアー、2ndアルバムと写真集のリリース決定という3つの発表が行われ、カイはアリーナツアーへ向け「絶対に昨年末よりもパワーアップした姿をお見せするので、皆様楽しみにしていてください!」と約束した。リーダー・リョウガが「これからも僕らはすべてをぶつけていきます。だから、皆さんもすべてをぶつけてきてください。これからもずっと超特急でいよう!」と語ると、7人はラストナンバーとして、夢をつかむため進んで行く決意を歌う「Signal」を披露する。コーイチとタカシは最後まで伸びやかな歌声を8号車に届け、ダンサーの5人は力のこもった強い眼差しで前を見据えながらこの曲を踊った。バンドメンバーに拍手を送り彼らを見送った7人は、8号車とともに「以上、僕たちは超特急でした!」と声を合わせて一礼する。深いお辞儀をしながら、8号車から送られる大きな喝采を受け取ったメンバー。7人が顔を上げると、ユーキの瞳には涙がいっぱいにあふれていた。

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超特急「超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism ~Body & Groovin'~」
2016年6月10日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト

01. No.1
02. DJ Dominator
03. STYLE
04. Star Gear
05. panipani
06. Kiss Me Baby
07. Beautiful Chaser
08. Time Wave
09. Turn Up
10. Starlight~Billion Beats
11. スターダスト LOVE TRAIN
12. EBiDAY EBiNAI
13. Rush Hour~Secret Express~Shake body~Drive on week
14. バッタマン
15. Keyword
16. FLASHBACK
17. refrain
18. Burn!
19. OVER DRIVE
20. fanfare
21. Yell
22. Synchronism
<アンコール>
23. 走れ!!!!超特急
24. Signal

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この辺の肉 @onikutoctq

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