“闇のゆいかおり”上坂すみれ×三澤紗千香、テルミン&でんでん太鼓で音楽活動開始する

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5月22日、上坂すみれのイベント「コル玉アワー☆」が東京・一ツ橋ホールで昼夜2回にわたって開催された。本稿では昼の部の模様をレポートする。

三澤紗千香(右)にテルミンの奏法をアバウトにレクチャーする上坂すみれ(左)。

三澤紗千香(右)にテルミンの奏法をアバウトにレクチャーする上坂すみれ(左)。

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「コル玉アワー☆」は上坂のオフィシャルファンクラブ「コルホーズの玉ねぎ畑」の会員向けイベント。そのステージは、ゲスト候補やコーナー企画案を上坂ファン、通称“同志”から募って制作される架空のラジオ番組「コル玉アワー☆」の公開生放送という形式で進行した。

“公開生放送”をスタートさせた上坂すみれ。

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ラジオスタジオ風のセットの組まれたステージでまず始まったのは、「コル玉アワー☆」の“前番組”「サウンドシャワー」。パーソナリティで上坂と同じプロダクションに所属するミス成蹊大学・岡田彩花が、そのエンディングトークを終えると、ミリタリールックのディレクターと、安来節の踊り手のようなほっかむり姿の放送作家の待つ“スタジオ”に上坂が。マイク前に陣取った彼女は「100分の持ち時間をオーバーしそうになるとステージ前のパトランプが回り出す」というこの日のレギュレーション説明もそこそこに、「上坂すみれの『コル玉アワー☆』!」と、いかにもラジオ番組といった風情でタイトルコールしてイベントをスタートさせた。

映画「ターミネーター2」で溶鉱炉へと沈むアーノルド・シュワルツェネッガーをマネる上坂すみれ。

映画「ターミネーター2」で溶鉱炉へと沈むアーノルド・シュワルツェネッガーをマネる上坂すみれ。[拡大]

しかしその後の上坂のトークは、いつものイベントとまるで変わらない。「みんな『コル玉アワー☆』は毎週聴いてくれてますか?」との問いかけにノリのよい同志から「ハーイ!」の声が返ってくると、彼女は「ダメだよ、ウソを吐いたら!」「なんでみんなは、そうやってすぐに順応しちゃうの!?」と即座にツッコミ。また担当スタイリスト・佐野夏水が「朝のテンションが低いのがかわいい」「炭酸を飲めないのがかわいい」と、自身の思う上坂の美点を羅列する“ラジオCM”明けには、「佐野さんやみんなの『かわいいよ』コールは恥ずかしいから『毛深いよ』に置き換えてほしい」「私は世界一毛深い声優を目指します」と不思議な決意を固くする。さらに、架空のアニメ「こるたま!」の感想を募ったメール紹介コーナーでは「すみぺ演じる妖精が溶鉱炉へと沈んでいくシーンが印象的だった」など、同志からのウソまみれのメールの数々に「アフレコスタジオで共演声優とiPadで観たアーノルド・シュワルツェネッガーの動画をもとに演技プランを立てた」とウソを重ねて「こるたま!」の世界観をでっち上げた。

トークに花を咲かせる“闇のゆいかおり”。

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また番組中盤には上坂と親交の深い声優・三澤紗千香がゲストとして登場するも、そのノリは上坂とほぼ同じ。「コル玉アワー☆」に呼んでほしいゲストランキングにおいて、天龍源一郎、スターリン、ショーンKらを抑えてぶっちぎりの1位に輝いたという三澤は、同志の「かわいい!」「(衣装が見えるように)回って!」の声に応えてターンを決めると、「やだよ!」と繰り返す上坂にもそれを強要。不承不承ターンする彼女に「毛深いよ!」コールを浴びせかける。また最近「リア充と意識高い系女子の集まるホットヨガスクール」に通っていることを明かして、「私たちみたいなタイプがそんなところに行ったら、ショックで身体ごと消し飛ぶよ」と上坂を驚かせたかと思えば、「2人は仲がいいが、ユニット活動はしないのか?」という質問メールには「“The闇”、“闇のゆいかおり”みたいなユニットで武道館を目指そう!」と、うしろ向きなユニット構想で切り返して同志諸君の喝采を浴びていた。

ジングル制作に臨む“闇のゆいかおり”。

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そして“闇のゆいかおり”は、ゲーム「Splatoon」を模したと言い張りながらも似ても似つかぬ、ボール紙製のイカへの的当てゲームののち、本当に音楽活動の第一歩を踏み出すことに。「コル玉アワー☆」のジングル制作を命ぜられた上坂は右手でテルミン、左手でソプラノリコーダーをプレイ。でんでん太鼓とカスタネットを手に「私、中学のとき吹奏楽部でチューバを吹いてたよ」「……1年で辞めたけど。なんで辞めたかは聞かないで」と暗い笑顔で語る三澤とともに、音頭調のベーシックトラックに乗せてなんとも奇っ怪なサウンドを鳴り響かせた。

客席に繰り出し、同志諸君の姿をレポートする上坂すみれ。

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三澤を送り出し、ネコ耳に伊達メガネ姿のレポーターに扮した上坂が、客席へと繰り出す“中継”コーナーが始まったところで「コル玉アワー☆」は最終盤。彼女が同志に「どこから来たんですか?」とマイクを向け、東京・北区と返ってくると「もっと地方を期待してたのに……」とヘコむ“現場レポート”をしていると、ステージ上のパトランプが回りだし、番組の残り時間が5分を切ったことが告げられる。この光に慌ててステージに舞い戻った上坂は番組最後のコーナーにして、文化放送のインターネット放送局での“本物の”レギュラー番組でも行っていたというチャレンジ企画にアタック。「空き缶を縦に10個積み上げろ」なるミッションに大急ぎで挑戦するも、その空き缶をステージにぶちまけてしまうと「はい! そろそろお時間です!」「まだ物販が売れ残ってるみたいなので、皆さん買ってください!」とまくしたてて「コル玉アワー☆」を終了させた。

イベントを締めくくる出演者たち。

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なお上坂は8月に7thシングル「恋する図形(cubic futurismo)」をリリースし、12月に東京・両国国技館でワンマンライブを開催する。これらの情報がステージ上のスクリーンを通じて発表され、この日一番の歓声が巻き起こると、再びステージに現れた彼女は、三澤ら出演者と共に改めてイベントを締めくくる。途中、“闇のゆいかおり”が岡田の“ミスキャンパス”の肩書きに「リア充だ」とたじろぐひと幕もあったが、彼女がアニメ「マクロスF」のファンだとわかるや、2人は「何よりです!」「私たちの悪しき先入観が少しずつ溶解していくようです」と安堵の表情を浮かべていた。

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上坂すみれ「恋する図形(cubic futurismo)」収録内容

CD

01. 恋する図形(cubic futurismo)
[作詞・作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND]
02. ▽をつければかわいかろう
[作詞・作曲・編曲:MOSAIC.WAV]
03. 文豪でGO!
[作詞・作曲:街角マチオ(ザ・プーチンズ) / 編曲:谷地村啓]

DVD

・「恋する図形(cubic futurismo)」MUSIC VIDEO

上坂すみれ ライブ

2016年12月23日(金・祝)東京都 両国国技館

※文中▽は白抜きハートマークが正式表記。

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