5月4日、東京・豊洲PITで行われた「DMM.R18アダルトアワード 2016」に恵比寿★マスカッツ、
「DMM.R18アダルトアワード」は完全ファン投票により、その年のNo.1AV女優を決めるイベント。毎年さまざまなアーティストがゲスト出演し、授賞式に華を添えている。
2016年のアワードのステージに誰よりも早く登場したのはCTS。会場の客電が暗転するや、Circle(Vo)、Triangle(Key)、Square(DJ)の3人はボトムヘヴィでトランシーなサウンドに乗せて「どうせなら勝って泣いて笑って」とポジティブなメッセージを届ける「Yume Be The Light」をパフォーマンスして、オープニングアクトを見事務め上げてみせた。
そして徳光正行と希志あいのによる司会進行のもと、新人賞ノミネート女優10人と女優賞ノミネートの9人のお披露目と、最優秀新人賞受賞者の発表ののちには、夏の魔物のライブがスタートする。塚本舞とケンドー・チャンによる曲紹介を合図に2人と成田大致、大内ライダーが山内マリコ作詞、曽我部恵一作曲の「東京妄想フォーエバーヤング」を歌っていると、夏の魔物の敵対ユニット・BLACK DPGがステージを乗っ取るべく、希志を人質にステージ下手に登場。BLACK DPGの手から希志を奪還すべく「夏の魔物のライブによく居合わせる」プロレスラー・翔太と共に「爆裂レボリューション」をパフォーマンスしてBLACK DPGを撃退すると、矢継ぎ早に前山田健一作曲の新曲「魔物、BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~」を繰り出し、大歓声の中「3! 2! 1! 魔物! ファイヤー!」のシャウトとともに自身のライブを締めくくった。
その後、会場に詰めかけたファンやレーベル、プロダクション関係者の声援の中、メディア賞、話題賞がテンポよく発表されると、大森靖子がステージに現れる。挨拶もそこそこにアコースティックギターを手にした彼女はハードなストロークを繰り広げながら「きゃりーぱみゅぱみゅ みんなのうたは 誰のうた?」と「新宿」を歌い出す。その熱演に大きな拍手が巻き起こると今度は「Over The Party」で30歳代を迎える不安と苛立ちを速射砲のようにまくし立て、また固唾を呑むフロアを前に「わたしはわたしよ 心があるもの!」と叫ぶ「パーティドレス」を披露する。さらにラストナンバー「呪いは水色」では曲の終盤やにわにギターを降ろし、オフマイクのまま豊洲PIT中に響き渡らんばかりの圧倒的な声量を見せつけた。
メインイベント・最優秀女優賞の発表前に登場したのは恵比寿★マスカッツだ。当日女優賞、新人賞にノミネートされていたメンバーがいるため、本来の30人編成ではなく24人でステージに臨む格好となったが、ある意味“ホーム”ともいえる舞台だけに、希志が「お待たせしました!」と彼女たちを呼び込んだ瞬間、フロアからはここまででもっとも大きな歓声が。この声を背にステージ狭しと居並んだ彼女たちは初代マスカッツの2010年のデビュー曲「バナナ・マンゴー・ハイスクール」のアレンジバージョンを明るく歌い、続けて現体制のマスカッツのデビュー曲であるディスコナンバー「TOKYOセクシーナイト」で艶っぽいダンスを披露した。そして「最後の曲なんですけど……」に、フロアのそこここから「えーっ!」の声が湧き上がる中、5月25日リリースのEDMナンバー「Sexy Beach Honeymoon」で、またも大歓声と大「ハイ! ハイ!」コールを集めて、ステージをあとにした。
なお「DMM.R18アダルトアワード 2016」の最優秀女優賞は大槻ひびきが、最優秀新人賞は三上悠亜が受賞。なお三上は通販部門、動画部門、レンタル部門の3部門に分かれた作品賞で3冠を獲得している。また優秀女優賞にはAIKA、特別賞にはJULIA、話題賞には市川まさみ、メディア賞には紗倉まな、マンガ家・江川達也が独断で決定するスペシャルプレゼンター賞には葵つかさが輝いている。
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緋村 月 @himuralight
マスカッツ、大森靖子、夏の魔物、CTSが熱演で華添えたDMMアダルトアワード - 音楽ナタリー https://t.co/62C9X4x248