このツアーでバンドは事前にファンから演奏曲のリクエストを受け付けており、過去にリリースしたデモ音源収録曲から最新ナンバーまで、新旧の楽曲を披露した。4人はステージに登場すると、2010年発売の1stフルアルバム「Modern Sounds」収録曲「Universal Hour」「Just Take A Run Over」を連投。序盤から場内にはクラウドサーファーが続出し、モッシュピットが生み出される。Keisaku “Sit” Matsu-ura(Vo, B)の「雨バンドなのになぜか今日めっちゃ晴れちゃいました! みんなの心は晴れてますか? 晴れてない人の心が晴れるようにみんなで祈りましょう!」という言葉から、バンドはTaihei Sakagami(Dr)のタイトなビートに乗せて「Turn Up The Sun」を力強く演奏した。
楽曲が投下されるたびにクラウドサーフでステージへと到達するファンに対し、Matsu-uraは「大阪、名古屋とやってきましたけど、東京が一番行儀悪いです! ありがとうございます!」と笑顔を見せた。「Chasing」がグルーヴィな演奏で届けられたのち、Matsu-uraは「COUNTRY YARDはメンバーを変えながらこれまで活動していて、今日は彰(2011年までCOUNTRY YARDに所属していたドラマー木村彰)も来てくれてるし、みんなでCOUNTRY YARDをつないできたというか、命注いでやってきました」と活動を振り返る。そして彼が「活動を開始した頃に初めて出したデモCDの中にはちゃんとした作品として世に出してない曲が1曲あります」と説明すると、4人は大歓声が起こる中デモCD収録曲「A BETTER PLACE」を披露。Matsu-uraとHayato Mochizuki(Vo, G)は美しいハーモニーでオーディエンスを魅了した。
「Sorrow」では過剰なほどのクラフドサーファーに触発された様子のMatsu-uraが客席へとダイブするが、観客に支えられなかった彼はなかなかステージに戻ることができず、Mochizukiに「早く帰っておいで!(笑)」と声をかけられる場面も。Matsu-uraは「支えてくれなかった皆さん本当にありがとうございます!」とユーモアたっぷりに感謝した。またYu-ki Miyamoto(G, Cho)はCOUNTRY YARDが2015年にSTEP UP RECORDSを離れたことに触れ「昨年レーベルを離れてから大きいイベントを開催するのは初めてで、ソールドアウトできなかったらどのツラ下げて出てくればいいんだって思ったけど、ソールドアウトできて本当にありがたいと思ってます」と観客に感謝を表した。
そして4人は今年設立した自主レーベル・Art & Soul Recordsから6月15日にリリースするシングル「COLORS」の表題曲を披露。Matsu-uraは「思いっきりやります」という言葉通り力強い歌声を届けて観客を釘付けにした。本編終盤で彼は「一瞬一瞬が最高でした! COUNTRY YARDを今日、この日に必要としてくれて本当に本当にありがとうございました!」と感謝を述べる。そしてバンドはMatsu-uraとMochizukiが同じマイクでハツラツと歌った「Seven Years Made My Now」、観客が大きなシンガロングを起こした「Homeward Journey」と連投。ラストナンバー「I'll Be With You」ではギターのフィードバック音が響く中、Matsu-uraがワンコーラス歌い上げると、多くのオーディエンスが拳を掲げる。4人は熱い思いをぶつけるようにパフォーマンスし、本編を締めくくった。
アンコールではMatsu-uraが1人でエレキギターを片手に「1985」を弾き語り、観客と共に合唱する。温かい空気感で満たされた場内にほかのメンバーも姿を現し、Miyamotoは「今年はもっと大きなところを目指したいし、数じゃなくて質を目指したい。常にオリジナリティを追い求めてチームみんなで成長していくので、皆さんどうか力を貸してください」と今後の展望を語る。一方Matsu-uraは「出会ってくれて、COUNTRY YARDっていうものに一緒に交じってくれてありがとう。支えてくれてありがとう。これからもみんなのことを支えられるようにがんばります。そうやって音楽をやっていきます」と述べたのち、「思いっきり笑って帰れよ!」と声を上げた。激しく雄大なサウンドで届けられた「Far Flower」では曲中にMiyamotoが咆哮。「Starry Night」で4人は穏やかな表情を見せ、盤石のアンサンブルで場内を包み込んだ。
「心を何にたとえよう」と手嶌葵「テルーの唄」のサビの一節を歌い出したMatsu-uraは、「音楽でたとえよう 伝えよう 聴いてもらおう 知ってもらおう」とアドリブで絶妙な歌声を響かせる。そして彼の「この曲を、明日ここでワンマンをやるRIDDLEに、そしてへこたれそうなヤツ、今日何か始めるヤツ、全員に贈ります」という言葉を合図に届けられたのは「Don't Worry, We Can Recover」。観客だけではなくステージ袖にいたバンドマンたちもフロアにダイブし、場内は熱気に包まれた。鳴り止まないオーディエンスの声に応え、COUNTRY YARDはダブルアンコールとして「Hold On」を披露。Matsu-uraが「大切にしている人に向けて一緒に歌いましょう」と呼びかけると曲のところどころでシンガロングが起こり、場内にハッピーな空気が漂う中でライブは幕を閉じた。
なおバンドはライブ中にニューシングルを携えたツアーを開催することを発表。「COLORS TOUR」と銘打ったツアーで彼らは6月18日の東京・八王子RIPSから10月7日の東京・町田SDRまで24公演を行うことが決定している。
COUNTRY YARD「BROTHERHOOD ONEMAN TOUR」
2016年4月26日 TSUTAYA O-WEST セットリスト
01. Universal Hour
02. Just Take A Run Over
03. Here I Am
04. Turn Up The Sun
05. Life In Metronome
06. The Same Old Dream
07. Go
08. Pain Rain
09. Chasing
10. A BETTER PLACE
11. My Other Side
12. Sorrow
13. Real World, Real Word
14. Pre-Medicated Murder(※No Use For A Nameカバー)
15. Colors
16. In Your Room
17. Cross The Border
18. New Clear Water
19. Letter
20. Seven Years Made My Now
21. Homeward Journey
22. I'll Be With You
<アンコール>
23. 1985
24. Quark
25. Far Flower
26. Starry Night
27. Don't Worry, We Can Recover
<ダブルアンコール>
28. Hold On
COUNTRY YARD「COLORS TOUR」
2016年6月18日(土)東京都 八王子RIPS
2016年6月24日(金)千葉県 千葉LOOK
2016年6月26日(日)栃木県 宇都宮HELLO DOLLY
2016年7月8日(金)山梨県 KAZOO HALL
2016年7月27日(水)茨城県 mito LIGHT HOUSE
2016年7月28日(木)宮城県 enn 2nd
2016年7月29日(金)岩手県 盛岡club change
2016年7月31日(日)青森県 八戸ROXX
2016年8月2日(火)北海道 KLUB COUNTER ACTION
2016年8月26日(金)広島県 CAVE-BE
2016年8月27日(土)愛媛県 Double-u studio
2016年9月2日(金)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2016年9月3日(土)千葉県 柏ALIVE
2016年9月4日(日)新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2016年9月9日(金)京都府 GROWLY
2016年9月13日(火)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2016年9月14日(水)岡山県 CRAZY MAMA 2nd Room
2016年9月17日(土)福岡県 Queblick
2016年9月18日(日)大分県 club SPOT
2016年9月22日(木・祝)富山県 Soul Power
2016年9月23日(金)石川県 vanvanV4
2016年9月30日(金)愛知県 HUCK FINN
2016年10月1日(土)大阪府 LIVE HOUSE OSAKA BRONZE
2016年10月7日(金)東京都 町田SDR
リンク
- COUNTRY YARD OFFICIAL WEB
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Japanese radish. @oone62
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