高田渡の没後10年を偲び、昨年4月から10月まで全国各地を回るトリビュートライブツアー「Just Folks」を行ってきた漣。好評につき決定したツアー第2弾では、高田渡が愛した東京・吉祥寺を皮切りに、生誕の地である岐阜、楽曲の歌詞にも登場する京都というゆかりの深い3都市でライブを実施した。さらに5月27日には東京・大岡山、7月9日には群馬での公演が決定している。
ステージに登場した漣は「昨年のツアーの最後に広い意味で『これからも旅は続きます』と言ったんですが、誤解が誤解を生んで2度目のツアーに出ることになりました(笑)」と述べて、1曲目に「ヴァーボン・ストリート・ブルース」を弾き語る。その後これから登場する3組のゲストを紹介しつつ、「皆さんやりたい曲というのはなんとなく重なってしまうもので。皆さんが歌わない曲を僕が歌うというわけでもないですが、父がレパートリーにしていたあまりにも短すぎる曲とか、あまりに酷い替え歌であったりとか、そういうものをまとめてメドレーで歌いたいと思います」と前置きして「スキーの歌」の替え歌や「アイスクリーム」など5曲をメドレーで披露した。
歌い終わった漣は「僕が父と演奏し始めたのは高校2年生くらいのとき。その頃はあまりいろんな演奏ができなくて、唯一できるのがブルースでした。父のステージに呼ばれてにぎやかしのように1~2曲弾いて」と父と踏んだステージを回想。その頃によく一緒に演奏していたという曲「失業手当」を歌い、「当時は歌詞の意味も考えずに弾いていましたが、なんつう曲を子供とやってたんでしょうね、まったく」と照れ笑いを浮かべた。
そんな中、1人目のゲストとして登場したのは
次に登場した
最後は漣がゲストを呼び込み、出演者全員でパフォーマンス。陽気な曲調の「自転車にのって」では観客も手拍子で加わり、会場が一体となって盛り上がる。続けて漣が「父は(ライブの)最後はだいたいこの曲をやっていたように記憶しております」と説明した「生活の柄」を6人で演奏し、見事なハーモニーを奏でていた。
アンコールには漣が1人で再登場。父である高田渡が亡くなったときのことを昨日のことのように覚えていると語る漣は「こうやって同世代の仲間だったり、先輩だったり若い人たちだったりが父の歌を歌い継いでくれているお陰で歌の中にずっと生きていられるのはすごいこと。うらやましいし、ありがたいことだなと思っています」と感謝の気持ちを述べたのち、ラストナンバーの「告別式」を歌い上げた。
高田渡トリビュートライブ “Just Folks”
2016年4月15日 武蔵野公会堂 セットリスト
01. ヴァーボン・ストリート・ブルース
02. 高田渡メドレー
03. 酒が飲みたい夜は
04. 失業手当
05. 仕事さがし
06. 値上げ
07. 鉱夫の祈り
08. フィッシング・オン・サンデー
09. 系図
10. 夕焼け
11. 鮪に鰯
12. コーヒーブルース
13. 銭がなけりゃ
14. ブラザー軒
15. 火吹竹
16. 自転車にのって
17. 生活の柄
<アンコール>
18. 告別式
リンク
- 高田渡トリビュート
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本当に良いライブでした!高田渡トリビュートライブ、息子漣とおおはた×キセル×ハンバートが名演披露 - 音楽ナタリー https://t.co/0upSrp4WUl