Alaska Jam、黒猫チェルシー迎えた熱気渦巻く一夜「6年間続けてこれてよかった」

Alaska Jamが4月17日に東京・新宿MARZにて、黒猫チェルシーを招いたツーマンライブ「THE BATTLE OF ALASKA」を開催した。

このライブはAlaska Jam結成6周年を記念して行われたもの。対バンの黒猫チェルシーはAlaska Jamが競演を熱望していたバンドで、今回が初競演となった。

先攻の黒猫チェルシーは「アナアキ・イン・ザ・スクール」でライブの口火を切り、威勢のいいロックンロールナンバーでフロアを盛り上げていく。渡辺大知（Vo）は「実はこちらからもオファーしていたんですけど、なかなかスケジュールが合わなくて。待ちに待ったツーマンができて感謝しています。1つひとつの縁を大事にして『若いロックがこんなにカッコいいことをやってるんだ』って、見せてやりますよ！」と声を大にし、バラードナンバー「グッバイ」を熱唱。アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のエンディングテーマとしてオンエア中の「青のララバイ」では、岡本啓佑（Dr）が刻むタイトなリズム、宮田岳（B）が淡々と弾くうねるベースライン、澤竜次（G）のエモーショナルなギターサウンドが渡辺のパワフルなボーカルを支えた。そしてバンドは「ベリーゲリーギャング」や「平成ストレンジャー」を経て、「恋はPEACH PUNK」でライブをフィニッシュ。渡辺が「明日最高の1日が待ってますように！」と叫び、Alaska Jamへバトンを渡した。

熱いバトンを受け取ったAlaska Jamはステージ上で円陣を組んでから、「ALASKA FUNKY 4」で演奏を開始。森心言（Vo）は冗舌なラップを繰り出し、小野武正（G）はステージ中を駆け回ってオーディエンスを歓迎する。石井浩平（B）と山下賢（Dr）がダンサブルなビートを繰り出す「スーパースパイシー（仮）」でフロアを踊らせたあと、森は「ずっと大好きだったバンドと、こういうタイミングで対バンできてうれしい！」と大喜び。さらに「『NARUTO』の曲をやれるなんていいよねえ。俺らも『ONE PIECE」とかの曲やりたいなあ」と願望を明かし、小野に「え！ 『ONE PIECE』でラップ!?」と突っ込まれていた。

その後バンドはメロウな失恋ソング「Black Coffee」をひさしぶりに披露。観客たちは森の甘い歌声に酔いしれ、バンドが鳴らす心地良いサウンドに身体を委ねた。ライブが終わりに近付くに連れ、彼らの演奏にもより熱がこもっていく。さまざまな食べ物の名前が登場するコミカルな歌詞の新曲「デリシャスコミュニケーション（仮）」、バンドが盛大なコール＆レスポンスを巻き起こした「アニマルズ」、Alaska Jamの音楽の軸になったという初期ナンバー「REBEL REBEL」など、彼らは次々と楽曲を披露していった。Tシャツを脱ぎ捨てた森は「Jump Around」で会場をさらなる盛り上がりへと導いていく。そして「少年と樹」で観客とシンガロングし、ライブ本編を終えた。

アンコールで森は感慨深げに「いろんなことがあったけど本当に6年間続けてこれてよかった」と語り、7月5日に東京・clubasiaにて、自主企画「clubasiaからこんにちは vol.5」を開催することを発表。そして「みんなが毎日精一杯生きられるように」という思いを込めてミドルテンポの「Just Living」を歌う。この日最後の演目「BLUE（仮）」の終わりに森は「6周年を迎えましたが、これから先もAlaska Jamだけにしかできない音楽を続けていきたいと思います！」と宣言。大合唱に包まれながら、ライブは終わりを迎えた。