KANA-BOON全国ツアー初日、ガチ格付け企画にメンバー戦々恐々

KANA-BOONの全国ワンマンツアー「KANA-BOONの格付けされるバンドマンツアー 2016」の初日公演が、昨日4月16日に千葉・幕張メッセ国際展示場9～11ホールにて開催された。

2月にリリースされた最新アルバム「Origin」を携え、約1年ぶりのワンマンツアーとして行われる今回のツアー。メンバー4人はタキシード姿でファンの前に現れて大歓声を浴びた。

谷口鮪（Vo, G）は「会いたかったぞ幕張！」と叫び、「ランアンドラン」「talking」「なんでもねだり」といった「Origin」の収録曲や過去のシングル曲などを熱唱。古賀隼斗（G）、飯田祐馬（B）、小泉貴裕（Dr）も圧巻の演奏でオーディエンスのさらなる熱狂を誘った。

迫力のパフォーマンスでファンを楽しませる一方、このツアーではタイトル通りメンバーを“格付け”する企画が展開される。MC中にこのツアーのキャラクター犬・リッチーが、メンバーに対しファンから寄せられたクイズを出題。正解すれば“一流”としてタキシードを着用したまま、スタッフからも一流バンドマンにふさわしい扱いを受けるが、不正解が続くと“三流”さらには“そっくりさん”に格下げされ、手ひどい待遇を受けるはめに陥る。

この日は古賀と小泉が“そっくりさん”までランクを下げ、衣装の袖をスタッフに引きちぎられるという屈辱を受ける。また、谷口は初日の緊張からか歌詞の間違いを連発し、怒ったリッチーにクイズの結果とはまったく関係なく「三流に格下げだワン！」と叱責される一幕も。通常のツアーとは異なる演出と4人の戦々恐々とした様子に、フロアからは何度も大爆笑が沸き起こった。

MCで谷口は「デビューして3年目、毎日楽しくやらせてもらってますけど『Origin』というアルバムが生まれたことで音楽をもう一度楽しもう、純粋な気持ちを持とうという結論を導くことができました。音楽が仕事になってたまるか！と」と、最新作をリリースしての思いを明かす。そして「僕らの音楽が常にみんなの心の中で鳴り続けるように、ここからもう一度がんばっていきたいです」とツアー初日の決意を観客に語った。このツアーは7月3日に沖縄・ナムラホール公演で国内でのファイナルを迎え、その後7月9日に香港公演、10日に台湾公演が行われる。