劇団乙女新党は、2015年7月に東京・赤坂BLITZで行われたワンマンライブ「キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!」の中で結成された劇団。東名阪3都市で展開されたツアーでは毎回内容の異なるミニコントが用意され、療養により活動休止中の長谷川愛里を除く5人は体当たりで芝居に挑んだ。劇団のみの独立した公演となった今回の舞台には、サンリオを代表するキャラクター、ハローキティも客演で登場した。
物語の舞台は、山奥の不思議な森の中。其原有沙はこの森の中で、大事にしていたハローキティのぬいぐるみをなくしてしまう。遭難した5人が途方に暮れていると、そこには言葉を話すハローキティの姿が。5人が迷い込んだのは「妖精の森」で、この森ではぬいぐるみも自由に動くことができる。不思議な出来事に驚きつつも、5人は人間の世界へと戻るため、帰り方を尋ねに森の長老のもとへ。大木の形をした長老が言うには、そばにある大きな花が開いたときにだけ人間界の扉が開かれるという。そしてこの花が開くのは、森のどこかにある「知恵」「笑顔」「勇気」「友情」「信頼」の5つのリボンが集まったとき。5人はハローキティとともにリボン探しの旅を始めた。
物語は乙女新党のオリジナルソングを織り交ぜたミュージカル形式で進行していく。学業優秀な相原まりが「知恵」のリボン、犬に怯える有沙を勇敢に守った田尻あやめが「勇気」のリボン、一緒に踊るよう提案してハローキティを笑顔にさせたリーダー高橋優里花が「笑顔」のリボン、ライブパフォーマンスで人間界のファンと信頼関係を深めた緒方真優が「信頼」のリボンを手に入れ、あとは「友情」のリボンを残すのみに。ところがリボンが4つ集まったところで突然大きな花が光を放ちながら開き始め、人間界へとつながる扉も開いていく。5つ目の「友情」のリボンは、療養中の長谷川が「私がいない間、これを私だと思って一緒にいてね」と其原に託したハローキティのぬいぐるみに付いた赤いリボンだった。
5人は晴れて人間界へと帰れることになったが、ハローキティは一緒に付いていくとまたぬいぐるみに戻ってしまう。そのまま妖精の森で楽しく過ごしてほしいと願った5人は、ここでハローキティとお別れ。心温まる物語は、乙女新党の最新シングル「雨と涙と乙女とたい焼き」で元気に締めくくられた。
公演終了後、乙女新党はさらにミニライブで「ボクだけの世界」「ツチノコっていると思う...?▽」(▽はハートマーク)「キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!」の3曲をパフォーマンス。ラストの「キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!」ではふたたびハローキティが合流し、1日限りのコラボレーションを披露した。
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- 乙女新党オフィシャルウェブサイト
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劇団乙女新党、ハローキティとのミュージカル公演でグループの友情描く - 音楽ナタリー https://t.co/4SWdSqcQMM