このツアーは彼らが最新ミニアルバム「#apieceofcake」を携えて実施していたもの。ツアーファイナルとなったこの日はバンドにとって初めてのワンマンライブで、会場には多くのファンが詰めかけた。
「Girls like Chagall」のイントロがSEとして流れる中、メンバーは青色の照明に染められたステージへ静かに登場。そのまま「Girls like Chagall」の演奏へなだれ込みライブをスタートさせる。牧野純平(Vo)が「3月13日、LILI LIMITワンマンショーよろしく! 最後まで楽しんでいこう」と呼びかけるとファンは体を揺らしながら手を挙げたり、歓声を上げたりして応えた。
前半から、打ち込みサウンドが炸裂した「Boys eat Noodle」、丸谷誠治(Dr)が操るゆったりとした変拍子が小気味よい「morning coffee」、場内のリズミカルなハンドクラップが楽曲を彩った「Tokyo city club」と多彩な楽曲群を次々に畳み掛けていく彼ら。メンバーは曲によってカスタネットでリズムを刻んだり、サンプラーを操ったりと、多様な形態で演奏をしてみせた。
最初のMCで黒瀬莉世(B)が「感極まって泣きそうなくらいうれしいです」と初めてのワンマンをソールドアウトで迎えたことの喜びを語ると、土器大洋(G)も「こんなに集まってくれるなんてびっくりだ!」と口にする。続けて土器は「#apieceofcake」について「このアルバムは僕らだけの力でできたものじゃない。皆さんの声や笑顔、ダンスがあったからできた。だから僕らもアルバムの一片のかけらであり、皆さんも一片のかけらであります」と説明。「そのことを共有して今日は盛り上がりたいです」と言い、バンドはライブを再開させた。
牧野がフィルタのかかったボーカルで歌い上げた「vanilla ice claim」、志水美日(Key)による軽快なソロパートが印象的な「seta gaya」を終えると、牧野が「どうですか?」とフロアに呼びかける。ファンから「最高!」と声が返ってくると、牧野は「こういうのうれしいんすよ」とはにかみながら笑顔を見せた。そして「俺、生きててよかったなって最近思うんです」と話し始め、「25年生きてたら東京都というところで音楽をやって、俺の知らない300人が目の前にいる。『俺、300人に歌を求められてる』と思ったらすげーうれしいです」と素直な思いを吐き出す。そして「今日はこの曲をみんなに捧げようと思います」と前置きして、5人は「lycopene」を丁寧に届けた。バンドは「 at good mountain」で場内を再びヒートアップさせると、生命力あふれる「Festa」で場内に盛大なシンガロングを発生させて本編を終えた。
アンコールでは志水が「最高すぎて涙が出る」と感激した様子を見せる。和やかなグッズ紹介を挟み、バンドは最後に「スタートになった曲」だと言う「RIP」を笑顔で送り、清々しい表情で初めてのワンマンライブを締めくくった。
なおバンドはこの日のステージで、自主企画イベント「PUNCTUM」を7月12日に東京・青山CAYにて開催することをアナウンスした。
LILI LIMIT「#apieceofcake release tour oneman show」
2016年3月13日 新代田FEVER セットリスト
01. Girls like Chagall
02. h.e.w.
03. Boys eat Noodle
04. N_tower
05. morning coffee
06. Tokyo city club
07. in your site
08. vanilla ice claim
09. seta gaya
10. lycopene
11. at good mountain
12. Festa
<アンコール>
13. RIP
LILI LIMIT presents PUNCTUM
2016年7月12日(火)東京都 青山CAY
<出演者>
LILI LIMITのリリース情報
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- LILI LIMIT
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森正祐紀 @ymo1001bpm
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