「よき仲間であり、よきライバル」シナリオアート×KANA-BOONが赤坂で同期競演

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シナリオアート企画の対バンライブ「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」が、3月10日に東京・赤坂BLITZにて行われた。

「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」の様子。(撮影:佐藤広理)

「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」の様子。(撮影:佐藤広理)

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シナリオアートは2月下旬から3月上旬にかけて東名阪で対バンツアーを開催。ツアーの最終日にあたる赤坂BLITZ公演は、競演相手としてインディーズ時代から交流があり、レーベルメイトでもあるKANA-BOONを迎えて行われた。

KANA-BOON(撮影:佐藤広理)

KANA-BOON(撮影:佐藤広理)[拡大]

先攻を務めたのはKANA-BOON。谷口鮪(Vo, G)の「KANA-BOONです。よろしくどうぞ」という言葉を経て、4人はオープニングナンバーとして「シルエット」を高らかに奏でる。さらに彼らはキュートな雰囲気のポップチューン「なんでもねだり」では観客のシンガロングを誘い、古賀隼斗(G)が奏でる太く重いギターリフがさく裂するロックチューン「ウォーリーヒーロー」ではフロアを激しく揺らした。

「今日はシナリオアートにお呼ばれしまして、ありがとうございます」と丁寧な口調でMCを始めた谷口だが、トークが進むにつれて放談モードに。2012年に行われた「キューン20イヤーズオーディション」でシナリオアートと競演したエピソードを語り「俺らがシナリオ蹴落として優勝してん(笑)」とドヤ顔をしたかと思えば、シナリオアートのメンバーをいじり倒して観客を笑わせた。

谷口鮪(KANA-BOON)(撮影:佐藤広理)

谷口鮪(KANA-BOON)(撮影:佐藤広理)[拡大]

そしてバンドはライブの中盤戦から後半にかけて、昨年11月にリリースしたシナリオアートとのスプリットシングルに収録されている「talking」「PUZZLE」、最新アルバム「Origin」の収録曲「anger in the mind」「机上、綴る、思想」などエッジーなロックチューンを連発。気合の入ったパフォーマンスでオーディエンスを熱狂させていく。また最初のMCで散々シナリオアートをいじっていた谷口だが、終盤のMCで「すごいいいやつらなんですよ。よき仲間であり、よきライバルであります」と口にし、両バンドの絆の深さを覗かせる場面も。彼らは最後に「フルドライブ」をフロアに叩き込みシナリオアートにバトンを渡した。

ハットリクミコ(シナリオアート)(撮影:佐藤広理)

ハットリクミコ(シナリオアート)(撮影:佐藤広理)[拡大]

ドリーミーなSEをバックに登場したシナリオアートは、「ワンダーボックス」を挨拶代わりに披露する。曲が始まると同時にミラーボールが回りだすと、きらびやかな雰囲気に包まれたフロアから「わあっ!」という歓声が沸き起こった。ハヤシコウスケ(G, Vo, Programming)は「シナリオアートの世界にようこそ」と口にすると美しく高揚感のあるギターと穏やかな歌声で観客を酔わせ、ハットリクミコ(Dr, Vo)はパワフルにドラムを叩きながら、エモーショナルに歌い上げフロアを盛り上げていく。ヤマシタタカヒサ(B, Cho)はフロントの2人を支えるように、ときに柔らかで、ときに骨太なグルーヴを紡ぎ出した。

「スペイシー」や「ハロウシンパシー」といったライブの定番曲で固めた序盤のブロックから一転、中盤のブロックで彼らは新作ミニアルバム「dumping swimmer」からのナンバーや、KANA-BOONとのスプリットシングルに収録されている「ナナヒツジ」を演奏。従来のファンタスティックなバンドのイメージを払拭するようなハードかつヘビーな「シニカルデトックス」を爆音で奏でたり、疾走感のある「レムファクション」で観客を高揚させたりしてバンドの最新モードを提示した。そしてコウスケの「もっともっと強くなろうと思うんよ。僕たちの音楽を頼ってくれる人のためにもっともっと強くなっていきます」という言葉に続き、本編のラストナンバー「フユウ」を力強く届けた。

「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」の様子。(撮影:佐藤広理)

「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」の様子。(撮影:佐藤広理)[拡大]

アンコールは、「今日、ホンマにKANA-BOONとできてよかったな。あのバンドにはむちゃくちゃ救われてます。いつか、あいつらがダメになったとき救ったるからな(笑)」というコウスケのKANA-BOONに対する感謝の言葉からスタートした。和やかなトークを経て3人は、東京公演にぴったりな「トウキョウメランコリー」をプレイ。クミコとコウスケの伸びやかなハーモニーやヤマシタの跳ねるようなリズムが、ハッピーな空気を紡ぎ出していく。その後、コウスケとヤマシタが退場し、クミコが1人ステージ中央に設置されたキーボードの前へ。「みんな楽しかった? クミコも楽しかった!」と笑顔を弾けさせた彼女は、ツアーのラストナンバーとして「ホシドケイ」を披露。星空を思わせるような電飾がステージを彩る中、優しく情感豊かな歌声が会場いっぱいに響いた。

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「[Chapter #11]-ハグレヒツジハトウキョウニ-」
2016年3月10日 赤坂BLITZ セットリスト

KANA-BOON

01. シルエット
02. なんでもねだり
03. ウォーリーヒーロー
04. talking
05. PUZZLE
06. 結晶星
07. ダイバー
08. anger in the mind
09. 机上、綴る、思想
10. ランアンドラン
11. フルドライブ

シナリオアート

01. ワンダーボックス
02. スペイシー
03. アオイコドク
04. ハロウシンパシー
05. シュッシュポップ
06. シニカルデトックス
07. ホワイトレインコートマン
08. ナナヒツジ
09. レムファクション
10. トワノマチ
11. フユウ
<アンコール>
12. トウキョウメランコリー
13. ホシドケイ

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ゆーや@2/11BLUE ENCOUNT @yuyatimez

「よき仲間であり、よきライバル」シナリオアート×KANA-BOONが赤坂で同期競演 - 音楽ナタリー https://t.co/Dn7S6MCYzH
はーーーホシドケイヽ(;▽;)ノ良いレポだ

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