見捨てられ苦節1年半、あヴぁんだんど念願の1stワンマン大盛況

あヴぁんだんどが1月29日に東京・WWWでワンマンライブ「あヴぁんだんど1stワンマン～ピクニック at nerd park～」を開催した。

彼女たちにとって初めてのワンマンライブとなったこの公演。当日は受付からステージに至るまで装飾が施され、グループの記念すべき公演を華やかに彩っていた。

開演時刻になるとメンバーは軽快な足取りでステージに登場。客席に向かってお菓子や果物を投げ渡し、「ピクニック at nerd park!」というコールでライブをスタートさせた。「あヴぁんだんど」のパフォーマンスを終えると、彼女たちは「こんなに人がいっぱい！」「びっくりした……」「うれしいぜ！」とコメント。客席をじっくりと眺め、ワンマンの開催を実感していた。その後「さいごのクリスマス」ではさわやかなサウンドに乗せて星なゆたと小日向夏季が高らかな歌声を会場に響かせたほか、「西鶴一代女」では宇佐蔵べにが軽やかなソロダンス、東雲好が情緒たっぷりの語りを披露。全員で息ぴったりのパフォーマンスを繰り広げていった。

「西鶴一代女」ののち、メンバーが一旦舞台から捌けるとVTRの上映がスタート。映像は各メンバーへのインタビューを収めたものとなっており、あヴぁんだんど活動開始当初の感想や印象的な出来事、自分自身が変わったことなど、2014年7月の結成から約1年半にわたる活動を振り返るような内容となっていた。上映が終了し「点滅ばいばい」が会場に流れると、メンバーはこの日初披露となる新衣装を着てステージに登場。楽曲が終わると星は「アイドルっぽい？」とファンに質問し、歓声が上がると「やっとアイドルらしい衣装ができた！」とうれしそうにほほえんでいた。

MCではワンマンの感想がメンバーから語られ、東雲は「もともとアイドルオタクだったんですけど、アイドル自体になりたいとは思っていなかったんです。でもステージ上の景色も気になっていて、まさかワンマンの舞台にも立てる日が来るとは思いもよりませんでした。こちら側の景色は最高です！」、小日向は「デビューのときは『過激なグループに入ってしまったな……』って考えていて、自分には向いていないと思っていたので、こんな風にワンマンができて不思議な感じです。みんなの笑顔でお腹がいっぱいになりました！」とコメントした。

また星は「すっごい成長したと思うよね？」とメンバーに尋ねつつ、「以前は自分の感情に任せちゃって……今もコントロールできてないときもあるけど、ある程度調節できるぐらい成長したんです。6人だったメンバーも途中で辞めちゃった人もいて……。でも、この4人でワンマンができて、本当によかったです」と振り返る。そして宇佐蔵は「ライブだとテンション高いけど、以前はお母さんが「顔死んでるよ」って何回も心配するくらい暗かったし、なんにも取り柄がなくて。アイドルを始めてからはみんないろんなことを教えてくれて、世界が広がって……ほんとにほんとに感謝です！」と思いを打ち明けた。

ライブ後半でメンバーはつるうちはなが制作し、あヴぁんだんども作詞で参加した新曲「Magical Symphonic Girl」を初披露した。ファンは初めて耳にする楽曲にも関わらず、息ぴったりのコールでメンバーのパフォーマンスを応援。そして最後は「てのひら」でライブ本編が終了した。観客の熱い声援に応えて行われたアンコールで彼女たちは、グループ初の全国流通シングルに収録された「文鳥」、終盤でメンバー全員が客席へと降りていき、この日一番の盛り上がりとなった「Feedback Friday」を連投。ライブが終了するとメンバーはすぐに会場の出入り口まで移動し、退場する観客1人ひとりに感謝の思いを伝え、初のワンマンを締めくくった。

あヴぁんだんど「あヴぁんだんど1stワンマン～ピクニック at nerd park～」2016年1月29日 WWW セットリスト

01. あヴぁんだんど
02. Have Some Dreams
03. 0次元の空想恋愛
04. 勝手にしやがれ
05. さいごのクリスマス
06. DBxPG
07. 西鶴一代女
08. 点滅ばいばい
09. Magical Symphonic Girl
10. てのひら
＜アンコール＞
11. 文鳥
12. Feedback Friday