豪華コラボも続々、10回目のAPPI JAZZY SPORTが終幕

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1月16日から17日にかけて、岩手・安比高原スキー場 安比プラザ屋内特設フロアでオールナイトイベント「APPI JAZZY SPORT」が実施された。

「APPI JAZZY SPORT」ロゴ

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音楽レーベルJAZZY SPORTが“音楽とスポーツの緩やかな併走”を志向し、2007年にスタートさせた「APPI JAZZY SPORT」。このイベントは深夜までウインタースポーツと音楽が楽しめるとあり、毎年多くの来場者を集めている。10回目という節目を迎えた今回は“MUSIC & SPORTS”というテーマのもと、ジャジスポに縁のある多彩なアーティストが集結。例年より積雪が少ないスノーリゾートを舞台に、各々が熱いライブパフォーマンスを展開した。会場はスキー場に併設するフードコートで、ライブ用のステージが2つ用意された。なお会場内ではジャジスポやTHE NORTH FACEの物販ブース、nikolashakala(Tokio & Sublow)やDKCによるライブペインティングなども、訪れたオーディエンスを楽しませていた。

DJ Mitsu the Beats / ROOT SOUL feat. Keyco & 椎名純平 / PUNPEE / 田我流とカイザーソゼ

昨年同様にイベントの幕開けを告げたのはDJ Mitsu the Beats。彼は軽快なジャズテイストのヒップホップトラックで緩やかにオープニングを飾り、オーディエンスの期待感を高めていった。ライブアクト1番手であるROOT SOULが竹内朋康(G)、タケウチカズタケ(Key / suika、A Hundred Birds)、 岡野“Tiger”諭(Dr / MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO)を加えた編成で激しいセッションを繰り広げる頃には、雪の降るゲレンデがナイター営業のロケーションに。彼らはゲストシンガーとしてKeycoと椎名純平をステージに呼び込み、夕方から夜へかけての時間に熱いソウルを届けた。大きな歓声に迎えられたPUNPEEは、MCを交えながらソロ曲やPSGの楽曲を中心にしたDJセットを展開。PSGのGAPPERもステージに登場し、2人で5lackの楽曲をパフォーマンスしたり、唐突に広瀬香美の「ゲレンデがとけるほど恋したい」をかけたりして会場を沸かせていく。最後はPSG「愛してます」から、GAGLEの「聞えない」と5lackの「Hot Cake」のマッシュアップを続けて出番を終えた。昨年stillichimiyaとして出演した田我流は、今年はバンドプロジェクトである田我流とカイザーソゼで登場。大所帯のバンドが繰り出す分厚いアンサンブルと情感豊かなラップで観客を引き込んだ。「Saudade」「Tasty」「アレかも、、」ではゲストに有坂美香を迎え入れ激しく華やかなステージを展開。さらに観客のハンドクラップとともにパフォーマンスした「ゆれる」で、イベントの前半戦のハイライトを生み出した。

ダンサーチーム / BudaMunk / 77 KARAT GOLD / toe

仙台でのオーディションで選抜されたメンバーによるユニット・Jazzy Sport Dance TeamやStax Groove、BrokenSportによるダンスパフォーマンスが場内の熱気を高めたところで、メインステージにはBudaMunkが登場。彼は2ndアルバム「The Corner」でフィーチャーした5lack、ISSUGI、JJJ、MCKOMICKLINICK、MONJU、OYG、PUNPEEといった盟友たちとともに、「The Corner Live Band Set」と称したライブセットを披露した。Budaが繰り出す心地よい低音とスキルフルなラッパーたちのステージングによって、会場は一気にアンダーグラウンドな雰囲気に塗り変えられた。BudaMunkに続いたのは、grooveman Spotとsauce81によるユニット・77 KARAT GOLD。彼らは grooveman Spotが繰り出すトラックにsauce81がボーカルを乗せたり、ボーカルにダビーなエフェクトをかけたりというスタイルで、ダンスライクなステージを展開する。終盤にはマーヴィン・ゲイの「What's Going On」のカバーなどを披露して、メロウな雰囲気を生み出した。toeは中村圭作(Key)を迎えた5人編成で、繊細さと力強さを兼ね備えたライブパフォーマンスを見せつけていく。原田郁子のコーラスサンプルが印象的な「After Image」や5lackとともに披露した「Time Goes」、さらにSick Teamとともに演奏された「Street Wars」など、独特の緊張感で会場を満たしていった。最後は山嵜廣和(G)のボーカルによる人気曲「グッバイ」で観客を喜ばせた。

MARTER / GAGLE / NAOITO.A / cro-magnon

グルーヴィなアンサンブルとソウルフルな歌声で観客を酔わせたMARTERのあとは、“東北の至宝”として岩手でも絶大な人気を誇るGAGLEの時間に。満員のオーディエンスからの大喝采に迎えられた3人は、HUNGERの「この50分のために超いいセットを持ってきたんで」というMCの通り、序盤から畳みかけるように楽曲を投下していった。中盤ではHUNGERの早口フロウが冴え渡る新曲も披露された。また「舌炎上」ではKGEをステージに呼び込み、お互いのスキルをぶつけ合うようにパフォーマンスを繰り広げる場面も見られた。イベントの10年目にちなみグループの10年前を振り返ったHUNGERは、1回目の「APPI JAZZY SPORT」に出演する直前にリリースしたアルバム「BIG BANG THEORY」の収録曲をメドレーで披露。「屍を越えて」で最高潮の盛り上がりを生み出し、さらに「APPI JAZZY SPORT」にはなくてはならない名曲「雪ノ革命」を投下しオーディエンスをひとつにした。THE NORTH FACEによる映像作品の上映や、NAOITO.Aの味わい深い歌声が観客をクールダウンさせた頃に、メインステージには大トリであるcro-magnonが登場。彼らは昨年同様にKINGDOM☆AFROCKSのIZPON(Perc)とともにライブを展開していった。「bonita」をはじめ最新アルバム「V」の収録曲などを息の合った演奏で届け、中盤からは有坂をゲストとして迎え入れなお強靱なグルーヴを生み出していく。キラーチューン「逆襲のテーマ」で観客を喜ばせたのち、有坂、椎名純平、Keycoとともに最後にJackson Sistersの「I Believe in Miracles」をカバーし、しっとりとイベントを終了させた。

なお本編終了後も現地ではアフターパーティが開催され、こちらにはKGEなど東北のアーティストたちが続々と登場。来場者たちはジャジスポが演出する祭りを朝まで楽しんでいた。

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love sick bomber @jazzysporttaro

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