雨パレ、LILI LIMIT、SHE'S「ビクターロック祭り番外編」で激突

1月14、15日に東京・下北沢GARDENでライブイベント「ビクターロック祭り 番外編『Dog Run Night vol.1』」が開催された。この記事では14日の「Dog Run Night vol.1 plus」の模様をレポートする。

一番手を務めたのは、この日が2016年の初ステージだというSHE'S。彼らはまず井上竜馬（Vo, Key, G）のピアノ演奏とクリアな歌声からダイナミックなバンドアンサンブルへ移行する「Night Owl」を披露し、続けてメンバー全員のコーラスが冴え渡る「Change」を演奏する。バンドで2月3日発売のミニアルバム「She'll be fine」収録曲「Un-science」をいち早くプレイしたり、「Evergreen」でコール＆レスポンスを行ったりしたのちに井上はMCで「確実に時代を作っていける同世代のバンドが集まりました。今日（ライブが）できることを誇りに思ってます」と発言。バンドでラストチューン「Voice」を繰り出し、力強い歌声を響かせた。

LILI LIMITは牧野純平（Vo）の「今日は踊りましょう！」という挨拶とともに心地よいミドルテンポのハウスナンバー「Girls like Chagall」でライブをスタートさせた。彼らは約30分のステージでさまざまな楽曲をプレイ。アッパーなロックナンバー「h.e.w.」、志水美日（Key）によるシンセサイザーのカラフルな音色がアクセントとなった「Boys eat Noodle」、軽やかなリズムの「zine line」といったセットリストで観客を沸かせる。最後はメンバー自身も大きく体を動かしてブライトなサウンドのダンスチューン「festa」を届けた。

イベントのトリ・雨のパレードはMCをほとんど挟まないストイックなパフォーマンスを展開。グリッチ音を会場に響かせた「epoch」など電子音とロックサウンドを織り交ぜた楽曲をどんどんプレイする。フロントマンの福永浩平（Vo）はリズムに身をまかせながらハイトーンの歌声を届けたり、ビートに乗せて流れるようにラップを披露したりしてオーディエンスを魅了していった。そしてフロアを幻想的な雰囲気で包んだ「Noctiluca」、ミラーボールの輝きが彩った「new place」の演奏を経て、彼らは「Tokyo」で大団円を作り上げた。

「ビクターロック祭り」の本編は2月14日に千葉・幕張メッセ国際展示場で開催される。