奥田のメモリアルイヤーとしてさまざまなイベントが行われた2015年。その締めくくりとなるこの公演は2部制で実施され、1部では奥田と歴代のサポートメンバーによる演奏に乗せて多数のアーティストがボーカリストを担当した。そして2部では奥田がオーケストラを従えた豪華編成でライブを行った。イベントの冒頭では、今回の企画の発案者である斎藤有太(Key)が来場者に挨拶。約20年間ずっと奥田のステージを支えてきた彼は、ファンへ感謝の言葉を述べるとともに、このイベントについて「奥田民生と一緒にメシを食ってきた僕たちミュージシャンやスタッフから彼へのお祝い。そして民生の音楽を長年聴いてきたみんなへのプレゼントです」と話した。
1部
まずは斎藤が民生のソロ活動初期のサポートメンバーである古田たかし(Dr)、根岸孝旨(B)、長田進(G)を呼び寄せ、続けて
以後はボーカリストが1曲ずつ代わる代わる歌っていくスタイルに。浜崎貴司が素朴に「野ばら」を歌い上げ、「O」とプリントされたTシャツ姿の
MTR&Y編成による1部後半のゲストボーカリストとしてまず和田唱(
2部
クリス・ペプラーが聞き手を務める奥田のインタビュー映像ののちにステージの幕が上がると、会場には驚きの声が響く。ステージには金原千恵子率いる22名のストリングス隊をはじめ総数30名以上のオーケストラがステージ後方にずらりと並び、前方のバンドも斎藤、伊藤大地(Dr /
斎藤の「この曲は一番オーケストレーションに力を入れた曲です」という説明から始まったコミカルなナンバー「股旅(ジョンと)」、ギターの弾き語りから徐々に何十という楽器の音を重ねた「手引のようなもの」、ソウルフルなコーラス隊の声が冴えわたる「MILLEN BOX」など大人数ならではのゴージャスなサウンドが次々と客席に届けられた2部。後半の「さすらい」では真心ブラザーズ・桜井が今度はバイオリニストとしてステージに現れ、再び演奏で奥田を祝福する。数々の楽曲を届け、喝采を浴びた奥田は笑みを浮かべながら「疲れましたねえ。来年からは普通にやります!(笑)」と話し、斎藤のピアノ演奏とコーラス隊の歌から始まる「風は西から」を披露して本編を終了させた。
アンコールでは奥田が
なおこの日のライブの模様は1月30日(土)18:00よりWOWOWプライムにてオンエア。そして1月6日(水)22:00にはWOWOWライブで地元広島・マツダスタジアムで行われた弾き語りライブ「ひとり股旅スペシャル」のリピート放送も行われる。
※記事初出時、本文の一部曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
奥田民生 生誕50周年伝説 “となりのベートーベン”
2015年12月22日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト
1部
01. マシマロ / オカモトショウ(
02. 野ばら / 浜崎貴司
03. 悩んで学んで /
04. The STANDARD / 岸田繁(
05. 愛のために / 八熊慎一(
06. 手紙 /
07. 夕陽ヶ丘のサンセット / 和田唱(
08. スカイウォーカー / 草野マサムネ(
09. 息子 /
10. 明日はどうだ /
11. 人間 /
12. あくまでドライブ /
13. イージュー★ライダー / 全員
2部
01. ライオンはトラより美しい
02. コーヒー
03. 股旅(ジョンと)
04. 手引のようなもの
05. ヘヘヘイ
06. MILLEN BOX
07. さすらい
08. 風は西から
<アンコール>
09. アジアの純真 /
10. すばらしい日々(Inst)
11. CUSTOM
WOWOWライブ「奥田民生 ひとり股旅スペシャル@マツダスタジアム」
2016年1月6日(水)22:00~
WOWOWプライム「奥田民生 生誕50周年伝説 “となりのベートーベン”」
2016年1月30日(土)18:00~
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