10月7日に発売された3rdミニアルバム「秘密公園」を携え、サブタイトルの通り全国8都市で展開された今回のツアー。東京公演はこの「秘密公園」からの1曲「ユキカ」で幕を開けた。ツアーグッズとして販売されたピンクのハート型サイリウムを手に登場した吉澤は、サイリウムをドラムスティックに持ち変えると、「ユキカ」の四つ打ちビートにあわせてフロアタムを打ち鳴らす。2曲目の「キスはあせらず」ではタンバリンに持ち替え、続いて白いアコースティックギターを手にすると「マイクチェックしてもいいですかー」とインディーズ時代のミニアルバム「魔女図鑑」から「未成年の主張」を披露した。
「チョベリグ」では吉澤がステージを飛び出し、フロアの中へ。観客をかき分けながら一段上がった客席後方へとたどり着くと、サビのコール&レスポンスから「LIQUIDROOMかー」「高校生の頃」「ライブ行ったなー」「例えば」「凛として時雨とか」「メレンゲとか」「こないだ行ったのはシナリオアート」「あと1カ月前に行ったのはですね」「cero」「ベニー・シングス」と自身のLIQUIDROOMでの思い出も無理やりコール&レスポンスに変換し、場内に不思議な一体感を作り上げた。再び客席を移動しながらステージに戻ると一転、「がらんどう」「ストッキング」「泣き虫ジュゴン」などじっくり聴かせる楽曲で観客を惹き付ける。
「泣き虫ジュゴン」では、伊澤一葉(Key /
続いてバンドがムーディなサウンドを奏でると、吉澤はステージ上に設置されたベンチに座り、「ゆうべ、あなたの夢を見たの。一緒に上野動物園へ行った夢よ……」と夢について話し始める。そして「猿の小屋に差しかかったとき、あなたは言ったわ。『猿の毛は嫌いだ』って。それじゃあ私が隠している秘密はまだ言えないわ。私の腕の秘密、私の足の秘密、私の腋の秘密……」という語りから、ムダ毛問題について歌った「ケケケ」へ。ディスコ調のサウンドで場内をヒートアップさせたが、次に歌うのはラストナンバーだ。吉澤は「あー、もう終わっちゃうよー」と惜しみながら「必殺サイボーグ」を歌い、曲中では各プレイヤーがソロ回しを展開。吉澤は大きなバズーカを抱えて豪快に銀テープを発射した。
アンコールでは観客でびっしり埋まったフロアを見渡しながら、「LIQUIDROOMに初めて来たのは高校生のときで。こんなところでライブするってどういう気持ちだろうと思ってたんですけど、うれしい気持ちですねえ」と改めてLIQUIDROOMの思い出をしみじみ語った吉澤。そして「来年2月にアルバムが出ることが決まりました。つまりアルバムが出るということはツアーがあるということで、東京での日にちが決まりました」と、2ndフルアルバム「東京絶景」の発売に伴う全国ツアーの開催が決定したことをファンに報告した。東京公演は4月30日、東京国際フォーラム ホールCにて。これは彼女にとって初のホール公演となる。吉澤はさらにここで、ニューアルバムの表題曲「東京絶景」を初披露。ここでライブは終了となったが、さらなるアンコールを求める観客の拍手を受けて吉澤は1人でもう一度ステージへ。「今日は歌ってて何回もびっくりしました。こんなに皆さんがこんなに暑い中耐えてくれて、私ってそんな人間じゃないのに……ありがとうございます」と不器用に感謝の言葉を述べ、「ずっと曲を作って、録音して、ライブをしていきたいなあ」とつぶやくと、ギター1本の弾き語りで新曲「残ってる」を届けた。
吉澤嘉代子 秘密ツアー ~8都市をめぐる秘密公演~
2015年12月17日 LIQUIDROOM セットリスト
01. ユキカ
02. キスはあせらず
03. 未成年の主張
04. チョベリグ
05. 化粧落とし
06. うそつき
07. がらんどう
08. ストッキング
09. 泣き虫ジュゴン
10. 綺麗
11. 真珠
12. 運命の人
13. 美少女
14. ブルーベリーシガレット
15. ケケケ
16. 必殺サイボーグ
<アンコール>
17. 東京絶景
18. 残ってる
吉澤嘉代子 2016年全国ツアー(タイトル未定)
2016年4月30日(土)東京都 東京国際フォーラム ホールC
※公演詳細および他公演のスケジュールは順次発表。
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