愛してるぜ幕張！[Alexandros]、2万3000人沸かせたキャリア最大規模ワンマン

2015年12月21日 17:04 5065 4 音楽ナタリー編集部

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[Alexandros]が12月19日に全国ツアー「[Alexandros] TOUR 2015“ご馳走にありつかせて頂きます”」の千葉・幕張メッセ国際展示場公演を開催した。

「[Alexandros] TOUR 2015“ご馳走にありつかせて頂きます”」幕張メッセ国際展示場公演の様子。（Photo by Yuki Kawamoto）

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川上洋平（Vo, G）（Photo by Yuki Kawamoto）［拡大］

このツアーは5thアルバム「ALXD」のリリースを記念して、10月から12月にかけて実施されたもの。11月に開催予定だった仙台公演は川上洋平（Vo, G）の声帯結節および急性声帯炎発症により、1月に振替公演が行われる。彼らにとって幕張メッセはワンマンライブとしては最大規模の会場となったが、チケットは即日ソールドアウト。会場には全国から約2万3000人のファンが集った。

会場最寄駅沿線のダイヤの乱れによりライブは30分押しでスタート。おなじみのSE「Buger Queen」が場内に流れ出し、LEDスクリーンに囲われたステージにメンバーのシルエットが浮かび上がると、オーディエンスから大歓声が沸き上がる。スクリーンが上昇し、4人はそのまま「Buger Queen」を演奏してライブの始まりを告げた。そしてバンドは白井眞輝（G）が高らかに鳴らすギターリフから「ワタリドリ」を披露。花道に駆け出した川上洋平（Vo, G）は飛び跳ねながら力強く歌声を響かせた。

川上の「最高の1日にしようぜ！」という声から始まったのは「Famous Day」。庄村聡泰（Dr）の怒涛のドラミングが光るこの楽曲では、川上と磯部寛之（B, Cho）によるコーラスワークが美しいメロディラインを構築する。序盤からアップリフティングな楽曲が続き、オーディエンスは大熱狂。しかし5曲目に届けられた壮大なバラード「Underconstruction」で会場の空気は一変する。2ndアルバム「I Wanna Go To Hawaii.」より披露された、スケール感満点のこの楽曲をオーディエンスはじっくりと堪能した。

「ALXD」収録のインタールード「Buzz Off」をジャジーにアレンジした「JAZZ Off」では、このツアーの全公演に帯同しているサポートメンバー・ROSE（Key / THE LED SNAIL）が弾く艶っぽいピアノサウンドにオーディエンスが酔いしれる。その後彼らは「She's Very」や「city」などファン人気の高いナンバーを連投し、「Dog 3」「Cat 2」というメタル要素の強いナンバーで会場をさらなる狂騒へと導く。川上、磯部、白井が花道へ飛び出した「Kick&Spin」では高揚した観客たちがリズムに合わせてジャンプし、フロアが大きく波打った。

「[Alexandros] TOUR 2015“ご馳走にありつかせて頂きます”」幕張メッセ国際展示場公演の様子。（Photo by Tetsuya Yamakawa）［拡大］

MCパートでは川上がダイヤの乱れで開演に間に合わなかったファンのために1曲目の「ワタリドリ」を1コーラス歌う場面も。村田泰子率いるストリングスチームを従えての「Oblivion」「Coming Summer」では、総勢13名による美しいアンサンブルで場内を満たした。そしてバンドは本編ラストに「can't explain」を披露。川上が「愛してるぜ！幕張！」と叫び、4人はステージを下りた。

「[Alexandros] TOUR 2015“ご馳走にありつかせて頂きます”」幕張メッセ国際展示場公演の様子。（Photo by Tetsuya Yamakawa）［拡大］

アンコールを受けた[Alexandros]は、「Adventure」の合唱パートを観客たちが歌う中、会場中央に設置されたサブステージへ移動。メンバー同士で向き合う形で「Adventure」「Untitled」をプレイした。この2曲を演奏し終えると、会場に突然サイレンが鳴り響く。それに急かされるように前方のステージへと戻った彼らは「Girl A」を披露。さらに「Dracula La」を届け、アンコールを終えた。

ダブルアンコールではタイトルがまだ決まっておらず、さらには歌詞、構成も決まっていないという新曲をストリングスと一緒にプレイ。サポートメンバーが退場し、ステージに残った4人は「Forever Young」を披露する。磯部、白井、庄村がステージから捌ける中、川上はアコースティックギターを手にし、「ワタリドリ」を歌唱。観客とシンガロングし、約3時間にわたるライブを盛大に締めくくった。