NECOKICKS、盟友と駆け抜けた「世界征服ツアー」終幕

NECOKICKSが12月11日に東京・TSUTAYA O-WESTにて全国ツアー「世界征服ツアー」の最終公演を開催した。

このツアーは彼らが最新CD「世界セイフク.EP」のリリースを記念して行っていたもの。ツアーファイナルとなったこの日はゲストにENTHとINKYMAPが出演してイベントを盛り上げた。トップバッターを務めたENTHはステージに掲げられたNECOKICKSのフラッグを見上げ「しわしわじゃね？ ツアーで身を削ったってことだね」と愛情たっぷりに仲間を労わり、メロディアスなナンバーを連投する。続くINKYMAPはNECOKICKSについて「昔からずっと一緒にがんばろうと言ってた仲」であると明かし、ストレートな日本語詞の楽曲で場内を感動的なムードに誘った。

NECOKICKSは「世界を征服してやるんだ」から軽快にライブをスタートさせる。TAKUMI（G, Vo）の伸びやかなボーカルと、HARA-KUN（G, Cho）とYU-TA（B, Cho）による厚みのあるコーラスで楽曲は明るく彩られた。

最初のMCでTAKUMI（G, Vo）はツアータイトルにちなんで「順調に“世界征服”はできなくて……（笑）」とはにかむ。しかし「僕たちNECOKICKSの音楽がいろんな人の頭や心の中にあったらいいなと思っています。この会場がNECOKICKSの音楽で満たされますように」と続け、バンドはKO-Ki（Dr）のドラミングで盛り上げた「いっせいのせ」、ハンドクラップが巻き起こった「愛すべき日々よ」と「世界セイフク.EP」の収録曲を繰り出していった。

さらにTAKUMIは「いろんな人に知ってもらうにはもっといい方法とか早い方法があったかもしれない。だけどNECOKICKSはあくまでロックバンドだし、バンドマンだし、頭じゃなくて、気持ちで届けていきたいなと。そういう気持ちでツアーを回ってきました」と今回のツアーの思いを語る。またENTHがツッコんだフラッグについて「しわくちゃなところが、NECOKICKSらしくて気に入ってる」と笑って見せた。そして4人はエモーショナルに「1秒先の未来」をプレイ。さらに裏打ちビートが心地よい「empty empty empty」でオーディエンスを踊らせると、「Sunny day」では中盤に元メンバーのTEPPEIを呼び込む一幕も。大盛り上がりの中、4人はシンガロングが広がった「1R」で本編を締めくくった。アンコールではTAKUMIが「終わりたくない」とこぼしてから「36℃」をプレイ。最後は「ブルーオレンジ」を届け、「世界征服ツアー」の幕を下ろした。

なおバンドはライブ中に、SHIT HAPPENING、NECOKICKS、ポタリ、POT、Re viewの5バンドによるスプリットツアー「北風と太陽達 2016」の開催を発表した。各バンドのオフィシャルサイトでは各公演の入場予約をメールにて受付中。プレイガイドでは12月20日よりチケットが販売される。