この公演は、最新アルバム「Bitter, Sweet & Beautiful」のリリースツアー15公演のうち、アルバム収録曲はもちろん過去曲もふんだんに盛り込んだセットリスト、通称“小箱セット”で実施。チケットが即完売したためライブの模様はニコニコ生放送で中継され、客入れDJを「Bitter, Sweet & Beautiful」に計5曲のプロデュースおよび客演で参加したPUNPEEが務めるなど、RHYMESTERのサービス精神が開演前から随所に現れていた。
「オイ!」でスタートしたライブは、「マイクロフォン」「Still Changing」といった「Bitter, Sweet & Beautiful」収録曲と「ライムスターイズインザハウス」「耳ヲ貸スベキ」など往年の名曲を織り交ぜながら進行。宇多丸は「プラチナチケットを手に入れた皆さん、調子はどうですかー!?」と呼びかけ、「ヒップホップっていうのは要素が少ない分、ここに集まってるメンツ、皆さんも演奏する出演者なんですよ!」といつも通りオーディエンスを鼓舞する。一方、Mummy-Dは「本編終わってるから気が楽!」と、限られたキャパシティでの追加公演という環境を楽しんでいる様子だった。
中盤にはPUNPEEを迎えて「SOMINSAI」での共演、さらにシークレットゲスト・
そしてRHYMESTERは「東京!」「No.1!」というコール&レスポンスで観客のテンションを上げ、「ONCE AGAIN」「B-BOYイズム」「ザ・グレート・アマチュアリズム」「K.U.F.U.」「人間交差点」という流れで怒涛のクライマックスへ。ジャンピングで熱気が充満した場内に、最後はアルバム「Bitter, Sweet & Beautiful」を象徴する1曲だと話す「サイレント・ナイト」を投下して本編を締めた。
アンコールでは、今年5月に急逝したD.L a.k.a DEV LARGEへの追悼の意を込めて、BUDDHA BRAND「人間発電所」のカバーを披露。ツアー全公演でこの曲をラップしてきた宇多丸は「各地の反応がよくて、全然リアルタイムじゃない若い子も盛り上がってくれて、日本のヒップホップシーンがつながってることを感じた」「昔、D.Lから『普通じゃダメなんだよ』って言われて自分を解放できたことが大きかった」と話し、「俺らとは対極のグループだけど、最大のライバルであり戦友」であるBUDDHA BRANDの名曲を熱くパフォーマンス。DJ JINも前に出てマイクを握り、会場にはRHYMESTERとヘッズによる「そして天まで飛ばそう」の合唱が響き渡った。
その後「ラストヴァース」を届けて、JINの挨拶からの1本締めで追加公演は大団円。RHYMESTERはこのツアーの東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の模様を収録したライブDVD / Blu-rayを12月30日にリリースする。
RHYMESTER「RHYMESTER KING OF STAGE VOL. 12 Bitter, Sweet & Beautiful Release Tour 2015 東京<小箱セット>追加公演」
2015年12月15日 UNIT セットリスト
01. Beautiful - Intro
02. オイ!
03. マイクロフォン
04. Still Changing
05. ライムスターイズインザハウス
06. SOMINSAI with PUNPEE
07. Kids In The Park ~Renaissance with PUNPEE
08. ガラパゴス
09. ちょうどいい
10. It's A New Day
11. 耳ヲ貸スベキ
12. リスペクト with
13. グラキャビ
14. ONCE AGAIN
15. B-BOYイズム
16. ザ・グレート・アマチュアリズム
17. K.U.F.U.
18. 人間交差点
19. サイレント・ナイト
<アンコール>
20. The Choice Is Yours
21. 人間発電所(オリジナル:BUDDHA BRAND)
22. ラストヴァース
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古川 耕 @2dawn
「人間発電所」カバー&ラッパ我リヤ登場!RHYMESTER“小箱セット”でUNIT揺らす - 音楽ナタリー https://t.co/0wbNM2znoG