36歳稲村太佑の色気も全開!? アルカラ「ばーばばばぁつあー」新木場で完結

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アルカラのワンマンツアー「ばーばばばぁつあー」の最終公演が、昨日12月12日に東京・新木場STUDIO COASTにて行われた。

アルカラ「ばーばばばぁつあー」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by AZUMA Tatsuya)

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アルカラ「ばーばばばぁつあー」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by AZUMA Tatsuya)

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「ばーばばばぁつあー」は、10月にリリースされた8thアルバム「ちぎれろ」のレコ発ツアーとして全国9会場で展開。各地での熱演を経てのツアーファイナルは、異様な盛り上がりを見せる内容となった。暗転後、赤いテープが天井から張り巡らされたステージにメンバーが現れると拍手が起き、稲村太佑(Vo, G)が最新のアーティスト写真と同じようにテープの間から顔を覗かせるとひときわ大きな歓声が場内に響いた。そしてライブは「やるかやるかやるかだ」でスタート。ステージ前方に張り巡らされていたテープが切られ、さらにフロアに向かって赤いテープキャノンが放たれると、オーディエンスのテンションは一気にピークに達した。

稲村太佑(Vo, G)(Photo by AZUMA Tatsuya)

稲村太佑(Vo, G)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

田原和憲(G)(Photo by AZUMA Tatsuya)

田原和憲(G)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

変拍子のリズムに田原和憲(G)が奏でる不穏なギターサウンドが絡む「消えたピエロと涙」、痛快なイントロから楽曲が展開していく「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」と4人はひたすらBPMの速い楽曲を息つく間もなく投下。疋田武史(Dr)の豪快なドラムがさく裂する「水曜日のマネキンは笑う」から続いた「トロピカルおばあちゃん~ばーばばばぁ~」では、老婆に扮した16人のダンサーが登場し観客の度肝を抜く。ダンサーたちは、4人が熱演する横でコミカルなダンスを踊り、シュールな光景を生み出していた。一転して、サポートメンバーのLie Down A Secondのジェニ(Violin)とfolcaの為川裕也(G)を加えて披露された「迷宮レストラン」「キャラバンの夜」で空気は一変。稲村はジェニとともに美しいバイオリンの二重奏を繰り広げ、下上貴弘(B)はアップライトベースならではの落ち着いた音色でオーディエンスを魅了した。

ノンストップで10曲を届けたのち、稲村が独壇場とも言えるMCを開始。彼は「普通ああいうの(リボンキャノン)は最後の曲でやるもんやけどねー。最初にやって、『とんだハッピー野郎やなアルカラ』ってみんなが思ってから45分経ちましたけど」と言い放ち、前日に36歳の誕生日を迎えたことをうれしそうに報告する。さらに「36歳になって大人の色気が出てきてるでしょ?」と色っぽい仕草で自己アピールしたり、36歳になった直後に食べたものを観客に当てさせるクイズを出題したりとやりたい放題。「こんな素敵な1日になって、すごい誕生日プレゼントになった。ありがと。こっからの後半は、俺からのお返しプレゼントやー!」と叫び、「おうさまと機関車」から後半戦になだれ込んだ。

下上貴弘(B)(Photo by AZUMA Tatsuya)

下上貴弘(B)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

疋田武史(Dr)(Photo by AZUMA Tatsuya)

疋田武史(Dr)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

オーディエンスに拳を挙げさせ、コールを巻き起こすライブの定番曲「アブノーマルが足りない」などをプレイする一方で、バンドは叙情的な歌が印象的な「オーケストラは眠る」「アリス・ギター」といったミディアムチューンも披露。稲村の穏やかで艶のある歌声にオーディエンスは酔いしれる。またライブのクライマックスに差し掛かると「さよならハッタリくん」「サイケデリンジャー2」という「ちぎれろ」の中でもボルテージの高い2曲で勢いを付けた。

曲が始まるや否や、フロアに熱狂の渦が作り出された「半径30cmの中を知らない」を経て稲村はツアーファイナルを迎えられた喜びを口にし、年明けに「ばーばばばぁつあー3」を行うことを告知する。そして「交差点」が始まると同時にこの日2発目のリボンキャノンが放たれ、フロアの狂騒はますます加速。怒号のようなコールが沸き、稲村がステージに寝っ転がりながら熱唱する中で本編は幕引きとなった。

短パンに生足という艶かしい姿の稲村が、マシンガントークでツアー全公演を振り返るMCを繰り広げたのち、4人が観客にプレゼントしたのは「ボーイスカウト8つのおきて」「しっちゃかめっちゃかだ」というボーナストラックとして発表された2曲。アンコールにふさわしい選曲にオーディエンスは歓喜し、「しっちゃかめっちゃかだ」の演奏中にバンドのマスコットキャラクターくだけねこが登場すると大歓声を上げた。曲のタイトル通り、ステージもしっちゃかめっちゃかな様相を見せ始め、稲村はライブに来ていた高木誠司を呼び込み歌わせるムチャ振りを敢行。バンドはオープニングからアンコールまで自由奔放なライブを繰り広げ、「アルカラってこんな感じ。ずっとこんな感じ! ずっと一緒に夢見ていこうや」という稲村の宣言をもって「ばーばばばぁつあー」は終幕した。

なおアルカラは、終演後にスクリーンにて3月23日にライブDVD「20151212 -ばーばばばぁつあー-」と初のMV集「みるかみるかみるかだ」をリリースすることを発表。さらに2月23日から新たな対バンツアー「『ばーばばばぁつあー3』~下か上か下上か~」を東名阪で開催することもアナウンスした。

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アルカラ「ばーばばばぁつあー」
2015年12月12日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. やるかやるかやるかだ
02. 消えたピエロと涙
03. ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
04. キャッチーを科学する
05. チクショー
06. 嘘つきライアー
07. 水曜日のマネキンは笑う
08. トロピカルおばあちゃん~ばーばばばぁ~
09. 迷宮レストラン
10. キャラバンの夜
11. おうさまと機関車
12. アブノーマルが足りない
13. カラ騒ぎの彼女
14. オーケストラは眠る
15. アリス・ギター
16. 女優
17. さよならハッタリくん
18. サイケデリンジャー2
19. 夢見る少女でいたい。
20. 半径30cmの中を知らない
21. 交差点
<アンコール>
22. ボーイスカウト8つのおきて
23. しっちゃかめっちゃかだ

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コロギ @kohrogi

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