フルカワユタカ、半年ぶり「無限大ダンスタイム」で25曲熱演

フルカワユタカが12月4日に、ワンマンライブ「無限大ダンスタイム EAST & WEST」の東京・LIQUIDROOM公演を開催した。

今年5月に行ったワンマンライブで、DOPING PANDAの楽曲を解散後3年ぶりに解禁し大きな注目を集めたフルカワ。今回のライブでもドーパン曲を惜しみなく披露したほか、11月にリリースした新作ミニアルバム「I don't wanna dance」の楽曲も多数演奏し、フロアを盛り上げた。

この日のサポートメンバーは村田シゲ（B / □□□、CUBISMO GRAFICO FIVE、Circle Darko）、新井弘毅（G / alice in underground）、カディオ（Dr / QUATTRO）、SIM（Cho / ex.NILE LONG）の4人。「too young to die」で幕を開けたライブは、「Mr.Superman」からのドーパン曲3連発で早くもすさまじい盛り上がりを見せる。フロアではモッシュが起こり、オーディエンスは全員腕を上げて強烈なビートを全身で楽しんだ。

フルカワはMCで「戻ってきたぞ！ って毎回言ってて『おかえり』って言われるけど、俺はどこにも行ってない！ ライブがちょっと少なかっただけだ！（笑）」とファンの歓声に応え、「今日は長丁場だから。お前らが期待してるやつもやるからな」と後半への期待を煽った。新井のギターと村田の強力なベースラインが響き合いシリアスな空気を作った「We won't stop」、カディオの華やかなドラムが映える「Beast」と強力なナンバーが連発されると、フロアからは「カッコいい！」という声が起こる。そんな言葉にフルカワは「カッコいいだろ？ 『俺カッコいいなー』と思いながらやってました（笑）」と自信を見せて笑いを誘った。

中盤では「fairy tale」「眠りたくない夜は」など、自身のソロ曲を続けて披露したフルカワ。ダンサブルなナンバーとはまた異なる音楽性の幅広さをアピールしつつ、フルカワは前回そして今回の「無限大ダンスタイム」でドーパン時代の楽曲を解禁した理由を「とにかくやりたかったんだよね。いい歌を作ろうと思って『emotion』ていうアルバムを出して、それはそれで楽しかったんだけど、血が騒ぐんですよ。会場が溶けていくような感じが欲しくなっちゃって」と語った。そして今後について「『無限大ダンスタイム』としてやるのは今回で最後にしようかなと。でもドーパンの曲はやりますよ」と、新たな形での展開を示唆した。

後半戦ではファン待望のドーパン曲のノンストップメドレー「mugendai dance time」へ突入。「YA-YA」「The Fire」「Hi-Fi」「MIRACLE」といったダンサブルなチューンに加え、最新ミニアルバムのリード曲「I don't wanna dance」も交え、よりブラッシュアップした内容でオーディエンスを狂乱状態に導いた。

アンコールの手拍子に導かれてステージに再び現れたフルカワは、近年の活動を「音楽だけやらせてもらってて幸せですよ。しかもその結果を年に2～3回しか出さなくていいというね（笑）。それも俺が天才だからですよ！（笑）」と彼らしい表現で振り返る。そして「いつも心配かけてますけど次の告知は早めにできると思います。いろんな形で音楽作ってますから。こんなに間は空けないから」と近いうちに新たな動きがあることをアピールした。

「farewell」「in my dreams」を披露したあともダブルアンコールを求める声は止まず、フルカワは改めてステージへ。「やろうぜ！ 俺だってやり足りないよ」とオーディエンスの求めに応じ、さらに「またすぐ戻ってきてギター弾きまくるからな！」と遠くない再会を誓う。最後は「Candy House」と「Crazy」で、半年ぶりのワンマンライブを華々しく締めくくった。