川谷絵音の誕生日を豪華面々が祝福、indigo la End史上最大ワンマン大盛況

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indigo la Endが12月3日にワンマンライブ「蒼き花束」を東京・東京国際フォーラム ホールAにて開催した。この日は川谷絵音(Vo, G)の27歳の誕生日。会場は単独公演としては彼らにとって過去最大の規模だったが、チケットはソールドアウトとなり会場には約5000人のファンが詰めかけた。

左から川谷絵音、杉本雄治(WEAVER)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

左から川谷絵音、杉本雄治(WEAVER)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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indigo la Endの東京国際フォーラム ホールAの様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

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1曲目「雫に恋して」が始まった瞬間から、メランコリックで美しいギターサウンドが会場の空気を一変させた。疾走感あふれる「ダビングシーン」、グルーヴィなスラップベースが荒々しく響く「花をひとつかみ」、サポートメンバーの服部恵津子(Cho, Piano)と佐々木みお(Cho)によるコーラスとピアノでよりドラマチックにアレンジされた「アリスは突然に」で、バンドは序盤からオーディエンスの心を鷲掴みにする。川谷はチケットが完売したことを感謝しつつ、「国際フォーラムは入り口からホールまで距離があるからか、開場から20分くらい経って席を見たら全然入ってなくて、『ソールドアウトじゃなかったのか? 業者の人がいっぱい買ったのか?』と心配した」と告白。そのうち川谷のトークは転売業者への批判で盛り上がり始めるが、長田カーティス(G)に「どう思う?」と話を振ったところでタイムアップとなり、照明が落ちて強制的に次の曲「忘れて花束」がスタートした。

なお川谷は、自身の誕生日にワンマンライブを開催したことについて「昔は心を閉ざしてたから、毎年自分の誕生日にライブをやるのが恥ずかしかった」とコメント。さらに「前にライブの打ち上げで盛大に祝われたときに、本当に嫌でトラウマになった。でも大人になってきて、最近は祝ってもらうのがうれしいなって思うようになったんです」と心境の変化を語っていた。

アコースティックコーナーの様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

アコースティックコーナーの様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

中盤には彼らとしては珍しい「アコースティックコーナー」が行われ、メンバーはアコースティックギターやカホンを演奏。セットリストに組み込まれるのはひさびさとなる「白いマフラー」や、アップテンポな原曲をしっとりとしたアレンジに変えた「さよならベル」が披露された。さらに川谷が「今までほかのアーティストに提供した曲の中で、このタイミングで歌いたいなと思う曲があって」と話し、サポートメンバーの服部&佐々木だけをステージに残して3人でSMAPへの提供曲「好きよ」をセルフカバーした。

その後、メンバーが仕掛けた川谷へのサプライズとして、観客も巻き込んで「Happy Birthday to You」を会場中で大合唱。ステージにスクリーンが現れ、川谷と親交のあるNakajin(SEKAI NO OWARI)、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)、あ~ちゃん(Perfume)、ウエンツ瑛士(WaT)からの誕生日を祝福するコメントが上映された。このムービーでNakajinは「『エノンのやりたい放題』というイベントに誘ってもらったとき、次の日が僕の誕生日だったんです。イベントが終わって一緒にラーメン屋に車で向かってる途中、それまでずっとスマホの時計をガン見していた絵音くんが24時になった瞬間に顔を上げて『おめでとうございます!』って言ってくれたんです」と、川谷の“男前”なエピソードを披露。ヤマサキは「お前と普段あんまり会話できへんから、いつも言えないことを言うぞ! 絵音! 好きだー!」とハイテンションに絶叫してソファーに倒れた。

あ~ちゃんは「どんどん痩せていってるから『忙しいのはわかるけど、本当に食べたほうがいいよ』って話したら『食べてるんだけど痩せていく』って言われて。そんな幸せなことある?(笑)」とうらやましげにコメント。ウエンツは自分が出演するミュージカルにいつも川谷が観に来てくれることを感謝して「前回なんて『忙しくて時間がないからゴメン」と言いつつ1幕だけを観に来てくれた。あとで『結末を教えろ』ってうるさかった」と川谷のエピソードを語っていた。さらにメンバーから「もう1人だけ、どうしても直接会って祝福したいという方が来ています」と紹介され、元indigo la Endのメンバーでもあるゲスの極み乙女。のベーシスト、休日課長がライブのタイトルでもある青い花束を持って登場。休日課長は緊張した面持ちで、川谷に「改めて、大好きです。これからもずっと声を日本中、世界中に轟かせてほしいと思います」とエールを贈った。

杉本雄治(WEAVER)をゲストに迎えての「瞳に映らない」パフォーマンスの様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

杉本雄治(WEAVER)をゲストに迎えての「瞳に映らない」パフォーマンスの様子。(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

休日課長がステージを去ると今度は、川谷とあ~ちゃんが知り合ったきっかけの人物であり、川谷と同じく12月3日が誕生日であるWEAVERの杉本雄治がライブにゲスト参加。観客の手拍子に合わせて、ツインボーカルで「瞳に映らない」をパフォーマンスした。ミドルテンポの楽曲を中心に構成された前半とは雰囲気を変えて、バンドは後半アグレッシブなアッパーチューンを連発。「夜明けの街でサヨナラを」では弦楽器の3人がステージの前方に飛び出して観客を煽った。

川谷絵音(Vo, G)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)

川谷絵音(Vo, G)(写真提供:ワーナーミュージック・ジャパン)[拡大]

川谷はその後、ライブが重なってしまったため残念ながら当日会場に来ることができなかった、2014年いっぱいで脱退したドラマー・オオタユウスケへの思いや、現在のメンバーへの感謝の気持ちを吐露。indigo la Endのこれまでを振り返りながら、2度目のワンマンライブとして2013年に行った東京・渋谷CLUB QUATTRO公演で客席が埋まらなかったため、一時バンドがギクシャクしていたことを明かした。そしてその時期に作り、彼らの新たな扉を開いたという「夏夜のマジック」が本編最後に演奏された。

アンコールではスマートフォン用アプリ「消滅都市」のテレビCMでオンエア中の、2月3日にリリースされる5thシングル「心雨」を初めてライブで披露。まるで雨が打つように青い照明が降り注ぐ中、美しいバラードをオーディエンスに届けた。さらに彼らは、2012年発売のインディーズデビュー盤「さようなら、素晴らしい世界」のラストに収録された「素晴らしい世界」を演奏。最後のサビでは川谷が1人でステージに残り、泣き出しそうなほど感情のこもった歌声でアカペラを披露した。メンバーがステージに戻って来場者に挨拶をすると、観客は青い造花を頭上に掲げてその言葉に応えていた。

心雨

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indigo la End「蒼き花束」2015年12月3日 東京都 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. 雫に恋して
02. 夜汽車は走る
03. ダビングシーン
04. 花をひとつかみ
05. アリスは突然に
06. 忘れて花束
07. 夢のあとから
08. 幸せが溢れたら

<アコースティックコーナー>
09. 白いマフラー
10. さよならベル
11. 好きよ
12. 瞳に映らない(ゲスト:杉本雄治)
13. 悲しくなる前に
14. 夜明けの街でサヨナラを
15. 夏夜のマジック

<アンコール>
16. 心雨
17. 素晴らしい世界

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