アルバム「KING OF ROCK」のリリースから20年を迎えたことを受け、今年5月に「KING OF ROCK 20th」と題したライブを行なった真心ブラザーズ。このライブが好評だったことから、彼らは10月から「MORE KING OF ROCK 20th」として全国でツアーを実施しており、今回のライブはその東京公演として開催された。
会場が歓声で包まれる中、まずは桜井秀俊とドラムの伊藤大地、ベースの岡部晴彦がステージに登場。遅れて現れたYO-KINGが「だるいカンジ!」と叫ぶのにあわせて「スピード」でライブの幕が開けた。ちょうどこのツアーと並走するように同じメンバーで10月リリースのカバーアルバム「PACK TO THE FUTURE」のツアーを行なっていたこともあり、バンドは序盤からキレのある演奏を展開。アルバムではファンキーな雰囲気の「愛」は、骨太なビートと男臭くブルージーなギターで雰囲気を変えたサウンドに生まれ変わっていた。
6曲が終わったところで、YO-KINGは「ということで、皆さんようこそ」と挨拶。「今回のライブは、アルバム『KING OF ROCK』を曲順通りに披露する特殊なライブです」と説明し、「20年も経つと、固有名詞も古くなるよね。『カール・ルイスでフルマラソン』とかね。違う言葉入れちゃうと、歌詞を口が覚えているから後がグダグダになっちゃうんだよね」という話で会場の笑いを誘った。そして「ここからはアナログ盤でいうところのB面」と語り、ライブは後半戦へ突入した。
「STONE」で心地よいグルーヴから一転して高速のビートになると、オーディエンスもぶんぶん頭を振り、拳を突き上げて大盛り上がり。この曲は腎臓結石の壮絶な痛みを歌った曲だが、YO-KINGはこれについて「20年前にこの曲で笑ってたやつも、今、石が出てます。僕の周りで続出してます」「今笑った人、気をつけろよ」とオーディエンスに注意を促した。
彼らは「日曜日」で息のあったバンドならではの濃いアンサンブルをたっぷりと聴かせたのち、アウトロからそのまま「スピード2」に突入。ファンキーなグルーヴに乗りながら、YO-KINGは息継ぎなしで高速のパートを叫び倒し、歌い終えてから「今、死ぬかと思った」と振り返っていた。
全国ツアー「MORE KING OF ROCK 20th」は、残すところ12月12日に沖縄・桜坂セントラルで行われる1公演のみ。1月23日には近年恒例となっている東京・中野サンプラザホール公演「今年も中野で会いましょう2016」が行われ、2月17日には愛知・Zepp Nagoya、2月28日には大阪・Zepp Nambaにて対バンイベント「マゴーソニック2016」が開催される。
真心ブラザーズ・ライブ「今年も中野で会いましょう2016」
2016年1月23日(土)東京都 中野サンプラザホール
マゴーソニック2016
2016年2月17日(水)愛知県 Zepp Nagoya
<出演者>
2016年2月28日(日)大阪府 Zepp Namba
<出演者>
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真心ブラザーズ「KING OF ROCK」20周年ツアーで「今、死ぬかと思った」 - 音楽ナタリー https://t.co/522ldbIOCg ← 桜井さん、どんだけ跳ぶ(笑)