持ち物は“うっぷん”と“金”！Charisma.comワンマンで新曲「豚」も

Charisma.comのアルバム「OLest」リリース記念ワンマンツアー「No more ZANGYO!!」の最終公演が、10月23日に東京・LIQUIDROOMにて行われた。

この日のステージセットは、ロッカーやシュレッダー、観葉植物など、OLとしても働く彼女たちならではのオフィス風。そこへゴンチ（DJ）が「ごきげんようー！ ツアーファイナルです！ LIQUIDROOM盛り上がっていきましょー！」とDJ卓の奥から元気に呼びかけ、大きなロッカーの中からいつか（MC）が現れるという演出でライブがスタートした。2人はまず「お局ロック」「やれよ。」「超絶に胸が痛んでいるあなたの上司」といったメジャーデビューミニアルバム「OLest」の収録曲を立て続けに投下し、フロアは早くも大盛り上がり。

いつかはLEDの電飾が着いた脚立に乗ってラップしたり、「お局」や「豚」と書かれた紙をシュレッダーにかけながら歌ったりと、OLアイテムも用いてパフォーマンスしていく。MCでは「金曜日のこんな時間にこんなとこ来れるなんて、相当仕事ができるんだね。まあでも腰掛けって感じするかな？」「持ち物ちゃんと持ってきた？ “日頃のうっぷん”と“お金”。今日はここでどんなに中指立てたって怒られないから！」とサバサバしたキャラクター全開で笑いを起こし続けた。実際に、モンスタークレーマーへのうっぷんをぶつけた「GODcustomer」では「FUCK YOU」というフレーズを連呼する場面で、オーディエンスが一斉に中指を突き上げるという光景が広がった。

一方ゴンチは、中盤に“給水タイム”と題したDJタイムで観客を踊らせる。Charisma.comと縁の深い渋家によるレーザーやVJの演出も相まってエッジィな空間を生み出したかと思えば、「ダリぃだらりん」の前にはたどたどしいラップを披露して会場全体を和ませた。

本編を終えて「定時なので帰ります。ありがとうございました！」と一度ステージから去った彼女たち。“残業コール”が起きてアンコールとして再登場すると、仕事のできない平社員を叱咤した新曲「豚」をキレのあるダンスとともに披露する。続いて代表曲「HATE」では、抽選で選んだファン1人をステージに上げ、キラーフレーズの「がめつくストロング」を歌ってもらうというファンサービスのコーナーも設けた。

フィナーレにて、いつかは「昨年もありましたけど、また1年経ってここに立てることをすごくうれしく思います。またやりたいです」とコメント。最後は「100%ブービー」でゴンチもダンサーもサポートキーボーディストもステージ前方に出て踊り狂い、拍手喝采を浴びながらLIQUIDROOMワンマン公演を終えた。

なお終演後のスクリーンでは、2016年春にミニアルバム（タイトル未定）をリリースすること、その詳細を12月25日に東京・WWWで開催されるザ・チャレンジとのツーマンイベント「ツーマンミュージカル『Christmas Kiss 2015』」にて発表することをアナウンス。フロアは朗報に沸いた。