柴咲コウ、かぐや姫にもなった「和」テーマのカバーアルバムツアー終幕

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柴咲コウが10月17日に全国ツアー「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」のファイナル公演を東京・東京国際フォーラム ホールAで開催した。

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

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柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

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6月に発売されたカバーアルバム「こううたう」を携え全国10会場で行われた今回のツアーでは、「和」をテーマにした演出のもとカバーアルバム収録曲や新旧のナンバーが届けられた。ツアー最終日を迎えたこの日、ステージの紗幕に雨が降る映像が映し出されるとともに場内に雨音が響き、バンドが演奏を開始。紗幕が上がるとステージ中央に白髪ロングヘアのウィッグと着物を身にまとい、かぐや姫を彷彿とさせる姿をした柴咲コウが現れた。竹林と月の映像をバックに、彼女が1曲目に披露したのはRUI名義の「月のしずく」。続く「泪月-oboro-」では足元にスモークが焚かれる中、幻想的な雰囲気で歌声を届けた。客席がまばゆい光で照らされ、その光が消える頃に柴咲はウィッグと着物を脱いで赤いロングドレス姿に。アコースティックギターの音色がフィーチャーされたCocco「Raining」を披露した。

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

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事前に観客に配布されていたリストバンドが光り始め、場内がグリーンとピンクで華やかに染め上げられると、ステージ後方に花をモチーフにしたセットが登場。パステルカラーの照明を浴びながら花冠に純白のドレスを身にまとった柴咲が笑顔で現れ、中山美穂「ただ泣きたくなるの」を体を揺らしながら歌い上げた。「心置きなくゆっくりのんびり私の歌を聴いていってください」とファンに挨拶をした柴咲は、アコースティックギターのアルペジオに乗せて太田裕美「きみはぼくのともだち」を歌い始める。そこにグロッケンの音色やバンドメンバーのコーラスが重なり、優しく楽曲を彩った。その後彼女はファルセット交じりの美しい歌声でKOH+名義の「最愛」をワンコーラス歌い、そのまま福山雅治の楽曲「桜坂」を温かいアンサンブルに乗せて披露した。

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

ステージのバックに炎の映像が映ると、赤いライトに照らされながらダンサー2名が中央でパフォーマンスを始める。観客が見つめる中、3人目のダンサーとして登場したのは柴咲。彼女は黒いビスチェにショートパンツという大胆なスタイルで「intoxicated」「ANOTHER:WORLD」「アドラスティアの抵抗」「パラレルワールド・リーディング」「無形スピリット」とアッパーチューンを畳み掛け、オーディエンスの大歓声を浴びる。その後テールカットのドレス姿に着替えると壮大な大自然の映像をバックに、ジャジーな演奏に乗せて「かたちあるもの」を届けた。彼女は観客に感謝したのち「今日という日がみんなの心にちょっとでも残って、明日から生きる希望になってくれたらいいなと思います」と思いを語る。本編ラストの「フィロソフィア」ではステージのバックに、オープニングで見せたかぐや姫姿の柴咲が竹林や月とともに映し出される。歌い終えた柴咲が客席に手を振り、映像の中の自分の手に向かって手を伸ばしたところでステージに黒い幕が降ろされた。

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

柴咲は観客のアンコールに応え、Tシャツにシースルースカートというカジュアルなファッションで再度登場。ダンサーとともにタオルを回し、KOH+名義の「KISSして」をハイテンションで披露する。MCでは「今日柴咲コウのライブに初めて来た人?」と問い、手が挙がると「初めて来た人は、13年間何してたの?」とユーモアたっぷりに口にした。「一応13年歌やってるんだけど、未だに『歌やってるんですか?』と聞かれることがある」と説明した彼女は「皆さんがどこかで私が歌を歌っていることを知って、来てくれたと思うとうれしい」と話し、初めてライブに参加したファンに向けて、一人っ子だということや実はせっかちだということなど自身の人となりを語っていた。

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)

柴咲コウ「Ko Shibasaki Live Tour 2015『こううたう』」東京・東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(撮影:田中聖太郎)[拡大]

11月25日に椎名林檎プロデュースのニューシングル「野性の同盟」が発売されることを告知した彼女は、ストリングスセクションが加わった編成でシングルの表題曲を初披露。ストリングスの美しい音色に乗せて目を閉じて丁寧に歌い始め、サビでは熱のこもった歌声を届ける。ストリングセクションが去ったあとは「ラバソー ~lover soul~」「invitation」を続けて場内をさらに盛り上げたのち、次回のライブについて「映像のお仕事があるのでいつできるかわからないけど、なるべく早くやるので皆さんぜひ参加してください」と呼びかけた。そして「皆さんが会場を出たときに少しでもあったかい気持ちになってくれたらいいなと思って歌います」と語りKiroro「未来へ」を微笑みながら歌唱。彼女は「皆さん! また会いましょう!」と声を上げ、タオルを結んで客席に投げ入れると両手で投げキッスをしてステージを降りた。

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Ko Shibasaki Live Tour 2015「こううたう」
2015年10月17日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト(※カッコ内はオリジナルアーティスト)

01. 月のしずく(RUI)
02. 泪月-oboro-(RUI)
03. Raining(Cocco)
04. また、うまれるころには
05. 影
06. ただ泣きたくなるの(中山美穂)
07. きみはぼくのともだち(太田裕美)
08. 最愛(KOH+)~桜坂(福山雅治)
09. アイ(秦基博)
10. 私生活(東京事変)
11. intoxicated(柴咲コウとJuno Reactor)
12. ANOTHER:WORLD
13. アドラスティアの抵抗
14. パラレルワールド・リーディング
15. 無形スピリット
16. かたちあるもの
17. EUPHORIA
18. 蒼い星
19. フィロソフィア
<アンコール>
20. KISSして(KOH+)
21. 野性の同盟
22. ラバソー ~lover soul~
23. invitation
24. 未来へ(Kiroro)

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み やざ  き @otokobune23

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