これは彼らが2018年のデビュー30周年に向けた“カウントアップ”ライブとして実施したもの。まずはSING LIKE TALKINGとともに塩谷哲(Piano)、露崎春女(Cho)、江口信夫(Dr)、高水健司(B)、大儀見元(Per)というバンドメンバーがステージに登場。彼らは観客の手拍子をあおり「Find It(In Your Heart)~初夏の印象~」でライブをスタートさせた。3曲終えたところでステージには金原千恵子(Violin)率いるストリングセクションがスタンバイ。佐藤竹善(Vo, Key, G)は、前日の11日に同ライブの大阪公演を開催したことを話し「昨日が初日で今日がファイナルでございます!」とユーモアたっぷりに声を上げる。そして「ストリングスはCDで聴くのと、生で聴くのとでは全然違うと思います。僕らの音楽を通して改めてストリングスの美しさを感じてもらえれば」とライブのコンセプトを説明した。
大きな月をバックに披露された「月への階段」の曲中にはストリングスとピアノが掛け合い、壮大なアンサンブルを生み出した。続く最新シングル曲「Longing ~雨のRegret~」では夕陽に包まれるような照明の中、佐藤が温かくもエモーショナルな歌声を場内に響かせる。その後演奏された「Your Love」「点し火のように」の曲間には塩谷が指揮をとり、ストリングスセクションのみで緩急のある演奏が届けられ、オーディエンスを釘付けにした。「後半戦! 楽しんでください!」という佐藤の声を合図に届けられたのは「It’s City Life」。西村智彦(G)のギターカッティング、露崎が奏でるグロッケン、大儀見のパーカッションプレイが軽やかに楽曲を彩る。本編最後の「Maybe」では佐藤と露崎が向き合って男女混声のソウルフルな歌声を披露し、場内から拍手喝采を浴びた。
アンコールを受けて再度登場したバンドは、ゆったりとした演奏に佐藤がファルセット交じりの歌声を重ねた「止まらぬ想い」、西村がステージ前方で体をくねらせながらギターソロを繰り出した「With You」を続ける。佐藤は改めてメンバー紹介をしたのち、「Spirit Of Love(Sanctified Version)」をピアノで弾き語り始めた。そこにパーカッションのリズムが加わると、そのほかのバンドメンバーがステージ前方に一列に並び、ゴスペル隊のように佐藤のボーカルに声を重ね迫力のあるパフォーマンスを繰り広げた。その後ステージにはSING LIKE TALKINGの3人が残り、「Utopia」を丁寧に演奏しライブを締めくくった。
なおSING LIKE TALKINGはライブ中に2016年夏に東京・日比谷野外大音楽堂でホーンセクションをフィーチャーしたライブイベントを開催することを発表。詳細は追って告知される。
SING LIKE TALKING「SING LIKE TALKING Premium Live 27/30 ~シング・ライク・ストリングス~」
2015年10月12日 昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト
01. Find It(In Your Heart)~初夏の印象~
02. Slow Love Down
03. In The Rain
04. 月への階段
05. Longing ~雨のRegret~
06. 離れずに暖めて
07. Rendezvous
08. Your Love
09. 点し火のように
10. 回想の詩
11. It’s City Life
12. Maybe
<アンコール>
13. 止まらぬ想い
14. With You
15. Spirit Of Love(Sanctified Version)
16. Utopia
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佐藤竹善とスタッフ @ChikuzenSato
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