本公演は畠山がDJを務めるFm yokohamaの番組「Travelin' Light」の放送3周年とFm yokohamaの開局30周年を記念して行われたもの。この日のライブではバンドマスターを担当する
ライブのオープニングを飾ったのは、冨田が作曲を手がけたミディアムチューン「罌粟」。ゆったりとしたバンドアンサンブルに乗せて、畠山は伸びやかな歌声を会場に響かせる。続く2曲目には、彼女がフィーチャリングボーカリストとして参加した冨田ラボの楽曲「耐え難くも甘い季節」が披露された。
「Diving into your mind」や「Here」といった初期ナンバーの演奏が終わると、「早速ですが、本日のスペシャルゲストに登場してもらいましょう!」という畠山の呼び込みから
ライブ中盤では、畠山のラジオ番組「Travelin' Light」にコメンテーターとして出演している音楽ジャーナリスト / プロデューサーのKARL南澤が登壇し、畠山とともに番組に関するトークを展開。その後、古今の洋楽に造詣が深い南澤の選曲により、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「Ain't Nothing Like The Real Thing」、ニック・ロウ「Cruel To Be Kind」のカバーが畠山、堀込、おおはたがボーカルを取るスタイルで披露された。ここで一旦バンドがステージをあとにし、畠山、堀込、おおはたはPeter Paul & Maryをはじめ、さまざまなアーティストに歌い継がれてきたフォーククラシック「500 Miles」をギターの弾き語りでカバー。繊細なギターの音色に乗せて届けられる温かなハーモニーに観客は静かに耳を傾けていた。また、畠山とおおはたのデュエットによる「波間にて」を経て実施されたおおはたのソロコーナーでは、弾き語りで「小さなアンセム」、バンドセットで「未来の月」が演奏された。
後半は再び畠山メインのステージに。彼女は、冨田の奏でる美しいピアノの調べが印象的な「叶えられた願い」、メランコリックなムードが漂う「夏の懺悔」といった、しっとりとしたナンバーを情感たっぷりに歌い上げていく。また東日本大震災で莫大な被害に見舞われた自らの故郷、宮城・気仙沼への思いを込めた「わが美しき故郷よ」が披露されると、会場全体から惜しみない拍手が送られた。観客たちの温かな反応に対し畠山は丁寧に感謝の言葉を述べると、最新アルバムのタイトル曲「歌で逢いましょう」を歌唱して、笑顔で客席に手を振りステージをあとにした。
アンコールは、バンドによるジャジーなセッションでスタート。しばらくしたのち畠山がステージに現われ、自らが歌唱を担当するサントリー「角ハイボール」のCMソング「ウイスキーが、お好きでしょ」を歌い始める。彼女は歌唱を続けつつフロアに降りると、会場内を練り歩きながら缶入りのハイボールを手渡し、観客を楽しませた。最後は再び堀込がステージに呼び込まれ、彼が作曲を手がけた「若葉の頃や」が出演者全員で演奏され、この日のライブは和やかなムードで幕を閉じた。
畠山美由紀「THANKS! 30th ANNIVERSARY Fm yokohama 84.7 & 『Travelin' Light』も3周年!大感謝祭ライブ▽」
2015年10月4日 横浜赤レンガ倉庫 1号館ホール セットリスト
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01. 罌粟
02. 耐え難くも甘い季節
03. 青い夕凪
04. Diving into your mind
05. Here
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06. 燃え殻
07. 火の鳥
<畠山美由紀 / 堀込泰行 /
08. Ain't Nothing Like The Real Thing
09. Cruel To Be Kind
10. 500 Miles
<畠山美由紀 / おおはた雄一>
11. 波間にて
<おおはた雄一ソロ>
12. 小さなアンセム
13. 未来の月
<畠山美由紀ソロ>
14. 叶えられた願い
15. 夏の懺悔
16. わが美しき故郷よ
17. 歌で逢いましょう
<アンコール>
18. ウイスキーが、お好きでしょ
19. 若葉の頃や
※▽はハートマーク。
リンク
- Travelin' Light _ Fm yokohama 84.7 (FMヨコハマ)
- 畠山美由紀
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畠山美由紀スタッフ @miyuquinha
FMヨコハマ「Travelin' Light」
堀込泰行さんのソロユニット・馬の骨「燃え殻」
10/4に赤レンガで開催した番組3周年イベントに、ゲスト参加していただきました!新曲「火の鳥-firebird(仮タイトル)」も名曲でした!https://t.co/mY1AQmvxKT