ステージ後方のビジョンに映像が流れ、場内には幻想的なムードが漂う。そして「System X」をSEにしてメンバーがゆっくりと登場すると観客は手拍子をしながら歓声を上げた。そしてKenta Koie(Vo)のシャウトを合図に「Xeno」でバンドはライブの口火を切った。
前半はKazukiの代わりにサポートギタリストのTamaがプレイ。5人はTatsuya Amano(Dr)の繰り出す迫力あるドラミングに乗せ、次々と轟音を繰り出していった。4曲目「Jagerbomb」でTerufumi Tamano(Program, Vision)がフロアへダイブし、場内がダンスフロアと化した「Eclipse」ではHiroki Ikegawa(B)とTamaが頭を振り回しながらプレイするなど、オーディエンスだけでなくメンバーもすでにフルスロットルの状態でライブを展開していく。2009年リリースの1stアルバム「The Artificial Theory For The Dramatic Beauty」収録曲「Blue」から始まった次のブロックではレーザーが場内を飛び交ったり、Koieのシャウトにあわせて大量のスモークが吹き出したりと、豪快な演出でもオーディエンスを魅了した。
ステージが暗転すると、ビジョンに映像が写し出される。映像は雨粒からどんどん広角になっていき、最後に雨の中に立つKazukiの姿が。すると映像が消え、ステージ上手にKazuki本人が登場。スポットライトが彼を照らし、観客はひときわ大きな歓声でKazukiを迎える。そしてKoie、Terufumi、Kazuki、Hiroki 、Tatsuyaの5人は「Monolith」からライブを再開させた。「Devil's Party」でメロディアスなサビを聴かせると、曲の終わりにKoieが「We are Crossfaith!」と叫び、ファンの喝采を誘った。
そのあとのMCではKoieの煽りから、ファンがKazukiへ「お帰り」と言葉を贈る。するとKazukiは「ただいま!」と笑顔で返答し、「脳内出血と診断されたときは今まで感じたことのないくらいの恐怖と不安を感じたし、理解しきれないことがたくさんあって、人生で初めて心がぐしゃぐしゃに潰れて、自分自身でも自分がどうなってるかわからないくらいにまでなりました」と振り返り始める。続けて、もうギターは弾けないかもしれないと医師から告げられ、バンドを辞めることすら考えたことを告白。そして「でもメンバーが俺がいないCrossfaithを必死になって動かしてくれて。さらに本当にたくさんの応援のメッセーが届いて、『俺らがやってることがこんなにもたくさんの人に届いてるんだ』と思ったら本当にうれしくてうれしくて、初めて笑いながら涙が出ました。俺がまたここに戻ってきたいって思えたのは間違いなく、あなたたちの言葉、思いです。それを受け取って俺はまた、1回しかないこの人生で、自分の道を曲げずに進もうと決心できました」と噛み締めるように、ファンとメンバーへ感謝の思いを伝えた。
Kazukiの言葉を受けてKoieは「俺たちCrossfaithはまたこのツアーから新たなスタートを切って、もっともっと前に進んでいきます」と宣言。さらに「今の5人の俺たちは最強です」と力強く述べた。後半戦に突入したバンドは、ミラーボールが周りに雪が降るような演出が施された「Scarlett」、ダンサブルな「MADNESS」などを一気に畳みかけ、そして「Countdown To Hell」で場内いっぱいにウォールオブデスを発生させ、本編を締めくくった。
約5分間におよぶTatsuyaのドラムソロ、TerufumiによるDJソロを経て、アンコールへ。5人は「OMEN」で観客を躍らせたあと、KoieがサポートギタリストのTamaを再びステージに呼ぶ込む。そして“6人のCrossfaith”は「Leviathan」をドロップ。彼らはうれしそうにラストナンバーを届け、最後は6人で肩を組みファンへ挨拶。6人がお辞儀をすると、ステージ後方にはバンドのロゴが光り、バンド初のワンマンツアーの幕は下ろされた。
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Crossfaith Japan Tour 2015
2015年9月23日 Zepp Tokyo セットリスト
01. System X
02. Xeno
03. Raise Your Voice
04. Jagerbomb
05. Eclipse
06. Blue
07. Photosphere
08. We Are The Future
09. Monolith
10. Devil’s Party
11. Ghost In The Mirror
12. Scarlett
13. MADNESS
14. Snake Code
15. Countdown To Hell
<アンコール>
16. OMEN
17. Leviathan
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Crossfaith、Kazuki復帰の“最強の5人”で新たなスタート
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