Crossfaith、世界遺産の“地獄の入り口”で「歴史に残る」熱演

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Crossfaithが9月26日に栃木・日光山輪王寺大猷院仁王門前にて単独ライブ「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」を実施した。

Crossfaith「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」の様子。(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Crossfaith「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」の様子。(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

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Kenta Koie(Vo)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Kenta Koie(Vo)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)[拡大]

1999年にユネスコの世界遺産に登録された日光の寺院群の一角にあり、日本の重要文化財でもある仁王門。その大きな扉が照明とCO2によって神秘的な雰囲気で包まれ、エレクトロサウンド調の交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」のSEが流れる中でゆっくりと開く。そしてライトを背後に受けながら5人が登場し堂々と腕を上げて喝采を浴びる。彼らは門の前に設置されたステージに移動し、Kenta Koie(Vo)の「いこうぜ日光!」の声とともに世界遺産を舞台にしたライブをスタートさせた。

Kazuki Takemura(G)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Kazuki Takemura(G)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)[拡大]

このライブの数日前まで行われていたワンマンツアーにてライブ復帰したKazuki Takemura(G)はセットの中盤よりステージ参加したツアー時とは異なり冒頭からステージに立ち、集まったオーディエンスの前で熱烈なパフォーマンスを繰り広げる。メンバーの活力あふれるアクションを受けてキッズは熱狂的な盛り上がりを見せ、「Raise Your Voice」ではKoieの「カモン日光!」の合図に合わせて合唱を日光の森に響き渡らせた。

Terufumi Tamano(Programming, Vision)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Terufumi Tamano(Programming, Vision)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)[拡大]

「Eclipse」でTerufumi Tamano(Programming, Vision)によるスペーシーなシンセ音とHiroki Ikegawa(B)、Tatsuya Amano(Dr)によるアップリフティングなリズムをミックスさせ、石畳の“フロア”の上に立つキッズを踊らせた彼ら。KoieはMCで、直前まで悪天候に見舞われるも無事に雨が止んで当日のライブが開催できたことを喜び、集まってくれたファンに感謝を述べるとともに「今日のこの日のライブは世界中で配信されることが決まっています。日本のバンド、日本の世界遺産、日本のオーディエンスがどれだけヤバくて最高かってのを世界に見せつけましょう!」と話し聴衆に歓声を上げさせた。そしてメジャーデビューシングル曲「Madness」を届けたあとKoieは再びオーディエンスに「世界遺産でこうやってライブしてるバンドは聞いたことありません。今日は歴史に残る1日だと思っています!」と声を上げた。

Tatsuya Amano(Dr)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Tatsuya Amano(Dr)(Photo by Yusuke Kashiwazaki)[拡大]

バンドと観客が声を合わせて一体感を作り上げた「Scarlett」ののちにTatsuya以外の4人がステージをあとにする。そしてTatsuyaは上着を脱いでステージ後方の階段を登り、1人で門の前に置かれた和太鼓と対峙。キッズが息を飲んで見守る中、整然かつ力強く和太鼓を打ち鳴らす“ソロパフォーマンス”を披露し、悠然とドラムセットの前に戻っていった。そこへ静かにTeruがステージに現れ、シンフォニックなイントロを奏でてオーディエンスから喝采を浴びる。シンセ音が鳴り響く中で順次メンバーが再び集まり、バンドは「System X」で後半戦を開始させた。

Crossfaith「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」の様子。(Photo by Yusuke Kashiwazaki)

Crossfaith「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」の様子。(Photo by Yusuke Kashiwazaki)[拡大]

めまぐるしく変わる照明演出の中「Devil's Party」「Omen」でダンサブルでヘビーなサウンドを日光に集まったファンに叩きつけた彼ら。Koieは「この仁王門は地獄の入り口です。そこには阿吽像が地獄の門番として立っていて、俺たちはその前でライブをしている。これはすごい状況やと思います。みんなもそれを理解して、ぶっ壊れていきましょう!」と言って本編ラスト曲「Countdown To Hell」をプレイ。鬼気迫る表情で攻撃的なパフォーマンスをぶつけた。そしてアンコールに登場した彼らはアルバム「XENO」のラストナンバーのインスト曲「Astral Heaven」を経て「Xeno」のアンサンブルへ。乱れ打たれるビートと攻撃的なシンセとギターの音に合わせてKoieとキッズはスクリームを上げ、大団円で世界遺産ライブの幕を閉じた。

なおこの日のライブの模様は明日10月4日(日)0:00~23:59に「Red Bull Live on the Road」のWebサイトにてオンデマンド配信される。気になる人はチェックしよう。

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Crossfaith コメント

大成功でした。
開催直前から雨だったり設営の問題だったり出来るのか出来ないかというラインをくぐり抜けて、最初のコンセプトをそのまま伝えられる事が出来たと思います。
今、本当に歴史的な一瞬だとも思います。こういう場所で、ロックバンドがライブをする、ライブハウスのようにお客さんを入れてライブをするというこのスタイルが前代未聞の事だと思います。
歴史の一部になれたような、本当に光栄な事だと思います。
最後に今回、本当にこういう場所でライブができ、ご協力頂いた日光山、輪王寺の方々、全ての方々に感謝をしています。ありがとうございました。

Crossfaith「第一回世界遺産巡業特別公演 ‘日光の編’」
2015年9月26日 日光山輪王寺大猷院仁王門前 セットリスト

01. Monolith
02. Raise Your Voice
03. Ghost In The Mirror
04. Eclipse
05. Madness
06. Scarlett
07. Drum Solo
08. System X
09. Devil's Party
10. Omen
11. Countdown To Hell
<アンコール>
12. Astral Heaven
13. Xeno

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読者の反応

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福岡音楽情報 @fukmusic69

Crossfaithもきづけば格が上がってるなぁ。

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