「イナズマロック 2015」1日目、T.M.R.誕生日に熱演の応酬

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T.M.Revolutionが主催する野外イベント「イナズマロック フェス 2015」が9月19、20日に滋賀・烏丸半島芝生広場で開催された。

左からT.M.Revolution、倖田來未。(写真提供:EPICレコードジャパン)

左からT.M.Revolution、倖田來未。(写真提供:EPICレコードジャパン)

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今年で7度目の開催を迎えた「イナズマロック フェス」。このイベントは2008年に滋賀ふるさと観光大使に就任した西川が「音楽を通じて地元にお返しがしたい」「地元のみなさんと一緒に滋賀県を盛り上げたい」という思いのもと翌2009年より実施しているもので、今年は2日間で10万人を動員した。会場にはチケットが必要なライブエリアと入場無料のフリーエリアが設置され、各エリアのステージには多彩なアーティストやお笑いタレントが登場。2日間のお祭りを盛り上げた。この記事では9月19日に実施されたイベント1日目の模様をレポートする。

SuG(写真提供:EPICレコードジャパン)

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フリーエリアの風神STAGE supported by Eggsに出演したThinking Dogsは昨年行われたオーディション企画「イナズマゲート」の出演をきっかけにデビューしたバンドということで「メジャーデビューして帰ってきました!」と声を上げ、“凱旋公演”にてデビュー曲「世界は終わらない」などのナンバーを披露。同ステージで初日のトリを務めたSuGは「teenAge dream」から「gr8 story」まで5曲を畳み掛けるハイテンションなステージを展開。盛り上がるファンたちに武瑠(Vo)は「次は雷神STAGEで会いましょう!」と自らの願望を伝えた。また、同じくフリーエリアの龍神STAGEは大岩Larry正志と柴田英嗣(アンタッチャブル)の進行のもとステージが展開。アリ☆こうた、ウドントミカンといったお笑いタレントや日本各地から集まったゆるキャラが登場してイベントを彩った。

藍井エイル(写真提供:EPICレコードジャパン)

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メインステージ・雷神STAGEのオープニングアクトを務めたのは藍井エイル。「AURORA」を幕開けのナンバーに選んだ彼女は左手を突き上げて「イナズマー!」と叫んだ。またMCで彼女は滋賀で初めて立ったライブのステージが「イナズマロック フェス」フリーエリアの舞台だったことを振り返り、今回メインステージに立つことができた喜びをあらわにする。「ラピスラズリ」では情熱的なダンスと伸びやかな歌声でオーディエンスの大きな歓声を誘った藍井。ラストナンバーの「IGNITE」では「オイ! オイ!」という大きなコールを起こし、さっそうとステージをあとにした。

T.M.Revolution(写真提供:EPICレコードジャパン)

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三日月大造滋賀県知事の開会宣言を経て、T.M.Revolutionがステージに姿を見せる。「INVOKE」でライブをスタートさせた彼は「最初だからって出し惜しみしねえぞ!」と気合いを漲らせ、続く「Zips」では広いステージを左右へ駆け巡る。彼が力強く歌声を響かせると爆竹の特効がステージの勢いに拍車をかけ、冒頭からのハイテンションなパフォーマンスにオーディエンスは熱狂した。西川はこのフェスが7年目を迎えた感謝をファンに告げ「この2日間、どこにもないものを見せていこうぜ! 1つの場所に集まったら仲間や。俺は間違いなくお前らが大好きやから覚えとけ! すべての出演者の愛情は皆さんのものです!」と叫ぶ。新曲「Inherit the Force -インヘリット・ザ・フォース-」では、激しいヘッドバンギングで熱い思いを体現する。彼の思いを受け取ったオーディエンスは、続く「HEART OF SWORD~夜明け前~」で大合唱を響かせた。ライブを終えた西川は「ちなみに、45歳初ライブでした、ありがとう」とこの日45歳の誕生日を迎えたことをファンに伝える。たくさんの「おめでとう!」コールが飛び交う中、彼は「こんな変わったアラフィフですが、温かい目で見守って下さい!」と笑顔で呼びかけていた。

ももいろクローバーZ(写真提供:EPICレコードジャパン)

ももいろクローバーZ(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

ももいろクローバーZはT.M.Revolution「INVOKE」のカバーで冒頭からオーディエンスの心を掴む。5人は有安杏果と佐々木彩夏のラップが冴える「Believe」、ポップな「BIONIC CHERRY」を届け、百田夏菜子は「アイドルファンの皆さんもロックファンの皆さんも、盛り上がって行きましょう!」と元気に呼びかけた。続く「鋼の意志」では高城れにが「西川貴教が世界一のロックスターだと思うヤツ、拳を上げろー!」とオーディエンスを力強く煽る。彼女たちは「西川!」「貴教!」というコール&レスポンスを巻き起こし、玉井詩織はオーディエンスへマイクを向けて笑顔を見せた。また百田は歌詞の一部を「世界中に叫びたい “貴教”の愛が欲しいと」と歌い替えて一層の歓声を集めていた。

NMB48(写真提供:EPICレコードジャパン)

NMB48(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

NMB48は滋賀県出身の上西恵、近藤里奈、内木志をフィーチャーしたステージでオーディエンスを楽しませた。「高嶺の林檎」「カモネギックス」で華やかなパフォーマンスを披露した彼女たちは、MCで滋賀県出身メンバーによるご当地トークを展開。上西は滋賀のいいところについて「関西の住みやすい県ランキングの第1位なんですよ!」と豆知識を披露した。上西の曲紹介からドロップされた「ナギイチ」では、軽快なサウンドにオーディエンスも笑顔で体を揺らす。新曲「Must be now」では高いダンススキルを持つこの楽曲の選抜メンバー9人がキレのあるパフォーマンスを披露して観客の目を奪った。

Fear, and Loathing in Las Vegas(写真提供:EPICレコードジャパン)

Fear, and Loathing in Las Vegas(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

続いてステージに姿を見せたのはFear, and Loathing in Las Vegas。このフェスに初登場となる彼らは「Acceleration」でライブをスタートさせた。「Rave-Up Tonight」ではSo(Vo)のハイトーンボイスとMinami(Vo, Key)のシャウトが力強く会場に響き渡り、「Cast Your Shell」ではSoの煽りに応えたオーディエンスがハンドクラップでバンドの演奏を盛り上げる。Sxun(G)は「イナズマロックファンの皆さんに温かく迎えてもらって、本当にうれしいです!」と喜びをあらわにし、バンドは最後に「Love at First Sight」で一層の熱狂を生み出してステージをあとにした。

大きな歓声に迎えられたUVERworldはTAKUYA∞(Vo)の「イナズマロック! ブチ上がる準備はできてるんだろうな!」という言葉とともに「ナノ・セカンド」でステージをスタートさせる。続く「Don't Think. Feel」ではバンドの演奏に乗せオーディエンスが「オイ! オイ!」と力強く拳を上げ、会場の熱気は急上昇した。会場のある滋賀県草津市で結成され、今年結成15周年を迎えた彼ら。MCではTAKUYA∞が「15年前は草津の家の狭い部屋で曲を作っていたよ」と振り返り、現在楽曲制作のため1カ月の半分を滋賀で過ごしていることを明かす。彼は「昔はここが大嫌いだったんだよ。でも今は琵琶湖が気持ちいいなと感じるし、滋賀のみんなは温かくて……最高に滋賀を楽しんでるよ!」と熱い言葉で地元への愛を叫んだ。その後はTAKUYA∞がラップを響かせた「ENOUGH-1」、誠果(Manipulator, Sax)のサックスが冴え渡った「Collide」など多彩なナンバーがドロップされ、バンドの熱演にオーディエンスも声を上げて応える。ラストナンバーを前にTAKUYA∞は「そう、西川さん! お誕生日おめでとうございます。すべての出会いに感謝を!」と笑顔で口にする。情熱的な演奏で「0 choir」を届けた6人は、充実感いっぱいの表情で次のアクトへとバトンをつないだ。

倖田來未(写真提供:EPICレコードジャパン)

倖田來未(写真提供:EPICレコードジャパン)[拡大]

初日のトリを務めたのは「イナズマロック フェス」初登場の倖田來未。ダンサーを従えさっそうとステージに姿を見せた彼女は開口一番「イナズマ!」と絶叫すると、1曲目の「IS THIS TRAP?」からセクシーで華やかなダンスを披露する。「Boom Boom Boys~Fake Tongue」では上着を脱ぎ捨て、火炎が上がる演出の中ギターをかき鳴らすパフォーマンスで一層の歓声を誘った。MCでは「やっと呼んでいただけて、京都生まれの來未としてはすごくうれしい気持ちです!」と感謝を伝えた彼女。続く「Once Again」では笑顔で歌声を響かせながら、サイリウムが輝く観覧エリアを見渡し「すごくキレイ」とつぶやいていた。倖田は「め組のひと」のカバーで「イナズマ めっ!」と歌詞を替えてみせ、「Poppin love cocktail」ではタオル回しで会場を1つにして本編を終える。アンコールでは1曲目に2003年発表のナンバー「real Emotion」をドロップして「懐かしいー!」と口にしながら元気にこの曲を届けた。続く「キューティーハニー」では西川がサプライズでステージに登場し、倖田とのデュエットを披露する。振り付きで曲を歌い上げた西川は「よりによって、この曲俺に歌わせる!?」と倖田にツッコミ。倖田は「よろしいですやん」と返し、息のあった掛け合いで観客の笑いを誘った。2人は続けてMONGOL800「小さな恋のうた」のカバーも披露し、美しいハーモニーを琵琶湖畔に響かせる。この曲を終え西川を見送った倖田は「LALALALALA」を届け、初日のステージに幕を下ろした。

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「イナズマロック フェス 2015」
2015年9月19日 烏丸半島芝生広場 雷神STAGE セットリスト

藍井エイル

01. AURORA
02. シリウス
03. ラピスラズリ
04. IGNITE

T.M.Revolution

01. INVOKE
02. Zips
03. ignited -イグナイテッド-
04. 突キ破レル-Time to SMASH!
05. Thread of fate
06. Inherit the Force -インヘリット・ザ・フォース-
07. HEART OF SWORD~夜明け前~

ももいろクローバーZ

01. INVOKE
02. Believe
03. BIONIC CHERRY
04. 鋼の意志
05. 全力少女
06. 行くぜっ! 怪盗少女
07. 青春賦

NMB48

01. 高嶺の林檎
02. カモネギックス
03. ナギイチ
04. 僕らのユリイカ
05. イビサガール
06. らしくない
07. Must be now
08. ドリアン少年

Fear, and Loathing in Las Vegas

01. Acceleration
02. Rave-Up Tonight
03. Cast Your Shell
04. Thunderclap
05. Flutter of Cherry Blossom
06. Let Me Hear
07. Love at First Sight

UVERworld

01. ナノ・セカンド
02. Don't Think. Feel
03. I LOVE THE WORLD
04. ENOUGH-1
05. Collide
06. IMPACT
07. PRAYING RUN
08. 0 choir

倖田來未

01. IS THIS TRAP?
02. MONEY IN MY BAG
03. Boom Boom Boys~Fake Tongue
04. Once Again
05. 愛のうた
06. め組のひと
07. BE MY BABY~BRING IT ON
08. Poppin love cocktail
<アンコール>
09. real Emotion
10. キューティーハニー
11. 小さな恋のうた
12. LALALALALA

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楊(やん) @yan_negimabeya

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