約1年ぶりの赤坂BLITZ公演となったこの日。彼らは1年前よりも多くの観客が集まったことを喜びつつ、最新アルバム「下剋上。」の収録曲を中心に約2時間のステージを完遂した。
ハヤト(Vo)が「行くぞ、赤坂ー!」とシャウトすると、5人はそれを合図にチャム(Dr)の繰り出す高速リズムに乗せ「下剋上。」の1曲目「ほねとかわとがはなれるおと」(※正式表記は漢字1字)でアグレッシブにライブをスタートさせる。ファンも一斉にヘッドバンギングを始め、場内の温度は一気に上昇した。「休んでる暇はねえぞ」というハヤトの言葉通り、バンドは華那(G)とゆめ(G)のアンサンブルが小気味いい「アリア」、スモークの迫力ある演出が行われた「64」、ファンがジャンプを繰り返した「WYSIWIS」などアップチューンを畳みかけていく。
中盤ではそれまでの明るいムードから一転、彼らはメロディアスな「キレイゴト」「救われない世界」を連投。メンバーの動きはシンプルになり、ファンはじっとバンドの演奏に聴き入った。meN-meN(B)の華麗なタッピングからライブは後半戦へ。四つ打ちナンバー「RAD MUSIC!!」ではフロントの4人がステージの前方に進み楽しげにプレイ。続く「ゲバルト」では「わっしょいわっしょい」という賑やかなコールアンドレスポンスが繰り出され、場内はさらに一体感を増した。
本編を一気に駆け抜けた彼ら。最後にハヤトが「すげーあっという間だった。こんな大きい会場で迎えるツアーファイナルがこんなに一瞬だとは思わなかった」と感想を述べ、バンドはラストナンバー「halo.」をドロップ。イントロでは銀テープが噴射されるなど、大団円のうちに本編が終了した。
メンバーが去ると、ビジョンには11月に発売される新曲「クロトアカ」のミュージックビデオの撮影時の様子や、MVの一部などをまとめたVTRが流れる。さらに2016年1月に東京・Zepp Tokyoにてワンマンライブが行われること、バンド恒例の「ジャージ限定ライブ」が11月16日に東京・新宿BLAZEにて実施されることなどが発表され、ファンは歓声を上げて喜んだ。
アンコールで再びステージに姿を現したメンバーは1人ずつツアーやこの日のライブを振り返っていく。チャムは成長できたツアーだったと感慨深く語り、華那は先ほど本編ラストナンバーの「halo.」のイントロで感極まって涙したことを明かした。そしてバンドは「ヒューマンエラー」でライブを再開。イントロではハヤトの疾走に合わせ、フロアにウェーブが発生する。バンドはさらに楽曲を重ね、大盛り上がりのうちにライブを終えた。最後にハヤトはこの日の公演がソールドアウトしなかったことを素直にファンに報告。悔しさをにじませつつも、「Zeppでリベンジだ」とファンに誓い、ワンマンツアーを締めくくった。
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コドモドラゴン「6th Oneman Tour『下剋上。』-Tour Final-」
2015年9月5日 赤坂BLITZ セットリスト
01. ほねとかわとがはなれるおと(※正式表記は漢字1字)
02. FACE TO FAKE.
03. 魔女狩り
04. アリア
05. 64
06. Can't stop MAD teens.
07. BLACK STAR
08. WYSIWIS
09. キレイゴト
10. 救われない世界
11. 【VIper】
12. RAD MUSIC!!
13. ゲバルト
14. SODOM
15. ISOLATION
16. シリアルキラー
17. halo.
<アンコール>
18. ヒューマンエラー
19. DIVA
20. WARUAGAKI
コドモドラゴン ONEMANLIVE
2016年1月9日(土)東京都 Zepp Tokyo
コドモドラゴン5周年記念LIVE 「コドモの日」-今年もやります!ジャージ限定ライブ-
2015年11月16日(月)東京都 新宿BLAZE
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