ライブハウスに夏番長降臨！TUBE×怒髪天ツーマンで2組そろって「留年決定」

2015年8月30日 13:29 752 18 音楽ナタリー編集部

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今年で開局45周年のミヤギテレビによるライブシリーズ「もし僕！MUSIC SQUARE」の第3弾として、TUBEと怒髪天によるツーマンライブ「怒髪天 presents “杜ノ宴” ～夏番長降臨～」が昨日8月29日に宮城・Rensaで開催された。

握手する前田亘輝（中央）と増子直純（右）。（Photo by keiichi ebina @ebicky）

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TUBEが6月にリリースしたアルバム「Your TUBE + My TUBE」には、国内アーティスト15組がTUBEのために書き下ろした新曲を収録。同作には怒髪天の増子直純（Vo）が作詞、上原子友康（G）が作曲を手がけた「夏番長」が収められており、この曲はすでにTUBEのライブでお馴染みの1曲となっている。今回の対バンは「夏番長」を制作したことがきっかけで、怒髪天がTUBEに出演オファーをして実現したもの。TUBEにとってライブハウスでの公演は2004年のカバー曲ツアー「TUBE LIVE AROUND 2004 EXTRA『Boomerang St.』」以来11年ぶりとなった。

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TUBE（Photo by keiichi ebina @ebicky）［拡大］

この日に先陣を切って登場したのはTUBE。まさに「夏番長降臨」というイベントタイトル通りの存在感で、メンバーがステージに姿を現しただけで早くも会場は興奮の渦に。最新シングル「SUMMER TIME」からライブをスタートさせ、すでに肌寒くなってきた仙台を熱いステージングで一気に真夏へと巻き戻した。前田亘輝（Vo）は「今日は怒髪天の前座として来ました」と謙遜しつつ、貫禄たっぷりのパフォーマンスを連発。彼ら自身も小さな会場でのライブに手応えを感じているようで、「Your TUBE + My TUBE」で奥田民生がTUBEのために書き下ろした楽曲「雪でも夏」を歌い終わったあとには「この曲は50回くらい歌ったけど今日が一番よかった。CDよりいいかも」と語っていた。

TUBEと怒髪天のセッション。（Photo by keiichi ebina @ebicky）［拡大］

その後、前田は「1ステージごとやって終わる普通の対バンライブなんて、オレたちは許せないから」と話して、ステージに怒髪天の増子と上原子を呼び込んだ。増子は番長を意識した学生服と日の丸ハチマキ、上原子はアロハシャツを着て姿を現し、2人が楽曲提供した「夏番長」をTUBEとともにセッション。前田と増子のデュエットによる「30年間夏番長今年も夏に留年決定！」という力強い歌に観客は大いに盛り上がり、会場は笑顔で満たされた。曲が終わると前田は「2人にプレゼントを用意してきた」と言い、増子と上原子に1本ずつアコースティックギターを手渡した。さらにTUBEは「シーズン・イン・ザ・サン」「あー夏休み」といった大ヒット曲を続けざまに披露。会場を熱狂で包み、次の怒髪天にバトンをパスした。

増子直純（怒髪天）（Photo by keiichi ebina @ebicky）［拡大］

怒髪天は「情熱のストレート」からライブをスタートさせ、TUBEに負けず劣らずの熱いステージを展開。「酒燃料爆進曲」では最後の歌詞を「仙台の空」とアレンジして歌い、オーディエンスを喜ばせていた。増子はMCで開口一番「やりづらい！誰が歌った後だと思ってんの！」と叫びつつ、「実家の母ちゃんにメールしましたよ！」とこの日の対バンが実現したことへの喜びを露わにしていた。

怒髪天（Photo by keiichi ebina @ebicky）［拡大］

彼らはその後も気合いたっぷりのパフォーマンスを次々と畳み掛けるように披露。観客とともに腕を振り上げて「歩きつづけるかぎり」を熱唱すると、前田がお盆を持って袖から現れ、メンバーに缶ビールや栄養ドリンク、おしぼりを差し入れていった。前田がステージから去ったあとで、怒髪天のメンバーたちは前田について「今夜は朝まで付き合うって言ってた。恐ろしいね」「楽屋で言ってましたよ。『夜番長、見せてやる』って」「さっきのライブが終わった途端に袖での第一声が『牛たん屋に行こう！』だった」と明かし、イベント後の打ち上げについて戦々恐々としていた。

怒髪天（Photo by keiichi ebina @ebicky）［拡大］

TUBEとの対バンということで夏の曲を用意してきたという彼ら。「我々も夏の曲はいろいろあるんですが、他人の夏の曲をやります」という曲紹介から松田聖子「夏の扉」のカバーが披露されると、観客もPPPHで大盛り上がりになった。「宜しく候」でライブ本編が終了したのち、怒髪天はアンコールを受けて再びステージに登場。増子は「ありえないよ！ TUBE先輩を先にやらせといてアンコールなんて！」と恐縮しつつ、「最後にカバーじゃない自分たちの夏の曲をやります。もしいずれオレたちのトリビュートアルバムが出ることがあれば、ぜひTUBE先輩にカバーしてほしい」と言って最後に「真夏のキリギリス」を熱唱した。

なおTUBEは9月23日に兵庫・阪神甲子園球場で「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2015」を行い、10月から全国ホールツアー「TUBE LIVE AROUND 2015 Your TUBE + My TUBE」の後半戦を実施。10月7日には、春夏秋冬でシングル4枚をリリースする企画の第3弾として「TONIGHT」を発表する。