涼しげな風が横浜に吹き込んだ18:00にライブは開演。マーチングバンドによる「夏色」が響く中、ゆずの2人がふらりとステージに現れる。“二人参客”というライブタイトルにちなみ、岩沢厚治が北川悠仁の左足と自身の右足を緑色のタスキで結ぶと、2人は肩を組み二人三脚でセンターステージへ。そしてタスキを外し、ギターを手にすると顔を見合わせ「栄光の架橋」からライブをスタートさせる。2人の力強い歌声と2本のアコースティックギターの音色が会場を包んだ。
序盤に彼らは路上時代から歌唱していた「なにもない」「~風まかせ~」、未発表曲「公園」などを連発。さらにオフィシャルサイトで募っていた“変な曲リクエスト”に応えるコーナーでは、軽妙なトークを織り交ぜながら「止まらないしゃっくりを止めたいときに聞きたい曲」というお題のリクエストへ応えた「月曜日の週末」、「急いで階段を降りたが、あと一歩のところで電車のドアが閉まってしまい、ひとりホームに取り残されたときに聞きたい曲」というお題で票が集まった「サヨナラバス」を披露した。またゆずが横浜スタジアムで単独ライブを行うのは2000年以来15年ぶりということで、「嗚呼、青春の日々」では、ステージ上方のビジョンに2000年のライブ映像が映し出されるという一幕もあった。
中盤には若手クリエイター集団・渋家とコラボした「柚渋メドレー」が。このコーナーでゆずは弾き語りではなく、打ち込みを使用したアレンジでメドレーを展開。カラフルなライティングやダンサーによるユニークなパフォーマンスなど、それまでとは趣向を変えた演出でライブを盛り上げる。「向日葵ガ咲ク時」では緑色の植物が飾られていたセンターステージに大輪のヒマワリが追加され、さらに来場時に観客に配布されていたシンクロライトが一斉に黄色に点灯。会場を黄色に染めた。
再び弾き語りスタイルに戻った2人。最後に北川が「僕と岩沢でゆずを始めました。まさに二人三脚でした」と改めて路上時代から振り返り始める。そして今は関係者やファンとともに“何千万人何千万脚”になったと言い「これからも変わらない思いを、タスキを結びながら歩いていけたら」と思いを打ち明けた。そしてこのライブのテーマソング「二人三脚」を丁寧に届け、本編を締めくくった。
総勢114名の関東学院マーチングバンドとコラボした「終わらない歌」で壮大に幕を開けたアンコールでは、北川が「ちょっと話します」と断り、この日がちょうど終戦から70年の節目であること、その日にゆずが地元である横浜スタジアムのステージに立つことになったことに意味を感じたということを、静かに語る。そして2人はすっかり暗くなった横浜の空の下でファンとともに黙祷を捧げ、さらに「これからのみんなの毎日が平和でありますように。願いを込めて」と告げると「Hey和」を演奏。優しく伸びやかな歌声を高らかに届け、厳かに横浜スタジアム公演の初日の幕を下ろした。
ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム
2015年8月15日 横浜スタジアム セットリスト
01. 栄光の架橋
02. 贈る詩
03. なにもない
04. ~風まかせ~
05. 公園(未発表曲)
06. 月曜日の週末
07. サヨナラバス
08. 嗚呼、青春の日々
09. 雨のち晴レルヤ
10. 柚渋メドレー:岡村ムラムラブギウギ / する~ / イロトリドリ / LOVE & PEACH / いちご / 向日葵ガ咲ク時 / ワンダフルワールド
11. シシカバブー
12. 虹
13. 夏色
14. 二人三脚
<アンコール>
15. 終わらない歌
16. 少年
17. Hey和
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リンク
- ゆず Official Website
- LAWSON presents ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム|ゆず Official Website
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エリーZ(Zは元々入れていた名😱戦争/侵攻反対) @Elise_zz
8月15日はやっぱり「Hey和」 #yuzu
"この日がちょうど終戦から70年の節目であること、その日にゆずが地元である横浜スタジアムのステージに立つことになったことに意味を感じたと >
ゆず、地元で平和への祈り捧げたハマスタ初日 http://t.co/eZm1YFLlEM