初日と同じくマーチングバンドが「夏色」を奏でる中、ライブタイトルにちなんだ二人三脚で北川悠仁と岩沢厚治がステージに現れる。この日の1曲目は「センチメンタル」。さわやかなメロディと2人の歌声がスタジアムに響き渡ったのち、2曲目の「ところで」の途中で雨が降り始めた。雨足が徐々に強まる中、ここ横浜での路上時代からの名曲が次々と披露される。「心の音」の「今にもひと雨来そうな真っ黒な雲が西から流れ始めた」というタイムリーな歌詞には客席から思わず笑い声が起こるが、時に優しく時に力強く歌う2人の声に、次第に全員が聴き入っていった。
途中にはグラウンド中央に設置された、2人が立つセンターステージがゆっくりと回転し、岩沢が「便利だねー!(笑)」と喜び、北川も「18年やってるとステージごと回してくれるようになります(笑)」とスタッフに感謝を述べる一幕も。オフィシャルサイトで募集していたリクエスト企画のコーナーでは、「コンビニでお弁当が温まるのを待っている間に聴きたい曲」として「もうすぐ30才」を、「『ひさしぶり』と声をかけられたけど誰だかわからなかったときに聴きたい曲」として「連呼」を披露した。この頃から会場に降る雨はすさまじい強さに。北川は「雨に負けるな!」と豪雨に打たれる観客を鼓舞し、岩沢とともに熱い歌声を届け続けた。
前日に続いて披露された、ダンスミュージック風のアレンジで送る「柚渋メドレー」では、北川がダンサーたちとともにアリーナ外周の花道を駆け抜ける。降り続いた豪雨も徐々に弱まり、「向日葵ガ咲ク時」の歌詞「もうすぐ雨は通り過ぎるから」を北川が歌うと客席からは大歓声が上がり、2人も笑顔でその様子を見守った。メドレー最後の曲「ワンダフルワールド」が終わると岩沢は「雨が止んだぞー!」と叫び、観客と喜びをわかちあう。その後披露された「虹」では2人の伸びやかな声が横浜の空に響き、さらにアウトロでは3万人のオーディエンスが「雨上がりの空に そっと架かる虹の橋」と大合唱。北川は「『ワンダフルワールド』で雨が上がって、みんなで『虹』を歌うなんてロマンチックだなあ」と感動した様子を見せた。
「夏色」で会場が大盛り上がりとなったあと、北川は集まったファンに向けて「時間が経つにつれて変わるものもあるけど、変わらない思いをみんなのために歌い続けたいと思います」と挨拶。路上時代からの過去のライブ映像をバックに本編ラストナンバー「二人三脚」を熱唱した。
アンコール1曲目では関東学院マーチングバンド114名とのコラボレーションで、最新シングル曲「終わらない歌」を披露。北川は会場のバックスタンドに設置された、2人が出入りするための植物をモチーフにしたアーチについて「あのアーチをくぐったら新しい自分に出会える」という意味を込めて作ったことを語り、「みんながそれぞれの生活に戻ったら、また新しい自分に出会っていくと思います。でもこの夏は、こんな雨に打たれながらゆずを一生懸命応援した夏なんだから、これからの日々は最高の日々になるでしょう!」と宣言し、オーディエンスから大きな拍手を浴びた。
最後を飾った曲は「栄光の架橋」。北川のリードに合わせて1番を3万人の観客が、2番をゆずの2人が歌う形で、会場の一体感はピークに達した。曲が終わると2人はオーディエンスに感謝を述べるように花道を一周し、バックスタンドでがっちりと握手を交わしてステージを降りていった。
この2日間のライブの音源は、彼らの14年ぶりの弾き語りライブアルバムとして9月9日にリリースされることが決定している。このアルバムに関する続報も楽しみにしておこう。
ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム
2015年8月16日 横浜スタジアム セットリスト
01. センチメンタル
02. ところで
03. 心の音
04. ねこじゃらし
05. 流れ者(未発表曲)
06. もうすぐ30才
07. 連呼
08. ジャニス
09. 友達の唄
10. 柚渋メドレー:岡村ムラムラブギウギ / する~ / イロトリドリ / LOVE & PEACH / いちご / 向日葵ガ咲ク時 / ワンダフルワールド
11. シシカバブー
12. 虹
13. 夏色
14. 二人三脚
<アンコール>
15. 終わらない歌
16. 少年
17. 栄光の架橋
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リンク
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- LAWSON presents ゆず 弾き語りライブ2015 二人参客 in 横浜スタジアム|ゆず Official Website
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