この日の公演では、ステージ前の紗幕に3D映像が投影され、来場者は入場時に配られた3Dメガネを着用してライブを楽しんだ。amazarashiは「後期衝動」でライブをスタートさせ、序盤に「季節は次々死んでいく」「ドブネズミ」「ワンルーム叙事詩」といった新旧の楽曲を次々に披露。秋田ひろむの力強い歌声とリンクして、紗幕には3D化されたタイポグラフィの歌詞が浮かび、さらに楽曲の世界観にあわせた写真、アニメーションも立体的に映し出された。
また8月19日に発売される2ndシングル「スピードと摩擦」のカップリング曲「名前」では、真上からスポットライトを浴びる秋田が歌う姿がフィーチャーされ、観客は噛みしめるように楽曲に聴き入っていた。そして秋田は多くの観客が集まったことに感謝の言葉を口にし、「バンドを始めて、初ライブをやったのが中学校2年生くらいで。その頃の自分にこういう景色が待っていることを伝えられたらなって思いました」と感慨深げに語ってから「14歳」を情感豊かに披露した。
3D映像による演出のみならず、レーザーを駆使した照明も目を引いたこの日の公演。ライブの後半、新曲「スピードと摩擦」でミュージックビデオの3Dバージョンが投影されたかと思えば、「空っぽの空に潰される」では水色のレーザーが観客の頭上いっぱいに広がるなど楽曲とシンクロした演出が続いていく。「雨男」「美しき思い出」がしっとりと届けられたあと、「ライブ会場が大きくなるたび、CDリリースするたび、ようやくここまで来たなって思います。同時に『ああここが限界かもな』って思ったりもします。そういうものも含めて、全部いつでも捨てられるようにやらなきゃダメなんだろうなって思ってます。amazarashiはゼロから始まりました。ゼロから今日に至るまでの話です」という秋田のMCからポエトリーリーディング「しらふ」へ。秋田は凄みの効いた劇的な語りで観客を引き込んでから「ヨクト」を歌唱。そして最後は前向きなメッセージが込められた「スターライト」でライブを締めくくった。
amazarashi 5th anniversary live 3D edition
2015年8月16日 豊洲PIT セットリスト
01. 後期衝動
02. 季節は次々死んでいく
03. ヒガシズム
04. ドブネズミ
05. 風に流離い
06. ワンルーム叙事詩
07. 名前
08. 14歳
09. 冷凍睡眠
10. スピードと摩擦
11. 空っぽの空に潰される
12. 雨男
13. 美しき思い出
~ポエトリーリーディング「しらふ」~
14. ヨクト
15. スターライト
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