小倉唯、パシフィコいっぱいに“HAPPY”詰め込んだ初ワンマン

30

547

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 322 459
  • 19 シェア

小倉唯のワンマンライブ「HAPPY JAM」が7月5日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで昼夜2回にわたって開催された。ここではその夜公演の模様をレポートする。

小倉唯(写真提供:キングレコード)

小倉唯(写真提供:キングレコード)

大きなサイズで見る(全6件)

小倉は3月にソロ名義としては初のフルアルバム「Strawberry JAM」を発表。このアルバムのリリース記念公演にして、彼女の個人名義で初めての単独公演となった今回のライブには昼夜とも4000人を超えるオーディエンスが集まった。

小倉唯「Honey▼Come!!」期間生産限定盤ジャケット

小倉唯「Honey▼Come!!」期間生産限定盤ジャケット[拡大]

Strawberry JAM(CD+BD盤)

小倉唯「Strawberry JAM(CD+BD盤)」
Amazon.co.jp

Strawberry JAM(CD+DVD盤)

小倉唯「Strawberry JAM(CD+DVD盤)」
Amazon.co.jp

Strawberry JAM(通常盤)

小倉唯「Strawberry JAM(通常盤)」
Amazon.co.jp

夜の部の開演直前、オーディエンスを出迎えたのは小倉自身による影ナレーションだ。「開演までもう少し」「ここで皆さんにサプライズです!」と語ったナレーションの彼女は、ステージ最前に緞帳代わりに張られた巨大スクリーンと、両サイドのスクリーンを通じて8月12日に発売される最新シングル「Honey▼Come!!」表題曲のミュージックビデオを初公開。これに驚きの声を上げたオーディエンスたちは、“ハチの巣構造”を意味する“ハニカム”というタイトルになぞらえ、ミツバチのようなイエローのペンライトを振り、楽曲に合わせて「Honey▼Come!!」コールを送るなど、ライブ本編さながらのリアクションを見せていた。

そして数分後、そのステージ前のスクリーンに、寝坊した小倉が慌てて“瓶詰めのイチゴジャム”を手に出かける煽り映像が投影されたところからライブ本編はスタート。映像が消えたスクリーンに右手を高々と掲げた彼女のシルエットが映し出されるとホールは大歓声に包まれる。幕が開くと、レインボーカラーのドレス姿の小倉はアルバムのオープニングトラック「FUN FUN MERRY JAM」をパフォーマンスした。

プロジェクションマッピングが描き出す街並みの中「Charming Do!」を歌い、「いつだってCall Me!」ではステージ上でオレンジベースのサマードレスに早替えするなど、カラフルな演出でライブ序盤を彩った小倉は「今日は『HAPPY JAM』なのでただのジャムではありません」「みんなにハッピーになってもらえるようにがんばります」と高らかに宣言する。そして「さっきの早替えに気付かなかった人?」と問いかけると、ほとんどのファンが「ハーイ!」と挙手。これに彼女は「絶対ウソでしょ」と苦笑いを浮かべるも、改めて同じ質問を投げかけ、やはり大きな「ハーイ!」の声が返ってくると「さっきとあんまり声の量が変わってないってことはホントかな?」と小首をかしげるなど、先ほどの言葉通り、“ハッピー”なやり取りを繰り広げていた。

4人のダンサーとともにコミカルなダンスを魅せつつ、オリエンタルなメロディを歌う「A Lovely Tea Break」を披露し、また「HAPPY JAM」のライブタイトルにちなんで東京・板橋のハッピーロード大山商店街を巡る煽り映像「ゆい散歩」を上映したのちには、その雰囲気を一転させる。クレープ店、甘味処、たこ焼き屋を巡り、呉服屋では浴衣を着付けしてもらい、「作りたいものがある」とスーパーマーケットで買い物をする「ゆい散歩」が終わった直後、彼女は白いドレスシャツにブラックのショートパンツというシックな出で立ちで「Get over」「Raise」とシリアスなロックチューンを2連投。その後もこの日初披露となる「Honey▼Come!!」のカップリング曲「ガーリッシュエイジ」でダンサーたちとハードなステップを踏んだかと思えば、ダンサー陣によるダンスタイムを挟んだのちにはバラード「シュガーハートエイク」を優しく歌い上げる。さらに「このキャラクターに出会えて本当によかった」と、自身の声優活動初期の出演作「神様のメモ帳」のキャラクター・アリス名義の楽曲「きみがここに来る二、三の理由」を歌うと、客席からは万雷の拍手が巻き起こった。

小倉唯「HAPPY JAM」夜の部の様子。(写真提供:キングレコード)

小倉唯「HAPPY JAM」夜の部の様子。(写真提供:キングレコード)[拡大]

親交のある声優・日高里菜が声を務めるカワウソのパペットのレクチャーのもと「ゆい散歩」の中で買い込んだ材料を使ってハンバーグを作る煽り映像と「Tinkling Smile」から始まったライブ後半戦は、またも“ハッピー”な展開に。ホールのそこここから上がった「ハンバーグが食べたい」の声に「ハンバーグはあげられないけど、何かあげられるものはないかな?」と口にした小倉は、続く要望に応えて、はにかみながらも両手で胸の前でハートマークを作ってみせる。するとオーディエンスは「もう1回」コールを巻き起こし、照れる彼女から「怒るよ!」とたしなめられるも、めげずに「怒られたい!」とひと言。これに「『怒られたい』じゃない!」と返した彼女は、開演前のMV解禁時同様イエローのペンライトの光があふれる中「Honey▼Come!!」を初披露し、さらにアニメ「ロウきゅーぶ!」のキャラクターソング「ともだちピンク」と、文字通り“ハッピー”な「Happy Strawberry」を畳みかける。そして「Sing-a-ling-a-Harmony」を「いつも支えてくれている皆さんへの感謝と恩返しの気持ちを込めて」歌って最敬礼とともにステージをあとにした。

アンコール1曲目は「thx!!」。この曲の序盤「♪シンラバンショー ありがとう!!」のタイミングでステージ上にポップアップした小倉は、自らの指でハートを描くと、セットにもプロジェクションマッピングによる大きなハートマークが描かれるというステージ全体を使った演出でファンに自身の思いを届ける。続くMCでも「本当に最高の思い出を作ることができました」「応援してくれている皆さん、スタッフ、家族、友達に心から感謝したいです」と涙ながらに“thx!!”の言葉を口にした。

しかしオーディエンスから温かい「ゆいちゃん」コールが送られると、気を取り直して「小倉唯の物語はまだまだ始まったばかりです」「これからの歴史は皆さんと一緒に歩んでいきたい!」と力強く宣言。「本当に本当に最後になるけど、ハッピーに盛り上がりましょう!」と自身最大のヒットチューン「Baby Sweet Berry Love」を投下する。この日一番の盛り上がりを見せるオーディエンスを前に、その声を直に聴くべくイヤーモニターを外した彼女は「よく聞いててね」とオフマイクのまま「今日は本当にありがとうございました!」とシャウトして、自身初のワンマンライブを大成功のうちに締めくくった。

Honey▼Come!!(期間生産限定盤)

小倉唯「Honey▼Come!!(期間生産限定盤)」
Amazon.co.jp

Honey▼Come!!(通常盤)

小倉唯「Honey▼Come!!(通常盤)」
Amazon.co.jp

関連する特集・インタビュー

この記事の画像・動画(全6件)

小倉唯「HAPPY JAM」
2015年7月5日 パシフィコ横浜 国立大ホール 夜公演セットリスト

01. FUN FUN MERRY JAM
02. Charming Do!
03. パンドラ▽ショコラ
04. いつだってCall Me!
05. in Wonderful Wonder
06. A Lovely Tea Break
07. Get over
08. Raise
09. ガーリッシュエイジ
10. シュガーハートエイク
11. きみがここに来る二、三の理由
12. Tinkling Smile
13. Honey▼Come!!
14. ともだちピンク
15. Happy Strawberry
16. Sing-a-ling-a-Harmony
<アンコール>
17. thx!!
18. Baby Sweet Berry Love

※文中▽は白抜きハートマーク、▼はハートマークになります。

全文を表示

読者の反応

たけてぃ @Broly445

小倉唯、パシフィコいっぱいに“HAPPY”詰め込んだ初ワンマン - 音楽ナタリー http://t.co/DbB1SQsEqQ

コメントを読む(30件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 小倉唯 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。