オーケストラ調にアレンジされた「輝け空色少女」に合わせてレーザーが場内に張り巡らされると、ステージにクルミクロニクルが登場。彼女は通称“クルミ棒”と呼ばれるオレンジ色の光るステッキを手に「KITTY」でライブをスタートさせた。
「Prismic Step」を歌い終えたクルミは客席からの温かい声援を受け、「笑ってさよならするって私が言ったんだから」と涙。満場のフロアを眺め「終わりが来ることは想像していたけど、ここまで人が来てくれた中で終わることができるとは思ってなかった」と口にした。
1stアルバム「クルミクロニクル」のナンバーを連投した彼女はステージ後方のDJブースへ。機材を操りながら、Daft Punkの「One More Time」のカバーや「FLIGHT」などをパフォーマンスして会場を沸かせた。DJパートを終えたクルミは一度ステージから捌け、客席後方から再登場。「午前11時」をフロアで観客に囲まれながら歌い、ファン1人ひとりとハイタッチを交わしながらステージへとたどり着いた。
終盤では「ススメ!ススメ!」をはじめとする初期ナンバーが中心に披露されていく。そしてファンからのサプライズで会場中にブルーのサイリウムが掲げられた「輝け空色少女」、「twinkle linkle line」でライブ本編は幕引きに。クルミは「月から金までは普通のくるみ、土日は絶対クルミクロニクルだった。(この活動が)本当に自分の大半を占めていたから、それがなくなると私が私じゃなくなっちゃうんじゃないかなってすごく怖かった。でも言葉だったり仕草、表情だけでも自己表現なんだって、これからも私は私なんだって自己解決しました」と笑顔を見せた。
盛大な“クルミコール”を受けて行われたアンコールで彼女は「Seventeen(Original)」と「明日晴れたら」を披露。ダブルアンコールではクルミ自身が作詞した「君がくれたストーリー」と、「ねえ君と出会って 今日で一年だね」という歌詞を「今日で二年だね」と自身の活動年数に変更して歌った「オレンジ」の2曲が涙ながらに届けられた。彼女は「普通の女子高生だった私にこんなに優しくしてくれて、支えてきてくれて、ときには励ましてくれて、言葉には表せないけど本当に感謝しかありません。ありがとうございました」と深々とお辞儀をした。
この日はトリプルアンコールも行われ、クルミは観客が用意したカラフルな風船に囲まれながら再び「輝け空色少女」を元気いっぱいに歌唱。「クルミクロニクルが終わったら悪いことしかないんじゃないかなっていうくらい本当にいいことばっかりでした。終わりたくないけど、今日で終わりにします。本当に本当に本当に……ありがとうございました。以上クルミクロニクルでした。お世話になりました」と名残惜しそうにステージをあとにした。
クルミクロニクル「きみにありがとう」
2015年7月5日 WWW セットリスト
01. KITTY
02. Prismic Step
03. Candy Trip
04. ブロークン・トイ
05. Rainy Starry Night
06. Rainbow
07. 16(feat. USAGI DISCO)
08. VOICE
09. KITTY(Touch ME Ver.)
10. One More Time(Daft Punkカバー)
11. FLIGHT
12. 午前11時
13. ススメ!ススメ!
14. クルリクル
15. 17
16. MAKE NEW WORLD
17. 輝け空色少女
18. twinkle linkle line
<アンコール>
19. Seventeen(Original)
20. 明日晴れたら
<ダブルアンコール>
21. 君がくれたストーリー
22. オレンジ
<トリプルアンコール>
23. 輝け空色少女
リンク
- クルミクロニクル Official Site
- クルミクロニクル 公式ブログ
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田中田田田(たなかたでんた) @Tumapai
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