藍井エイル、強力ゲスト招いたツアー千秋楽で心の距離を“BREAK OUT!”

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藍井エイルが6月27日にツアー「BEYOND THE LAPIS」最終公演を東京・豊洲PITで開催した。

相川七瀬(左)と藍井エイル(右)。(Photo by Shinsuke Irihi)

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藍井エイル(Photo by Shinsuke Irihi)

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藍井はこの4月にシングル「ラピスラズリ」を、そして先週6月24日に3rdフルアルバム「D'AZUR」をリリース。今回のツアーで彼女はこの2枚のディスクを引っさげ全国9都市でライブを行っており、その最後の地、豊洲PITには超満員のファンが駆けつけた。

オーディエンスの手にするブルーのペンライトの光でフロアが包まれる中、楠瀬タクヤ(Dr / Sabao、ex. Hysteric Blue)、黒須克彦(B)らからなるサポートバンドとともにステージに現れた藍井は、まずはエレピ1本をバックに「Lament」の頭サビを高らかに歌い上げる。すると、その歌声にバンドとオーディエンスが呼応。ドライブ感あふれるプレイと怒号のような「ハイ! ハイ!」コールが彼女の声に重なり、ツアーファイナルの幕が勢いよく切って落とされた。

以降、ライブ序盤戦はめまぐるしい展開を見せる。「1人ひとりの心の距離をゼロにして音楽を心から楽しみましょう!」とのシャウトを挟みつつ「空蝉アルティメット」や「ツナガルオモイ」などのアッパーチューンを連投したかと思えば、「藍井エイルのライブ、今日が初めての人」との問いかけに、大半のオーディエンスが「ハーイ!」と答え「ツアー中、この質問をしてきてウソを吐かれなかったことがなかったんですけど……」と苦笑い。直後には、自身の多彩なディスコグラフィを見せつけるかのような楽曲群を披露する。5拍子、6拍子、4拍子と複雑にリズムが変化し続ける「electric irony」、流麗なメロディで魅せるミディアムチューン「閃光前夜」、超高速な「Fade Into Black」とヘヴィなリフがフロア中に響き渡る「Fairy Tale」という2つのヘヴィメタルナンバーを畳みかけ、 “ウソ吐き”たちの大歓声を集めてみせた。

「BREAK OUT!」を歌う相川七瀬と藍井エイル。(Photo by Shinsuke Irihi)

「BREAK OUT!」を歌う相川七瀬と藍井エイル。(Photo by Shinsuke Irihi)[拡大]

そしてバラード「リンドウの花」をドラマチックに歌い上げたところで、ライブは折り返し地点に。ニューアルバム「D'AZUR」収録曲をオーディエンスとともに成長させていきたいと語った藍井は「とびっきり盛り上がる曲をお届けします!」とツアーファイナル限定のスペシャルゲストを招き入れる。

そのゲストとは相川七瀬。藍井が昨年相川のトリビュートアルバムに参加し、そのとき歌った「BREAK OUT!」を「D'AZUR」のボーナストラックにも収録したことからこの日のステージをともに踏むことになった両者は、オーディエンスのどよめきの声の中、ハグ。これに続けて相川が「私の歌をリアルタイムで聴いていない世代の人が聴いている、エイルちゃんのような若いアーティストに歌ってもらいたかった」と語ると2人はその「BREAK OUT!」をフロアとともに大合唱した。

藍井エイル(Photo by Shinsuke Irihi)

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相川が去ったステージで「ビックリしたでしょ」といたずらっぽく笑った藍井は「『D'AZUR』の中でも思い切りトベる曲で思い切り盛り上がっていきましょう」と共演時の勢いそのままに、フロアとともにライブ後半戦を一気に駆け抜ける。「シンシアの光」では「跳べ!」と挑発する彼女に応えたオーディエンスがジャンプを繰り返し、イントロのピアノの音色が鳴り出した瞬間、大歓声が上がった「INNOCENCE」では藍井とフロアによるこの日何度目かのシンガロングが繰り広げられた。

ライブ本編終盤、藍井はニューアルバムのリードトラック「Bright Future」と最新シングル曲「ラピスラズリ」という2つの新曲と、キラーチューン「IGNITE」を連発。これにフロアが最高潮の盛り上がりを見せると、彼女はオーディエンスに「東京でまた1つ最高の思い出ができたことをうれしく思います」と続け、“思い出”を歌う「MEMORIA」を披露して、ひとまずステージをあとにした。

終演後、サポートバンドとオーディエンスと記念撮影をする藍井エイル。(Photo by Shinsuke Irihi)

終演後、サポートバンドとオーディエンスと記念撮影をする藍井エイル。(Photo by Shinsuke Irihi)[拡大]

オーディエンスからアンコール代わりに送られた「エイエイルー!」コールに応えた藍井は、彼らとともに「コバルト・スカイ」で勢いよくタオルを振り回すも、続くMCでは目に涙を浮かべる場面も。東京・日本武道館公演が11月2日に控えていることに触れるや、デビュー以前からの夢だった大舞台に上がれる喜びに声を詰まらせてしまう。しかしフロアからいくつもの「エイル」コールが湧き上がると、「どんなに『ありがとう』って言っても伝えきれないから、思いを歌に込めたい」とバラード「虹の音」を披露。まさにその言葉の通り「君がくれたものは温かく優しい 変わらない」「ありがとう…」と優しく歌ったのちには、気を取り直した様子で「ここまで心のゼロ距離を作り続けてきました?」「もう1つのゼロ距離を作ろうと思います!」と、オーディエンス同士に手をつながせてウェーブ2連発を先導する。そして「心の距離をゼロにできたかい?」「最高の声を聞かせてくれるかい?」「最高に盛り上がっていきましょう!」と叫ぶと、ステージ最前線まで乗り出すギタリスト、ベーシストを従え「シリウス」をドロップ。ストレートなロックチューンを高らかに歌い上げて「最高の時間でした!」と、「BEYOND THE LAPIS」ツアーを締めくくった。

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藍井エイル「Eir Aoi LIVE TOUR 2015 -BEYOND THE LAPIS-」
2015年6月27日 豊洲PIT セットリスト

01. Lament
02. 空蝉アルティメット
03. KASUMI
04. ツナガルオモイ
05. サテライト
06. electric irony
07. 閃光前夜
08. End Of The Earth
09. Fade Into Black
10. Fairy Tale
11. GENESIS
12. リンドウの花
13. BREAK OUT!
14. シンシアの光
15. サンビカ
16. INNOCENCE
17. Bright Future
18. ラピスラズリ
19. IGNITE
20. MEMORIA
<アンコール>
21. コバルト・スカイ
22. 虹の音
23. シリウス

藍井エイルワンマンライブ@日本武道館

2015年11月2日(月)東京都 日本武道館

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楊(やん) @yan_negimabeya

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