9mm初の大阪「カオスの百年」で新曲連発、Nirvanaカバーも

9mm Parabellum Bulletが自主企画イベント「カオスの百年 vol.11」を、6月19日に大阪・Zepp Nambaにて開催した。

菅原卓郎（Vo, G）の弾き語りツアーなど個々の音楽活動はあったものの、バンドとしてのライブは約半年ぶりとなった9mm。初の大阪開催となった「カオスの百年」は、「Answer And Answer」から激しく幕を開けた。菅原はひさしぶりのライブを楽しんでいるようで、「9mm全然ライブしねえなってみんな待ってたと思うんですけど。俺たちも思ってたから。こないだまで死んでたようなもんだったよ、俺たちは。今生き返った！」と叫び、オーデェンスの喝采を浴びた。

なお、自主企画ならではの特別なセットリストが魅力の「カオスの百年」。「いろんな曲をカバーしてきたけど、今までライブで演奏したことないカバー曲」という紹介からNirvana「Territorial Pissings」が披露されたり、サーフロックテイストのインストゥルメンタル「The Revenge of Surf Queen」がパフォーマンスされたりとレアな楽曲が続く。そして中盤のMCでは、この半年の間に作曲活動を行っていたことや、9月9日にメンバー4人がそれぞれ作曲およびプロデュースを担当した楽曲を収めた“クアトロA面”シングル「反逆のマーチ / ダークホース / 誰も知らない / Mad Pierrot」をリリースすることがアナウンスされる。大歓声が上がる中、4人はシングルに収録される新曲4曲を続けてプレイし、フロアに熱狂を作り出した。なお「反逆のマーチ」は滝善充（G）、「ダークホース」は中村和彦（B）、「誰も知らない」は菅原、「Mad Pierrot」はかみじょうちひろ（Dr）が手がけている。

「Butterfly Effect」からスタートした後半戦は、ジャジーな「キャンドルの灯を」や、叙情的なムードが漂う「カモメ」などさまざまなタイプな楽曲で構成。そして「ハートに火をつけて」を口火に、「Black Market Blues」「Living Dying Message」「Talking Machine」といったキラーチューンが連投され、「The Silence」でライブ本編は終わりを告げた。

その後のアンコールでは、かみじょうが力強く鳴らした銅鑼の音を合図に、菅原が10月に行う全国ツアー「カオスの百年TOUR 2015」のゲストラインナップを一挙にアナウンス。新たなニュースをファンに届けテンションを高めたあと、アンコールとして3曲を連続投下して「カオスの百年」を締めくくった。