グッドモーニングアメリカ、“ホーム”八王子に感謝伝えた初ホールワンマン

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グッドモーニングアメリカが6月13日に東京・オリンパスホール八王子にて、初のホールワンマンライブ「挑戦 第六夜」を実施した。

グッドモーニングアメリカ(photo by hiromichi sato)

グッドモーニングアメリカ(photo by hiromichi sato)

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会場のある八王子はグドモ結成の地。公演を前に八王子駅前の商店街・西放射線ユーロードには90枚以上のバンドのフラッグが飾られ、和菓子店「都まんじゅう」ではグドモの焼印が押された特製のまんじゅうが販売されるなど、街をあげて彼らを歓迎する施策が各所で行われた。また会場には幅広い年齢層の観客が集まり、八王子に凱旋する4人の姿を待ち望む。

金廣真悟(photo by hiromichi sato)

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開場BGMが鳴りやむと、ステージを覆う紗幕にバンドからのメッセージが映し出された。「あの頃の僕らは前に進みたくて でも進めなくて 必死にもがいていた」「4人だけで生きていた世界も 今は4人だけじゃない」と、グドモのこれまでの歩みを伝えるムービーに観客は目を凝らす。すると紗幕の奥にスポットライトが当たり、そこには金廣真悟(Vo, G)の姿が。彼が伸びやかな声でギターを弾き語ると紗幕は切って落とされ、バンドは「そして今宵は語り合おう」でライブをスタートさせた。

たなしん(photo by hiromichi sato)

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彼らは続けて「輝く方へ」を披露。「拝啓、ツラツストラ」ではオーディエンスの大合唱が起こり、会場の熱気はぐんぐん高まっていく。3曲を終え口を開いた渡邊幸一(G, Cho)は「僕らは八王子のライブハウスで育ってきました。本当にいろんな思い出があります。恩は返しても返しきれないと思うけど、こういう形で凱旋ライブができたこと、ホントにうれしく思ってます。いろんな人が来てくれてうれしい!」と感謝を伝えた。また金廣は、八王子の各所でバンドを応援する企画が行われたことに「また八王子でいい思い出ができました!」と喜びをあらわにする。そして彼らはバンドの現在地を観客に伝えるべく、次に最新ナンバー「コピペ」をプレイした。

渡邊幸一(photo by hiromichi sato)

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「何とかなるでしょう」「届いたらいいのに」でホールに朗らかなムードが漂うと、その空気を切り裂くようにたなしん(B, Cho)が突如ステージから飛び下り「ありがとうございますー!!」と絶叫した。彼は「みんな、『たなしん、今日おとなしくないですか?』って感じですよね!?」と、いつものように自らのパフォーマンスでライブがスタートしなかったこの日の演出をネタにしてファンを笑わせる。そして、出身地の情報を交えながらそれぞれのメンバーの紹介を行い、その最後に本日の衣装が「一番最初に買った短パンとサングラス」であることを明かした。会場の注目を一身に集めた彼は「オリンパスホールをライブハウスにしちゃっていいですかー!」と力強く呼びかける。彼の言葉を合図にドロップされた「キャッチアンドリリース」では特効の爆発音が観客を驚かせ、ペギ(Dr, Cho)が激しいドラミングをみせた「空ばかり見ていた」では渡邊とたなしんがステージ前方へ歩み出て客席を煽る。たなしんの言葉通りファンはライブハウスさながらに盛り上がり、拳を突き上げてバンドの演奏に応えた。

ペギ(photo by hiromichi sato)

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一方で、ホールならではの演出がファンの目と耳を楽しませるシーンも。金廣は「インディーズ時代の一番最後のシングルをやろうと思います。このCDは『恋愛3部作』というテーマで作ったので、3曲通して意味があるものだと思っています」と語りかけ、4人は「餞の詩」に収録の3曲を曲順通りに演奏した。優しい色合いの照明に照らされた金廣は、豊かな感情表現で歌に思いを込めていく。3曲目の「餞の詩」を歌い終えると、ステージ奥の壁には小さなライブハウスのバックステージでふざけあう4人の姿を収めた、彼らのインディーズ時代の映像が投影された。

グッドモーニングアメリカ(photo by hiromichi sato)

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渡邊の鮮やかなライトハンドタッピングに大きな歓声が上がった「inトーキョーシティ」を経て、ライブは後半戦へ。ここで金廣は、ライブタイトルの「挑戦」は彼らが6年前に行った自主企画の名前であることを説明し「あの頃はすごくもがきながら暮らしていたなと思ってます。今でもそれはあまり変わらないけれど、そのときと違うのは、目の前にみんながいること。全国の人たちが応援してくれているということです」と語る。「感謝の気持ちを込めて、6年前の『挑戦』でもやっていた曲を」という言葉からプレイされたのは「花」。たなしんは音の1つひとつを丁寧に紡ぎ、渡邊は優しい歌声で金廣のボーカルにコーラスを重ねる。舞台上には桜色の紙吹雪が舞い落ち、オーディエンスはじっくりと彼らの演奏に耳を傾けた。続く「未来へのスパイラル」では盛大なシンガロングが巻き起こり、会場が一体となる。最高潮の盛り上がりの中で届けられた「イチ、ニッ、サンでジャンプ」では、渡邊の煽りに応えたファンが何度も何度も飛び跳ねて会場を揺らす。曲を終えた4人は10秒以上にも及んだ深い礼で感謝を表し、ステージをあとにした。

アンコールを求める大きな手拍子の音に導かれてステージに姿を見せた4人は「STAY WITH ME」を演奏する。ハンドマイクを握った金廣はステージ前方ぎりぎりまで足を進め、客席にくまなく目をやるようにして歌声を届けた。この曲を歌い終えると、彼は「次の曲はこういう場所でいつかワンマンができたとき、そのライブのセットの最後に演奏することをイメージして作った曲です」と観客に伝える。そして「もっともっと、もっともっとでっかいステージ目指していくんで、一緒に上っていきましょう!」と叫び、ラストナンバーとして「喝采」を披露した。熱のこもった彼らのプレイに呼応し、オーディエンスも思い思いに声を上げる。ホールに響いた大きな喝采をその身に受けたメンバーはそれぞれに「ありがとう!」と思いを伝え、穏やかな笑顔で客席に手を振っていた。

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グッドモーニングアメリカ「挑戦 第六夜」
2015年6月13日 オリンパスホール八王子 セットリスト

01. そして今宵は語り合おう
02. 輝く方へ
03. 拝啓、ツラツストラ
04. コピペ
05. 何とかなるでしょう
06. 届いたらいいのに
07. キャッチアンドリリース
08. 空ばかり見ていた
09. 南風と太陽
10. あなたの傍に猛ダッシュで
11. 雨の日
12. 餞の詩
13. 境界を越えて
14. inトーキョーシティ
15. あなたに逢えて
16. 花
17. 未来へのスパイラル
18. イチ、ニッ、サンでジャンプ
<アンコール>
19. STAY WITH ME
20. 喝采

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らび-NO NUKES,NO WAR- @labyu7rabyu4

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記事読んでるだけでウルっときた。

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