金沢で50組以上が熱演!3年目の「百万石音楽祭」大成功

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6月6、7日に石川・石川県産業展示館にてライブイベント「百万石音楽祭 2015~ミリオンロックフェスティバル~」が開催された。

「百万石音楽祭 2015~ミリオンロックフェスティバル~」での10-FEETのパフォーマンスの様子。(撮影:小坂淳)

「百万石音楽祭 2015~ミリオンロックフェスティバル~」での10-FEETのパフォーマンスの様子。(撮影:小坂淳)

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今年で3年目となるこのイベント。会場には石川県産業展示館4号館内の白山ARENA、3号館内の立山ARENAという2つのステージのほか、VVMステージとKAGAYAKIステージという入場無料の屋外ステージも用意され、2日間で計56組のアーティストが熱演を繰り広げた。飲食店ブースや物販ブースなどが立ち並ぶ屋外には逆バンジージャンプコーナーも。また場内を甲冑を着た“武将”が闊歩していたり、会場内に「ステージに向かって手裏剣を投げないでください」という注意書きがしてあったりと隅々まで遊び心がつまっており、参加者は思い思いにイベントを楽しんでいた。

6月6日

レキシ(撮影:小坂淳)

レキシ(撮影:小坂淳)[拡大]

白山ARENAのトップバッターを務めたのはレキシ。池田貴史は「百万石音楽祭、全国で1番出たいネーミングのフェスですよ」と、レキシとイベントの親和性を喜びながら3曲をマイペースにプレイし、和やかにイベントの幕を開けた。一方の立山ARENAでは04 Limited Sazabysが「monolith」「Terminal」といった疾走感あふれる楽曲を矢継ぎ早に投下し、朝からオーディエンスのテンションを引き上げていった。

キュウソネコカミ(撮影:小坂淳)

キュウソネコカミ(撮影:小坂淳)[拡大]

白山ARENAにはその後Czecho No RepublicBOOM BOOM SATELLITESキュウソネコカミTHE BAWDIESCrossfaithストレイテナーが登場。キュウソネコカミはオーディエンスに支えられながらフロアを進むなど破天荒なパフォーマンスで場内を沸かせ、Crossfaithは一際激しい轟音を叩き込みフロアに大きなウォールオブデスを発生させた。AIR SWELL、Lenny code fictionアルカラBIGMAMAKANA-BOONが出演した立山ARENAでは、BIGMAMAが「この日1番美しい時間にします」という金井政人(Vo, G)の宣言通りバイオリンの音色や伸びやかなボーカルを響かせ、KANA-BOONは「ないものねだり」「フルドライブ」といったキラーチューンで場内を熱気で満たした。

また金沢市内にあるライブハウス・vanvan V4が手がける野外のVVMステージではLABRETやPAN、at Anytimeなどが熱いライブを繰り広げる。金沢のバンド・KickAss-Rayがパンキッシュなナンバーでファンを熱狂させると、続くPANはエンタテイメント性あふれるパフォーマンスで盛り上げた。また「バンド戦国時代」と銘打たれたこの日のKAGAYAKIステージでは水曜日のカンパネラ、AO-ZERO、ghostnoteなどがステージ前に集まったオーディエンスのみならず、近くの芝生で休む人々にも温かい演奏を届けた。

the telephones(撮影:サトウハル)

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立山ARENAの最後に登場したthe telephonesのアクトでは「Baby,Baby,Baby」の曲中に岡本伸明(Syn, Cowbell, Shriek)がフロアを練り歩く。そしてその途中で見つけた1人のファンを連れて、ステージへ。そのファンは、ステージに上がるとバンドの演奏にあわせてダンスをしてみせ、会場を大いに盛り上げた。

[Alexandros](撮影:小坂淳)

[Alexandros](撮影:小坂淳)[拡大]

そしてこの日の大トリを務めたのは、白山ARENAに登場した[Alexandros]。彼らはアグレッシブな「Waitress, Waitress!」や、6月17日リリースのニューアルバム「ALXD」収録曲「Famous Day」などを丁寧に演奏し、緩急つけたアクトでファンを魅了していく。アンコールでは川上洋平(Vo, G)が石川県に初ライブの苦い思い出があることを明かし、「今日はこんなに大勢の前でできて本当に幸せです。いつも以上に何か噛みしめてます。キュンと来ちゃいました」と胸の内を語り「Adventure」で1日目を締めくくった。

6月7日

NUBO(撮影:小坂淳)

NUBO(撮影:小坂淳)[拡大]

前日に引き続き晴天に恵まれた2日目。白山ARENAでは「正直、トップバッター任せてくれって感じだわ」という tommy(Vo)の意気込み通りハイテンションなプレイでファンを踊らせたNUBOが、立山ARENAでは1曲目「Darlin' Darlin’」を皮切りにアップチューンを連投したHOTSQUALLが、それぞれのステージのスタートを彩る。

この日の白山ARENAにはその後Fear, and Loathing in Las Vegas、ましまろ、ORANGE RANGEROTTENGRAFFTYTOTALFATTHE BACK HORNが、立山ARENAにはFABLED NUMBER、WANIMALUNKHEADNAMBA69KEMURIが登場した。ザ・クロマニヨンズの真島昌利(G, Vo)と、ヒックスヴィルの真城めぐみ(Vo)、中森泰弘(G, Vo)による新バンド・ましまろは2日間を通して唯一のアコースティック編成。デビュー曲「ガランとしてる」や真島がメインボーカルを務める「ぼくと山ちゃん」といったゆったりとした楽曲とのんびりしたトークを届けた。

「Million Line」とタイトルが付けられたこの日のKAGAYAKIステージには東京からENTHRALLS、長野出身のINKYMAP、新潟の午前四時、朝焼けにツキ、富山のREDJETS、地元・石川のA(c)が登場し、イベントを盛り上げていく。A(c)は「in the dark」で元tickのボーカル・no-booとコラボ。4人は息の合ったプレイで同曲を披露した。VVMステージにはrevenge my LOST、My Hair is Bad、Dizzy Sunfistなどが出演。Dizzy Sunfistのあやぺた(Vo, G)は「1年間修業して、1年後、あっちのデカいステージに出てやる!」と闘志を燃やしていた。

Ken Yokoyama(撮影:サトウハル)

Ken Yokoyama(撮影:サトウハル)[拡大]

イベントも終盤に差し掛かった頃立山ARENAに姿を現したのはKen Yokoyama。彼は「古い曲から始めるわ」という言葉から「How Many More Times」でライブをスタートさせる。間奏やアウトロでは横山がギターを床に立てるように垂直にして、うれしそうに演奏する姿もあった。彼らは本編を駆け抜けたあとも止まないアンコールの声に応えて再登場すると、Hi-STANDARDの「stay gold」をプレイし、観客を喜ばせた。

10-FEET(撮影:小坂淳)

10-FEET(撮影:小坂淳)[拡大]

イベントの最後に登場したのは、3年連続出演かつ毎年トリを務めている10-FEET。彼らは突然観客にウェーブするよう言ったり、その勢いで「2%」では“タオルウェーブ”を指示したりと、ファンを巻き込んだアクトを展開していく。かと思えば後半は曲間でTAKUMA(Vo, G)がオーディエンスへ、熱いメッセージを語りかける場面もあり、感極まって涙を見せるファンの姿も見られた。また「その向こうへ」ではROTTENGRAFFTYのNOBUYA(Vo)が飛び入り参加し、オーディエンスを熱狂させる。アンコールの最後には「CHERRY BLOSSOM」を演奏。場内には大量のタオルが舞うという壮観を生み出し、2日間にわたって行われた「百万石音楽祭」のフィナーレを飾った。

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