5月24日、
上坂は4月にファンクラブ「コルホーズの玉ねぎ畑」を発足。今回東京キネマ倶楽部ではその記念イベントが昼夜2回にわたって開催された。ここではその昼の部をレポートする。
Juice=Juice「イジワルしないで 抱きしめてよ」、ALI PROJECT「空宙舞踏会」、レモンエンジェル「夏のMAJO」、ZUNTATA「URBAN TRAIL」、樋浦一帆「宇宙の王者!ゴッドマーズ」、Kraftwerk「Spacelab」などが開場SEとして鳴り響く中、この日の東京キネマ倶楽部には多数のファンクラブ会員が集結。その超満員のフロアの前に現れた黒いスーツにサングラス姿の2人の男性が“開墾記念式典”の開会を宣言すると、ソビエト社会主義共和国連邦国歌「祖国は我らのために」が流れ出し「コルホーズの玉ねぎ畑」代表の上坂が真紅のファンクラブ旗を手にステージに登場した。
「コルホーズの玉ねぎ畑の諸君、ズドラーストヴィチェ!」と勢いよくあいさつした上坂は「式典といえば乾杯とご唱和ですから」と、まずは会員たちとファンクラブの心得を唱和する。その内容は「1 労働が玉ねぎを生む!」「2 一汁三菜 質実剛健!」「3 ラッシャー木村はえらい!」「4 ミーは遊びたい時が遊び時なんだにゃあ!」「5 こまけえことはいいんだよ!」。ステージ奥の巨大スクリーンに投影されるこれらのフレーズを叫んだ上坂と会員たちは、当日配付された「コル玉記念ウォーター」を手に乾杯を交わした。
この日のイベントはトーク中心の構成。「乾杯も済んだところで雑談でもしましょうか?」と、アニメの打ち上げなどで歓談タイムになると所在がなくなって困ると上坂がボヤいたあとには、事前に会員たちから募った意見・要望を紹介するコーナーがスタートする。
ところが当日ファンクラブグッズとして販売された巨大な段ボール箱「コル玉式高性能ダンボール」の使い道を聞かれた彼女は「燃やす?」と回答。「ボーリング大会やバーベキュー大会を開いてほしい」との意見には「ボーリングやバーベキューって初対面の人とやって楽しいの?」と首をかしげてしまう。さらに「ファンクラブ会員の呼称を考えてほしい」との要望にも「なんだろうなあ?」と続けていると、フロアから「農奴!」「屯田兵!」との声。さすがに農奴は却下するも、屯田兵には惹かれるものがあったのか「ソ連国歌を流しながら『屯田兵の皆さん!』って、なんの集まりなんだろう?」と笑いつつ「そういう方向で考えますね」と答えた。
その後「組み立てても畳んでも邪魔」な段ボールなどのファンクラブグッズを改めて紹介した上坂は「締め切りを忘れていて慌てて6時間で描いた」という自作の紙芝居を上演する。スクリーンに大きく映し出された紙芝居のタイトルは「畜生でもできる! 玉ねぎのそだて方」。途中なぜか水着の女の子のイラストがインサートされるなど不思議なシーンも多々あったものの、彼女は「苗を植える2週間前に苦土石灰100グラム/1平方メートルと堆肥3キログラム/1平方メートルを入れて耕し……」と玉ねぎ栽培の手順を丁寧に絵解きしてみせた。
そしてアーティストデビュー間もない2年前、この日の会場となった東京キネマ倶楽部でライブを行ったことを振り返り、デビュー曲「七つの海よりキミの海」を歌ったところで“開墾記念式典”本編は終了。7月にニューシングル「Inner Urge」がリリースされることがアナウンスされ、ファンクラブ会員に上坂がプレゼントを贈るお渡し会が行われたのだが、黒ずくめのスタッフから発表されたプレゼントの内容に爆笑と歓声が巻き起こる。
そのプレゼントとは生の新玉ねぎ。上坂は「ホントにくさいから気を付けてね」「ビニール袋の口はちゃんと締めて持って帰ってくださいね」と玉ねぎを手渡しつつ、会員1人1人を見送った。
関連商品
リンク
- 上坂すみれオフィシャルファンクラブ「コルホーズの玉ねぎ畑」
- StarChild:上坂すみれ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
アニカンドットジェイピー @anicanjp
上坂すみれ「コル玉開墾式典」で屯田兵(仮)に新玉ねぎを配給す - 音楽ナタリー http://t.co/ddt415XnXy