「シドニア音楽重力祭」でangela&カスタマイZが“打ち砕け!”

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5月21日、神奈川・CLUB CITTA'で開催されたライブイベント「『シドニアの騎士 第九惑星戦役』音楽重力祭 ~LIVE OF SIDONIA~」にangelaカスタマイZが出演した。

左からHAMA(カスタマイZ)、atsuko(angela)。(撮影:釘野孝宏)

左からHAMA(カスタマイZ)、atsuko(angela)。(撮影:釘野孝宏)

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これは現在放送中のテレビアニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」の音楽イベント。当日はアニメのオープニングテーマ「騎士行進曲」を歌うangelaと、エンディングテーマ「鎮魂歌 -レクイエム-」を歌うカスタマイZがライブとトークを繰り広げた。

「『シドニアの騎士 第九惑星戦役』音楽重力祭 ~LIVE OF SIDONIA~」でのカスタマイZのステージの様子。(撮影:釘野孝宏)

「『シドニアの騎士 第九惑星戦役』音楽重力祭 ~LIVE OF SIDONIA~」でのカスタマイZのステージの様子。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

「音楽重力祭」の幕開けを飾ったのはカスタマイZ。アニメでもおなじみの「全機出撃!」のナレーションを背に、アニメの中のパイロット“衛人乗り”と同じ戦闘服に身を包んだ彼らはスケール感のあるミディアムチューン「鎮魂歌 -レクイエム-」で自らのステージの幕を開けた。

カスタマイZ(撮影:釘野孝宏)

カスタマイZ(撮影:釘野孝宏)[拡大]

そして浴衣や制服姿のカスタマイZファン、通称“マイZガール”と、angelaファン、“ぢぇらっ子”が歓声を贈る中、GORO(Vo, G)、DAICHI(Dr)、HIROKI(B)に続いて、HAMA(Vo, Key)が「H・A・M・A……HAMAだよー」と自己紹介すると、4人は「いちアニメファンとして『シドニア』という作品に参加させてもらえてうれしい」との言葉を挟みつつ、GOROとピアノを前にしたHAMAがハーモニーで魅せるバラード「永遠に」と、彼らのデビュー曲にして、劇場公開された「『シドニアの騎士 第九惑星戦役』先行上映版」エンディングテーマ「一筋の光明」を優しげにプレイする。そしてその直後には一転、HAMAの「タオルを持ってる人は一緒に回して!」のシャウトとともにアップリフティングな「Never give up」を披露。DAICHIが繰り出すパワフルなリズムに乗って、GORO、HIROKIはステージ上手と下手のお立ち台の上からフロアを煽り、HAMAは熱いボーカルを響かせた。

トークセッションでのangela。(撮影:釘野孝宏)

トークセッションでのangela。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

“マイZガール”と“ぢぇらっ子”の拍手が入り交じる中、カスタマイZがステージをあとにすると、「シドニアの騎士 第九惑星戦役」の瀬下寛之監督とこの日の出演アーティスト陣とのトークセッションがスタートする。まず登場したのはangelaの2人。atsuko(Vo)はKATSU(G)とともに姿を見せるや、「a・t・s・u・k・o……atsukoです!」と“後輩”HAMAの自己紹介をいきなりパクってフロアの笑いを誘う。

しかし歌詞中で「シドニアの騎士」と歌った「騎士行進曲」に話題がおよぶと、彼らは少しシリアスな表情で「“アニソン”アーティストなんだからカッコつけずにタイトルを歌うべきだと思った」と詞に込めた思いを語り出す。さらに「ロケットパンチ」のようにアニメの劇中の必殺技を叫ぶ、いわゆる“投げ込み”もやってみたいと続けると今度は瀬下が「シドニアの騎士」の戦闘シーンでのアクションにはそれぞれ「俵返し」などの名前が便宜的に付けられていることを明かした。

トークセッションでのカスタマイZ。(撮影:釘野孝宏)

トークセッションでのカスタマイZ。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

angelaが去り、瀬下と司会の女性が待つステージに現れたカスタマイZは「シドニアの騎士」関連楽曲でメジャーデビューを果たした当時のことを振り返る。GOROが、アニメの関連イベントの最中、出演声優・金元寿子のナレーションによってデビュー決定を知らされたときには「お尻の穴がキュッとする思いだった」と独特のレトリックでそのときの緊張感を語ると、HAMAは「『一筋の光明』というメジャーデビュー曲は忘れられないものになる」と、またHIROKIは「『一筋の光明』と2ndシングル『鎮魂歌 -レクイエム-』は僕たちの一生の武器になるはず」と、それぞれ「シドニアの騎士」シリーズに携われたことへの喜びを表現した。

atsuko(Vo / angela)(撮影:釘野孝宏)

atsuko(Vo / angela)(撮影:釘野孝宏)[拡大]

金元、逢坂良太、洲崎綾ら出演声優によるビデオメッセージに続いて始まったangelaのステージは、映像中の「恥はかき捨て! みんな盛り上がってくださいね」という洲崎の言葉通りの展開に。いつものライブと同様、スターチャイルドレーベルのサウンドステッカーをオープニングSEにステージに現れた2人が、サポートメンバーとともに、アニメ前シリーズのオープニングテーマ「シドニア」を叩き込むと、「打ち砕け!」「生きるため!」のシンガロングが発生。オーディエンスのボルテージは一気にピークに押し上げられる。また行進曲とダークトランスが大胆にマッシュアップされたビートを背にatsukoが瀬下から聞いたばかりの「俵返し」をさっそく“投げ込”み、曲の直後に彼女が「a・t・s・u・k・o……」を繰り返すとフロアは爆笑と大歓声に包まれた。

「騎士行進曲」をプレイするangela。(撮影:釘野孝宏)

「騎士行進曲」をプレイするangela。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

その後「劇場版 シドニアの騎士」の主題歌であるパワーバラード「愛、ひと欠片」をパフォーマンスした2人は、イベント当日がデビュー記念日であることを告白する。そして「『シドニア』のイベントなんだけど、ちょっと図に乗ります」と、12年前のデビュー曲「明日へのブリリアントロード」を笑顔でパフォーマンスすると、ピークを迎えたかと思われたフロアの熱気がさらに上昇。ギターを下ろしたKATSUが、応援団よろしくフロアタムを打ち鳴らし、atsukoが白い長ラン風のコスチュームをまとった女性ダンサー2人とともに歌い踊る「騎士行進曲」がドロップされると、フロアはウルトラレッドのサイリウムの光であふれ、“アニソンアーティストだからこそ”生まれたフレーズ「シドニアの騎士」の大合唱が繰り広げられた。

「シドニア」を共演するangelaとカスタマイZ。(撮影:釘野孝宏)

「シドニア」を共演するangelaとカスタマイZ。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

これで「音楽重力祭」は閉幕かと思いきや、angelaの2人は冗談めかして「えっ!? もう1曲聴きたい?」とひと言。ステージにカスタマイZをステージに招き入れ、ツインボーカル、ツインギター、ツインベース、ドラム&フロアタムという編成で「シドニア」を再投下して、自身のステージと「重力音楽祭」のライブパートを改めて締めくくった。

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「シドニアの騎士 第九惑星戦役」音楽重力祭 ~LIVE OF SIDONIA~
2015年5月21日 CLUB CITTA' セットリスト

カスタマイZ

01. 鎮魂歌 -レクイエム-
02. 永遠に
03. 一筋の光明(ひかり)
04. Never give up

angela

01. シドニア
02. 愛、ひと欠片
03. 明日へのブリリアントロード
04. 騎士行進曲
05. シドニア(ゲスト:カスタマイZ

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