5月23日に東京・Red Bull Studios Tokyoにて降谷健志(
雑誌「MUSICA」とのコラボレーションで行われたイベントには、地方から参加した熱心なファンを含め約100人が参加。イベントが始まると「MUSICA」の有泉智子編集長が登壇し、試聴会の流れを説明する。続けて「Everything Becomes The Music」より「Swallow Dive」「P Board」「Wish List」の3曲をスピーカーから流すと、オーディエンスは爆音で流れる新曲にじっと聴き入った。
その後、降谷が呼び込まれ場内の空気はにわかに高揚する。笑顔で登場した彼は、集まった観客に挨拶をすると「ラジオで曲紹介をするときに『それでは聴いてください。ドラ……』っていうのがなくなってきたかな」と、バンド名ではなく自分の名前を自然に言えるようになったことや、「『おめでとうございます』って言われるとうれしいですね」とソロデビューを果たした喜びを口にした。
なお「Everything Becomes The Music」で降谷は、作詞作曲や歌などDragon Ashでも担当しているパートに加え、楽器演奏や録音、アートディレクションまでほぼすべての工程を自身が担当。彼は「人生の中で自分とこんなに対話することはないだろうから。自分と対話ができて楽しかった」と自身と向き合って作品を作り上げたことや、「ソロはノールール」「普段の倍以上曲を作った」など制作の裏話を惜しみなく明かしていく。
また自身のプライベートスタジオでのレコーディングは、「録音ボタンを押してドラムブースに走って、終わったら戻って自分で録音ボタンを切ってっていう形だった」とかなり忙しない状態だったと発言。「発想しながら録っていくスタイルだから、思いつきのデモをそのまま使った曲もありますね」とDragon Ashとは異なるスタイルで作品を作り上げていったことを語る。
さらに話題はミュージックビデオの制作時のエピソードにもおよび、降谷は「オーストラリアでミュージックビデオを撮ることになったから寄せたのかな」と金髪にした理由を明かして参加者を笑わせた。そして柔らかで繊細な雰囲気のジャケットについて、「Dragon Ashのようにマッチョイズムがないからね。女子にも聴いてもらいたいなと思ったんですけど……」と希望を語るも、試聴会参加者のうち7割が男性ということを有泉編集長から伝えられると「失敗ってことだよね」と笑いを誘った。また参加者からの質疑応答では「これからもDragon Ashと並行してソロとしての活動を続けていく」という意欲的な発言も飛び出した。
トークコーナー終了後は降谷も交えての試聴会が再開され、曲が流れ終わると彼は「恥ずい!」と照れくさそうに笑う。そして観客との記念撮影に応じて、登場時と同じように笑顔で会場をあとにした。
なお降谷の1stアルバム「Everything Becomes The Music」は6月17日にリリースされる。
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- KENJI FURUYA
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有泉智子 @tomoko_ary
そこを拾うんだ!っていう衝撃見出しですが笑、土曜日の降谷建志トークセッション&爆音先行試聴会の様子、ナタリーに取り上げてただきました。感謝です。 RT @natalie_mu 降谷建志、ソロの舞台裏を語る「女子に聴いてほしい」 http://t.co/dD0WiiMM69 …