オーケン初音階段や戸川純階段らコラボ続々の夜通しライブ終了、次回は9月に

5月15日に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてオールナイトイベント「第参回 真夜中のヘヴィロック・パーティー」が開催された。

このイベントは2013年から同会場を舞台に行われている、アンダーグラウンドな雰囲気を持つアーティストたちが夜通しライブを行う「真夜中のヘヴィロック・パーティー」の第3弾。今回は非常階段が初音ミクとコラボした初音階段と大槻ケンヂによる“オーケン初音階段”や、谷山浩子とROLLY、DPG改め夏の魔物（NATSU NO MAMONO）とROLLY、非常階段と戸川純といったさまざまなアーティストによるコラボライブが行われた。

トップバッターを務めたのは前回に続いて非常階段 featuring ゆるめるモ！。この日のゆるめるモ！はけちょん、しふぉん、ようなぴ、あのの4人編成だったが、非常階段の激しいノイズに負けない元気な歌声で会場を盛り上げ、最後は全員参加によるノイズ演奏で観客を圧倒した。

続くGLIM SPANKYのライブでは、サイケなバンドサウンドに乗せて松尾レミ（Vo, G）の存在感があるハスキーな歌声が炸裂。白熱の演奏で、ジャニス・ジョプリンのカバー「MOVE OVER」や、テレビ東京のドラマ「太鼓持ちの達人～正しい××のほめ方～」の主題歌として話題の「褒めろよ」などを披露した。谷山浩子×ROLLYは、谷山がピアノを弾き語り、ROLLYがギターとボーカルでからむシアトリカルな構成でライブを実施。一気に谷山ワールドに突入した会場で、ROLLYはノイジーなサウンドなど多彩なギタープレイを繰り広げた。

オーケン初音階段は真夜中らしくJAGATARAの「タンゴ」からスタート。さらに筋肉少女帯の「釈迦」や特撮の「ヌイグルマー」、大槻ケンヂと絶望少女達の「おやすみ-END」「林檎もぎれビーム」を披露し、強烈なノイズサウンドと大槻のシュールな歌詞が交錯したアブストラクトなステージとなった。続いて行われた夏の魔物（NATSU NO MAMONO）とROLLYのコラボライブは、それまでの雰囲気とはガラリと変わって、プロレスの試合を交えながらの楽しいロックショーを展開。客席にレスラーが乱入し、会場の興奮はピークに達した。

非常階段 featuring 戸川純のライブでは、非常階段の爆音ノイズ演奏の後で戸川がステージに登場。繊細なトークも交えつつ、独特の緊張感でステージを引き締めた。この日に彼女が歌ったのは「好き好き大好き」「肉屋のように」など3曲のみだったが、圧倒的な存在感を観客に示した。

野佐怜奈とブルーヴァレンタインズは、1970～80年代の歌謡曲を思わせるサウンドをベースに、野佐怜奈がキュートでクールな歌を披露。レトロな世界観が深夜の時間帯にピッタリとハマっていた。そしてラストは、7月にVAPからメジャーデビューすることが決まっている東京エロティカルパレード。彼らは軽妙なトークを交えつつ、ウッドベースとサックスを中心にしたノリのいい演奏で会場を沸かせて、声援に包まれながら長丁場のイベントを締めくくった。

なお、このイベントのシリーズ第4弾となる「第四回 真夜中のヘヴィロック・パーティー」が9月11日に開催されることが決定した。出演者などの詳細は近日発表される。